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欠陥と超能力者  作者: 神蔵 悠介
~協高祭編 上 ~
26/32

二十六話 協高祭編 Ⅶ

早めの更新が出来て良かったと思っています。


よろしくお願いします。

 まだ明るい時間の朝8時55分に打ち上がる花火。

 小規模の花火が数発打ち上がり、競技場にある客席は満席。

 競技場の周りには屋台などが立ち、まだかまだかと客達が興奮を抑える。

 そして選手達は控え室で打ち合わせをし、勝利を勝ち取る為に士気を高め合う。

 打ち上げ花火が終わり、応援団と吹奏団による開催の音楽が始まる。

 もちろん控え室には彰吾達とエリアビーコンに参加する同じチーム選手達がいた。

「……、始まったな」

「お、おうッ!」

 賢次が控え室のモニターから会場の様子を見ながら言うが、俊は完全に緊張して声が上ずっている。

 その様子を見た杏華は俊にため息を付き、長崎はハッハッハと笑う。

「俊兄、彰吾さんは最後の最後まで作戦を練ってくれてるんですよ。緊張する暇が俊兄とは違います」

「それでも緊張はすんだろ!」

「俊兄、私達は彰吾さんが考えた作戦でやっていくんですよ? それを考えたら、気が楽になります。実際私だって、作戦が無かったら緊張で頭真っ白ですから」

 優しい笑みを作りながら大役を持つ俊に言う杏華。

 そんな杏華を見た俊は、はぁ……とため息を一つ付いて立ち上がって杏華の頭に手を置く。

「あんがとな。後、お前既に緊張してんぞ?」

「う、うっさいですよ! ……、もう大丈夫ですか?」

 頭に手を乗せられたまんまで俊に文句を言ってから、先程と同じ様に俊を見ながら言う。

 俊はニカッと笑い、

「ああ、もう大丈夫だ。彰吾の作戦なら行けるからな」

 と言いながら杏華の頭を撫で回す。

「髪がグチャグチャになるじゃん! やめてよ!」

「おぉ、わりぃわりぃ」

 俊と杏華は何時もどおり、ふざけあう兄妹になり賢次と長崎を笑わす。

 そんな中、彰吾が立ち上がり四人に近づく。

「みんな、すまない。今から伝える事をやって欲しい。特に賢次」

「なんだ?」

「やって欲しい事がある」





 そして、応援団と吹奏団の演奏が終了すると同時に、

『皆様、大変お待たせ致しました。今から協高祭を始めたいと思います』

 競技場にアナウンスが入り、盛大な拍手が起きる。

 盛大な拍手の中、正面にある大きなスクリーンが一人の男性を映す。

『こんにちは、皆様。協高祭の実況をさせて貰う、渡辺わたなべ里見さとみです。解説はこちら』

『こんにちわ、皆さん。第4女学院生徒会長、Sランクの雷光ライトニング、久能凛花です、今回は解説の方に回って行きたいと思います』

 自己紹介を終えた二人に対し、盛大な拍手がまた贈られる。

『さて、皆様今回の第一競技からやっていきましょう! 第一種目は特殊競技のエリアビーコンです!』

『ステージは山です。高台を取って上から狙撃、地の利を利用して下から攻めづらくする戦法が効果的ですね』

『ですね! では、参加選手は自身の使う武器の登録を済ませてから、バーチャルルームに着て下さい!』

 彰吾達は通路から流れる渡辺と凛花の声を聞きながら登録所に向かう。

 通路を歩いていると、

「うわぁ……点泥棒が来た」

「よくあのスコアで出ようと思うよな……」

「相手するんだし、ラッキーだな」

 相手チームに言われたい放題言われる彰吾達。

 俊が睨んで相手チームを威嚇するが、直ぐに賢次に止めさせられる。

 登録所に着くと、彰吾達は武器登録カードを係員に渡す。

「ありがとうございます。では、一回戦はこの装備でお間違いは無いですね?」

「はい」

