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欠陥と超能力者  作者: 神蔵 悠介
~協高祭編 上 ~
25/32

二十五話 協高祭編 Ⅵ

お待たせしました、遅くなってすみません。

本当にです、ポイントも下がって当然ですね。はい。


ですが、最新話です。皆さんよろしくお願いします。

 朝早くから彰吾と俊は海上都市に行くためのリニアモーターカーの改札口にいた。

 人は殆ど居ない、現在の時刻は6時。

 海上都市の外へ出て仕事をするものが少ないからである。

「ふぁ~、マジねみ……」

「まぁ、朝の6時だしな。眠くなるのは仕方ない」

 するとカラカラと何かを引いている様な音が聞こえた彰吾は改札口を見る。

 改札を電子マネーで支払い、麦わら帽子を被った人が彰吾達の方へ来る。

 麦わら帽子を被った人は彰吾達の前で止まった。

「おはよう。杏華ちゃん」

「はい、おはようございます」

 突然二人だけの空間を作られた俊は呆然と見ていた。

「俊、とりあえずお前の家に行くか」

「お……おう! そ、そうだな!」

「あ、俊兄おはよう」

「お、おう」

 戸惑いながらも俊は杏華に挨拶してから駅を出る。

 駅を出る時に俊は杏華の持ってきたキャリーバッグを運び、彰吾は鞄を持つ。

 そして駅を出て、タクシー乗り場に行きタクシーに乗る三人。

「すみません、第一区画の第一高校の近くまでで」

 彰吾が運転手に言うと、運転手は「わかりました」と答えて車を発進させる。

 海上都市は四つの区画に別れている。

 別れているからと言って、その一つの区画が裕福の差があるわけではない。

 海上都市には市と町が無い為、あえて四つに分けているだけである。

 外に行くための、リニアモーターカーがあるのが第四区画。

 彰吾達の住んでいるのは第一区画であり、海上都市にある高校は全部で三校。

 小、中は全部で四校、全七校しか海上都市には存在しない。

「あ、ここらへんで良いです」

 彰吾は目的地より、早めに言ってタクシーを止める。

 タクシーのトランクからキャリーバッグを取り出してから、料金を支払う。

「領収書お願いします」

 領収書を出して貰って、彰吾達は俊の家を目指す。

 と、言っても歩いて三分程度で俊の家に着いて荷物を置く。

 現在の時刻は7時20分、時間を見た彰吾と俊は急ぐ。

「意外と時間掛かったな!」

「急ごう!」

「え? え? ど、どういう?」

 何が起きたのか分からない杏華は二人に聞く。

「いや、実は8時に俺達の参加する競技の練習があるんだ。俺は4女の更衣室に服装置いてあるから、先に行くよ!」

「おう! って、事で杏華。急げ!」

「もぅ! 休む暇がないじゃん……!」

 急いで彰吾は4女に向かう、能力を使い重力操作をして4女に直行する。

 建物の上を着地しては飛んでの繰り返しで10分程で4女に着く。

 安心しきった彰吾は4女の正門から入り、更衣室に向かう。

 更衣室に着いてから彰吾はスマホで時間を確認する。

 男子の使う時間と女子の使う時間が協高祭のみ分けられている。

 今の時間は男子が使う時間を確認した彰吾は勢い良く、ドアを開けた。

「……」

 ドアを開けた途端思考が停止する彰吾。

「――ッ!!」

「ご、ごめん!!」

 彰吾は改めて時間を確認するが、男子が着替える時間である。

 とは言うものの、男子が着替える時間は後5分ぐらいしか残っていない。

 どうしたもんか、と思っていると、

「ど、どうぞ」

「あ、失礼します……」

 彰吾は更衣室に入り、中にいた人と対面する。

「ご、ごめんなさい」

