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なんとかなるさ
俺とアルケは始祖部 部室前にいる
皇帝への謁見の後、いろいろあったがついにアルケが戻ってきた。
「大丈夫かな……です?」
アルケが不安そうにそう言う。
「大丈夫だ。」
俺はアルケの不安を取り除くようにそう言う。
「はい……です。」
アルケは不安そうだが勇気を出して扉を開けると
アルケにアトロナーヘ先生が力強く抱きついてくる。
「アァァルぅケェェ!!よく戻ってきたァァ!!!」
でかい声で泣きながらアトロナーヘ先生がそう言う。
「苦しいです……。」
アルケがそう苦しそうに声を上げると。
「は~い、少し距離を開ける~。」
クーがふたりを引きなした。
「ううぅ……。」
アルケが苦しそうによろけると、アトロナーヘ先生とクーが草花でつくった腕輪を手渡してきた。
「くれるです?」
クーがそう言うと。
「あたりまえだ。」
「もちろんだよ~。」
とふたりは答えた。
「ありがとうです。」
アルケは泣いていたが、笑っていた。
俺たちは、これから様々な困難が待ち受けているだろう、でもなんとかなるさ。
俺はそう想いながらアルケに出来の悪い花冠を渡した。