 武器登録カード、これは協高祭のエリアビーコン、大合戦のみで使用されるカード。

 カード内には協高祭の指定されてある武器の中から選び、それを登録してから使う。

 武器の使用制限は存在しないが、武器を使う事のメリットとしては相手の電磁バリアに使う電力を大きく減らす事が出来る。

 デメリットとしては武器が増える分、重量も増す。それだけで無く、武器の使用に電力を少々使う。

 その為、自分の扱える武器の数のみ持っていくのが普通である。

 しかし、彰吾達は、

「え!? あ、あの何か間違いでは?」

「いえ、あっています」

 まさかのカード内容に驚きを隠せない係員だが、彰吾は真面目に答える。

「は、はぁ……では、どうぞ……」

「ありがとうございます」

 彰吾達はカードを受け取り、バーチャルルームに行く。

 バーチャルルームは個室になっており、個室の扉にカードを入れてから部屋に入る。

 部屋の中には一つの大きな椅子があり、それに座ると頭にヘッドギアみたいなモノを付けられた。

 そして、目を瞑りスタートと言うと意識が飛ぶ。

 目を開けるとそこは薄暗い大きな部屋に彰吾はいた。

「彰吾」

「おお、俊に賢次。杏華ちゃんと長崎は?」

 俊は彰吾に話を掛けて、俊の近くに賢次がいた。

「さぁ? まぁ、すぐに来るだろ?」

「っと行っているそばから、見つけた」

 俊が言うと、賢次がたまたま二人を見つけて呼びに行く。

 その間に俊は彰吾に近づく。

「あの作戦はマジ?」

「マジ、ちょいと一戦はごめん」

「いんや、別に良いさ」

「あんがと。さて、頑張ろうか」

 隊のメンバーが全員揃うと同時に完了と書かれたウインドウが目の前に表れる。

 賢次はそれをタッチして完了させると、カウントダウンが始まる。

 会場に入る実況者と観客が同時にカウントダウン言う。

『5!!』

 沙由莉は特別席に座り、彰吾達の参加するエリアビーコンを観戦する。


『4!!』

 凛花は彰吾が絶対に何かすると信じながらカウントダウンを言う。


『3!!』

 敵情視察に来ている1校の一宮真と、酒井深月。


『2!!』

 周りから期待されていない彰吾達は開始を待ち望んでいる。


『1!!』

 彰吾は改めて賢次の事を横目で見ると、それに気付いた賢次は口角を軽く上げて笑う。

 それに吊られて彰吾も笑うと、

『スタートォオオオオオ!!!!』

 エリアビーコンが始まった。




 競技場特別席。

 エリアビーコンが始まる前から座っていた沙由莉に、

「沙由莉」

 声の主を確認するためにそちらへ向く。

「あ、深月と……一宮さん」

「どうも、ご一緒しても?」

「どうぞ」

 相手チームだが、ここの席は沙由莉専用では無い為断る理由も無かった。

 沙由莉の隣に深月が座り、深月の隣に真が座る。

「今回は天月君のいる第一高校にしたんですね」

「……、はい」

「何だか、歯切れが悪い様に聞こえるのですが、どうしたんですか?」

「いえ、何でも無いですよ」

「……そうですか」

 淡々と言う沙由莉に何かを察した真は追求する事なく会話を終わらせる。

『おーッと!? 見るからに装備が殆ど無いチームが存在するぞォ!?』

 突然の実況に三人は画面に注目した。




 彰吾達はステージに飛ばされると、いつの間にか登録していた武器が装備されていた。

 賢次はマップを表示させて自分たちがどこにいるのか確認する。

「すぐ近くに中立ビーコンがある。それを取りに行こう」

「了解」

 彰吾達は走って中立ビーコンに向かいながら周囲を警戒する。

 何事も無く中立ビーコンに辿り着き、陣取った。

 中立ビーコンはビーコンエリア内に敵、自分達が入っていれば一定時間で自軍の物となる。