「い、いえ私が着替えるのが遅かったので……!」

「ごめん、沙由莉」

 更衣室にいたのは沙由莉であった。

 彰吾はふと、沙由莉の下着姿を思い出す。

 上がピンクメインで胸の近くに白いフリルの様な物が付いていて、下もほぼ同様でピンクメインの白い模様が入っていた。

 思い出していると、ジト目で彰吾の事を見ていた沙由莉。

「……、思い出してましたね……?」

「いや……」

「……」

「……、ごめん」




「――って事があって、彰吾さんに下着姿を見られたって。どう考えても沙由莉が悪いじゃん」

 朝の彰吾に下着姿を見られたそのあとに凛花が更衣室に来たのだ。

 そして直ぐに状況を理解した凛花はすぐに彰吾着替えさせようとした所で俊と杏華に合流。

 彰吾と俊は急いで着替えてグラウンドへ走った。

 その後、沙由莉は凛花に呼び出され、グラウンドの近くにあるベンチ座っている。

「そ、そうです……」

「そもそも寝坊した沙由莉が悪いし、男子がまだ使う時間に使うのが悪い。今回は知り合いで良かったけどね」

「た、確かに」

「もし相手が悪かったら下着姿撮られてとか、変なこと要求されるかもしれなかったんだからね」

「その時は、爆破させます。その人自体を、問題はないです」

 真顔で答える沙由莉にはぁ……とため息を着く凛花。

「確かにSランクに危害、脅迫、わいせつ行為などを行なった場合、Sランク達の処置に一任するって事になってるからって……」

「脅迫とわいせつ行為のダブルパンチに問題は無いと思います。実際、凛花がそうなったらどうします?」

 凛花は沙由莉に言われ、少し考えてから、

「感電死させる」

「ほら、問題無いじゃないですか。乙女の純情と純潔を守る為ですから」

 エッヘンと言わんばかりに胸を張る沙由莉にため息を付く凛花。

「でも、今回の事はかなり反省してますよ……、流石に……」

 シュン……と落ち込む沙由莉を見た凛花はフフと笑う。

「そう思うなら、やることはあるよね?」

「……、そうですね」

 キョトンとした表情を浮かべたが、直ぐにいつもの沙由莉の顔に戻り立ち上がる。

 沙由莉はそのまま、彰吾のいる所に向かって走る。

 それを見送る凛花に、

「久能さん」

「あら、杏華ちゃん。いえ、水圧ウォーター・プレッシャーさん」

「杏華で良いですよ。あまり、その呼び名は好きじゃないんです」

「どうして?」

「Sランク手前の人にはそういう二つ名みたいな、その人の主な能力で簡易に呼ぶ為にあると思うからです」

「ほほう」

「私には名前があるので、そっちで呼ばれたいです」

「なーるほどね。まぁ、確かにそれはあるよね」

 Sランクの場合、異名の様な物を着けられるが、A+でも地域もしくはSランク一歩手前ぐらいまで行くと、異名を着けられる事もある。

 京都にはSランク一人いるが、A+が3人程しか居ないため、異名が付いている杏華であった。

「それにしても、協高祭の練習ってこんな感じなんですね」

 男女共に走り込み、柔軟体操、筋トレする毎日。

 その事を聞いた杏華は少し驚いていた。

「んー? それは今日まで、二日間でみんなの身体能力を見てたってのあるからね。まぁ、サボっている人は直ぐに分かるし、そういう人は痛い目に合うからね。ンフ」

「ンフって……。でも、今日までってことは明日からは?」

「協高祭のメインイベントの合戦の練習。これがキツイと思う」

「なるほど、キツイのは分かったんですが。他の競技に出る方はどうするんですか?」

 フッフッフーと笑いながら立ち上がる凛花。

「実は、特殊競技の内エリアビーコン以外は大合戦に参加しなくても良いって事になってるんだよねー」