 そしてビーコンを獲得すると、賢次がマップを表示させて自軍のチームと敵チームがどこにいるのか把握する。

「下からこっちに来てるチームが二つ。その他は既にビーコンを刺してるチームがちらほらの、他の場所に向かってるな」

 全員がマップを表示させながら確認していく賢次。

 確認が終了すると、全員がマップを閉じてから頷く。

「んじゃ、俺はこの上の方にいて狙撃してる」

「俺はここに来る二チームの相手だな」

「私は長崎さんをお守りします」

「とりあえず、ビーコンは全部突き刺して置く」

「俺は俺で動く」

「確認完了。個別行動開始」

 賢次の合図と共に行動する。チーム戦だと言うのに彰吾達は別々に行動し始めた。

 俊は単身で二チームの相手をしに行く為走った。

 近くまで着ていたのか少し走ったでけで、目視出来る範囲にいた。

 それは相手も同じで俊の事を見つけている。

「アタッカーが単身特攻かよ、馬鹿じゃねぇの? ガンナーで狙撃」

「「了解」」

 相手チームはガンナー二人で俊を即構えて狙撃を開始。

 俊は当たらない様にジグザグ且つ、木と木の間を上手くすり抜けながら近づく。

「当たらない!? チッ……アタッカー二人よろしく」

 コクンと首を縦に振り、頷く二人は剣を抜く。

 俊は腰に二つ付けてあるアーミーマチェットナイフを引き抜き、迎撃態勢を取る。

 特別製で作られてる為、引き抜く際に柄を持って下げてから引き抜くと言う風に作られている。

 アタッカー二人が俊に斬り掛かり、俊はそれを迎撃する。

 相手の一人は二刀流で一人は長刀のコンビに対し、俊は一人とマチェット二本。

 俊は長刀を振り下ろしてくるのをマチェットでいなす。

 その後、二刀流が俊に突っ込んでくるのを俊は迎撃するが、

「……」

「ハッ! 馬鹿め!」

 数箇所を切られる。俊は黙って周囲を見る。

 ハッカーはあんな風に動いてガンナーをそう動くのか。で、ディフェンダーがビーコン守りつつの、アタッカーはコイツら通り……っと。と思う俊。

『俊、もういいぞ』

「了解」

 賢次から通信が入ると俊はアタッカー二人に突っ込む。

 迎撃態勢を撮った二人は俊を待ち構えて、間合いに入った瞬間に斬る。

 俊はギリギリの所で避けるが、肩を少しかすめるがそのままビーコンに突っ込む。

 ディフェンダーが防壁を展開してビーコンを守るが、

「――!」

 突然体が重くなり、上手く動けなくなった。

 そこに背後から剣を三つさされて俊は電力切れで強制退場。

 強制退場させられた俊はバーチャル世界に入る為の個室で目を覚ます。

 ヘッドギアみたいのが自動で外れて、部屋のドアが自動で開く。

 俊は部屋を出ると、選手控え室と書かれた矢印を見つけ、控え室に向かって歩く。

 着くとチームナンバーの書かれた部屋が数部屋あり、自分たちのチームナンバーを探した。

「No.4のチームは……っと、お――あったあった」

 扉を開けて中に入ると、

「俊兄でしたか、お疲れ様です」

「おう、どれくらいで戻ったのと、分かったか?」

「10分位ですね。やり方と動き方はよくわかりました」

「なら、上々だな」

 すると、扉から誰かが入った来た。

「ん、宮下か」

「長崎、おつかれさん」

「ああ、さっき戻ったのか?」

「まぁね」

「俺と立瀬君は殆ど同時かな」

「そかそか、俺は一四報いをッ……って感じでやったんだけど、無理だった」

 話していると、控え室にあるテレビから歓声が聞こえる。

 どうやら、決着が着いたらしい。




 競技場特別席。

 試合の結果と一つのチームのみ、奇抜な行動を実況されていた。

 しかし、呆気なく倒されると直ぐに他のチームの実況。

 沙由莉は深くため息を付く。

「全然ダメじゃないですか……」

「そう?」

 沙由莉は小さく呟く様に言ったつもりだったが、深月には聞こえたらしい。

 少し聞かれた事に驚いたが、すぐに落ち着きを取り戻す。

「連携が出来て無いです」

「そうね」

「個々が動きすぎです」

「そうね」

「動きすぎた結果、直ぐにやられ。動かなさすぎた結果は援護出来ずですよ」

「そう?」

「そう? って、明らかにそんな動きをしてたからこそ、やられたんじゃないですか」

 深月は視線を大型モニターに移してから、沙由莉に戻す。

「よく見てた?」

「え?」

 深月の驚きの発言に驚く沙由莉。

 それに対し、

「うん。東堂さん私からも言いますと、〝良く見てましたか?〟」

「何を言って……?」

 真が前のめりになりながら沙由莉を見て言う。

「私はあの動きは、〝試し〟で動いている様に見えたんですよ」

「〝試し〟?」

「上手くは言えないけども、分かるのは俊が本気じゃないって事だけ。後は行動が明らか過ぎて、何か試しているのかな? って思えた」

 言われればそう考える事も出来る。では、何故その様な事をしているのか沙由莉には分からない。

「……、何かしているんですか。彰吾さん……」

 何かをしているかも知れない彰吾に少しだけ、期待する沙由莉。




 エリアビーコン選手控え室。

 一回戦が終了した後、彰吾達は控え室である程度話と感想をする。

「大体動きは掴んだ?」

「ああ」

「はい」

「いつでも」

「いけるぞ」

 彰吾が聞くと、俊、杏華、長崎と賢次の順に答えて行く。

 それを聞いた彰吾はニコッと笑う。

「んじゃ、そろそろ行きますか」

 彰吾が立ち上がると全員が後に続いて立ち上がる。

「俊、特殊武器を使うのは一つにしてくれ」

「分かった」

「後は賢次とみんなの判断に任せる。まぁ、でもリーダーよろしくな」

 一言言ってから彰吾は賢次の方に手を乗せる。

「さて、今現状でどこのチームよりも最弱な俺達だ」

 ある程度余裕を見せながら言う賢次。

「だが、そろそろ狩りの時間だ。いいな?」

「「「了解」」」

 話していると控え室にアナウンスが流れる。

『二回戦が始まります。選手の方は係員にカードを通して下さい』

 アナウンスが終わると、賢次達は部屋を出て係員のいる場所へ向かう。

 通路を通っていると、先程以上に小言で言われる。

「アイツらから潰そうぜ」

「それな」

「いい点数稼ぎだぜ」

 先程、俊は相手を睨んだがそんな事を気にする事無く通り過ぎる。

 そして、係員の場所に着きカードを渡す。

「――! 頑張ってね」

 カード内容に驚いた係員は賢次達を応援した。

「ありがとうございます」

「次からは武器の追加が無い限り、ここではなく部屋にそのまま通してくれればいいので」

「分かりました」

「今回は本当に面白そうだから、始まったら見させて貰うよ」

「よろしくお願いします」

 カード登録を終え、賢次達はバーチャルルームに行きヘッドギアを着ける。

 そして、カウントと共にエリアビーコンが始まり、また何処かの山にいる五人。

 賢次はすぐにマップを表示させて、近くにビーコンもしくは敵がいるか確認する。

「いたな。俊、一チームが近くにいる、いけるだろ?」

「余裕」

「んじゃ彰吾は敵とは遭遇しないように動いてくれ。立瀬と長崎は俺が援護する」

「「「了解」」」

「俊は倒したら連絡。解散」

 解散と同時に行動を起こす五人、俊はこちらに向かってきている一チームを引き受ける。

 少し走ると、すぐそこまで来ていたのか目視出来た。

 それは相手も同じである。

「あのアタッカーは雑魚チームの奴だ。近くにいるぞ」

「すぐに片付けるッ」

 相手チームのアタッカーが俊に突っ込む。

 相手は剣を二本取り出して、俊に切り掛ろうとしたが、