「あー、なるほど。確かにエリアビーコンはビーコンが無いだけで後は大合戦と同じ様な物ですからね」

「そそ、だから。大合戦の練習には参加って事になる。けど、一応エリアビーコンの練習もしないといけないからある程度したら、呼び出しって感じで途中抜けになるけどね」

 それなら良かった。と思う杏華は、その場を立ち去ろうとする。

「そうそう、杏華ちゃん。役は決まった?」

「はい、決まりました」

「そっか、それなら安心だね」

「では、私は練習に戻ります。休憩時間ももう終わりなので」

「はぁーい、いってらー」

 笑顔で手をヒラヒラ振る凛花であった。




 4女、男子が使うグラウンド。

 彰吾と俊、賢次、そして生徒会長、長崎克也の四人が集まっていた。

「ありがとう長崎、助かる」

「いや、天月には随分世話になってるからな。その恩を返せるならやるさ」

 エリアビーコン最後の協力者は生徒会長、長崎克也であった。

「ふむ、まさかの長崎が来るとはな」

「あぁ、正直俺も驚いている」

 俊と賢次が長崎に言う。それを聞いた長崎は、はぁ……とため息を付く。

「お前らは一体どんな風に俺を見てたんだ……?」

「お固く厳しい人?」

「何事にも理由を求めてきそう」

「オーケーオーケー、お前らがどんな風に俺を見てたかよくわかった」

 長崎は二人の前に立って説教を始める。

 俊と賢次は心底嫌そうな表情を浮べながら説教を受ける。

「彰吾さんッ」

 突然後ろから話を掛けられ、彰吾は振り返った。

「どうした、沙由莉」

「あの、更衣室の事はすみませんでしたッ」

 勢い良く頭を下げて彰吾に謝罪をする沙由莉。

 その件に関しては彰吾は完全に気にしていなかった。

「いや、気にしてないよ?」

「気にしてないって事は私の下着姿を見ても気にも止めないって事ですか?」

 何処か怒気の入った声で言う沙由莉に焦る彰吾。

「い、いや、そうじゃなくね」

「じゃあ、なんですか?」

「お、俺は見た側だし、その眼福だった……から、さ。そこはいつまでも気にしてたら、モンモンとする、からな……」

「そ、そういう、事だったんですね……」

「お、おう」

 互いに顔を赤くして視線を外らす二人。

「そ、それよりもどうした?」

「あ、謝りに来ただけなんです、実は」

「なるほどな。あ、そうだ。長崎ー」

 あることを思い出した彰吾は説教の真っ最中の長崎を呼ぶ。

 呼ばれた長崎は早足で彰吾の元へ行く。

「どうした?」

「沙由莉、エリアビーコンでの最後の助っ人選手のウチの生徒会長、長崎克也だ」

「なるほど。初めまして、東堂沙由莉です」

 沙由莉は丁寧にお辞儀をしながら長崎に挨拶をする。

「初めまして、先程の紹介どおり生徒会長を務めている長崎克也です。話には聞いています、東堂さん、別名では爆弾師ボマーとも呼ばれていますよね?」

「はい、その通りです」

「そして、今回のSランク参加者の一人」

「よくご存知で、本当に凄いと思いました」

 正直に驚く沙由莉に長崎は「普通では?」と返した。

 そんな後景を見ていた彰吾は笑うに、沙由莉はあることを思い出した。

「そういえば、エリアビーコンの役職は決まったんですか?」

「ん? あぁ、決まったよ」

「誰が何をやるんですか?」

「俺がハッカー、俊がアタッカーの賢次がガンナー、杏華ちゃんがディフェンダーで長崎がビーコン」

「なんか、この役職の振り分けに何か意味でもあるんですか?」

 いつもの彰吾なら、何かを理由がありこの編成になっていると思う沙由莉。

 だが、

「いや? 理由とかないよ?」

「え?」

 求めていたのと180°違う答えが帰ってきた沙由莉は驚く。