「甘い」

 降り下ろそうとした腕に拳を打ち込む俊。

「イッ!?」

 突然の攻撃に驚きを隠せず、弾かれて痛がる。

 弾かれた相手は隙だらけで、俊はアーミーマチェットナイフを取り出して相手の喉を切り裂く。

 喉を切り裂かれた相手は一撃でリタイアになる。

 一瞬の出来事に驚きを隠せずに、その場で静止する相手チーム。

「――!! ガンナーはアタッカーに攻撃! ハッカーは銃撃でアタッカーを近づけさせるな!!」

 チームリーダーが言うと直ぐにガンナーは構えて撃とうとするが、既に遅い。

 俊はジグザグに動いているため、思うように狙いが付かず、ハッカーの銃撃すら当たらない。

 ある程度近付いた所で俊は持っていたマチェットをガンナーに一本投げる。

 投げられたマチェットを避けて、再び構え直そうとした所でもう一本のマチェットを既に投げられていた。

 相手チームのガンナーは避けられず、頭に突き刺さり即リタイア。

 ハッカーとディフェンダー、ビーコンはアタッカーから距離を離そうとした。

「あの馬鹿め! 武器を投げやがった!!」

「片付けるぞ!」

 ハッカーはウージーを片手にバラ撒きながら俊に近づく、ビーコンは剣を取り出し切り掛る。

 ビーコンは一応武器の所有を有りになっている為、持っている。

 しかし、ビーコンがやられた場合設置したビーコンは倒した相手チームの物になるが、設置していないビーコンは、相手チームの物になる。

 俊は背中に付けている剣を取り出す為に肩に手を伸ばして柄を握る。

 相手はディフェンダーのシールドを受けながら突っ込んで来ている。

 ディフェンダーは味方にシールドを付けれるが、付けると自分にシールドを展開することが出来ない。

 俊は相手の銃弾を木の陰と移動しながら避けて行き、自分の間合いに入った瞬間、

「――は?」

 背中に持っていた剣で相手の両腕を切り下ろした。

 相手は腕に痛みが走り、苦しそうな表情を浮かべる。

 続いてビーコンが切り掛かって来たが、隙だらけの攻撃に胴を切り裂く。

 切り裂かれたビーコンは即リタイアでは無く少し残ったが、背中を俊に切られてリタイア。

 残ったディフェンダーとハッカーが俊の持っている武器を見て驚愕する。

「ふ、ふざけんな……麻痺ってんじゃねぇかッ!!」

「ま、麻痺武器何てガンナーか剣の――」

 俊はハッカーに近付いてから剣を振り下ろす。

「ショーテルじゃないかッ!!」

 ハッカーを倒した俊は逃げようとするディフェンダーに向かって走る。

 ディフェンダーは逃げようとしたが、反応が遅れて逃げられずにいた。

 俊はディフェンダーの腹部の一部斬り抜ける。

 切り抜けた瞬間にショーテルを背中に戻して、右ストレート、左ストレートをしてから回し蹴りをして蹴り飛ばす。

 麻痺で動けないディフェンダーはただ一方的に切られる。

 蹴り飛ばした瞬間に俊は飛び上がり、ショーテルを取り出して二本のショーテルで交差させる様に相手を切り裂いた。

 ディフェンダーはその連撃を貰い、即リタイア。

 一チームが僅か三分弱で、俊一人に全滅させられた。

 俊は全滅させたので、リーダーの賢次に連絡する。

「全滅させた」


 その報告を受けた賢次はフッと鼻で笑い。

「んじゃ、次も頼む」



「了解」

 頼まれた俊は返事をする。



「さぁて、反撃と行こうか」

 口角を上げながら言う賢次であった。




 つづく。

何か最後の部分、ブッピガン!! のイメージっぽいですね。(そんなつもりは無かったんですが

ともあれ、早めの更新が出来てh穏当に良かったと思っています。


ありがとうございました。

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