「では、どのようにして決めたんですか?」

「個々でやりたい職を選んでくれと。そういう風に決めたかな」

「……」

「どうした?」

 本当に無策な彰吾に驚きを隠せない沙由莉は少し呆れた。

「今回は凛花が出ない代わりに私が出るんです」

「ああ、そうだな。知ってるよ」

「……ッ!!」

 彰吾の発言に沙由莉はイライラしていく。

「勝ちたいんです」

「分かってるさ」

「――ッ! そうは見えないんですが……?」

「まぁ、そう見えるよね」

「……」

 流石の沙由莉も握り拳を作り我慢するが、

「彰吾、時間だからオレら帰るわ。杏華も呼んどくぞ」

「ああ、分かった。って、事でごめん沙由莉、俺もかえ――」

 パンッ! と彰吾の頬を叩き、話を強制的に中断させた沙由莉。

 彰吾は何が起きたのか分からず、少しだけ呆然としたが直ぐに理解して頬に手を当てる。

 頬に手を当てながら沙由莉を見る彰吾。

「……、本気なんです。私達は……」

「……」

 何も言えず、彰吾は黙って聞く。

「4女は楽勝って言われるんです、それだけじゃないんです。凛花とか他の子はある程度お嬢様何です……、色々な方に何か言われるんです」

「それは……」

「分からないでしょう? 貴方は一般人であり、Bランク何ですから」

「……、ごめん……」

 彰吾が謝ると沙由莉は振り返り、横目で彰吾を見る。

「見損ないました。本気でやってくれる、この人ならやってくれる。と思ってました。失礼します」

 沙由莉はそのまま男子の使うグランドを離れ何処かへ行った。

「はぁ……。とりあえず、家に帰るか……」

 そのまま彰吾は今日の4女の練習を切り上げて家に帰る。

 そして、彰吾達はエリアビーコンに参加する為の模擬戦を体験する。

 エリアビーコン、大合戦はアーマーの着用とされているのは、電磁バリアで自身を守る為である。

 だが、一番はこの二つの競技は大怪我はする可能性が高い競技の為、自身をアバターとするバーチャルワールドでの戦闘。

 アーマーは自身のキャラ操作とある程度の痛みが走る。痛覚が完全シャットアウトしてしまうと、痛みに関係無しに自爆特攻をしていく者が入る為である。

 彰吾達の隊はスコア最下位で、周囲からの信頼が無くなっていた。

 沙由莉は一応、模擬戦を見に来たが最悪の展開を見て更に彰吾達への信頼を無くしていた。

 模擬戦が終わり、沙由莉は凛花の元へ行く。

 4女の生徒会室のドアをノックしてから、中に入る。

「どったの?」

「……」

「うわぁ……、物凄い不機嫌だね」

「彰吾さん達は見込み無いですよ」

「ほへー、そうなんだ」

 なんだそんな事か。と言わんばかりに話を聞き流しながら作業に移る凛花。

 その態度にムッと来た沙由莉は凛花しかいない、生徒会長に座っている凛花に近づく。

「私達4女生は毎年最下位何ですよ! それで学校の評価が下がります!」

「そうだねー」

「――ッ!! あなたは人に指を刺される存在になるんですよ!」

「気にしないかな、私は」

「いい加減にしてッ!!」

 勢い良く生徒会室の机を叩くと同時に机を爆破させた。

 凛花は自身に木の破片が飛んでくる前に全て電撃で焼く。

 沙由莉は領域テリトリーを自身の周りだけに展開させて、粉々に爆破させた。

「あーあ、机壊れたなぁ……どーすんの、これ」

「私はこの協高祭で勝ちたいんです……」

「なんで?」

「お義父さんの情報が欲しいの……」

「あー、データバンクランクをあげたいのね」

 Sランクはある程度の情報を開示する事が可能となっている。

 しかし、Sランクでも機密情報を全てを知る事が出来ない。

 だが、協高祭などその他の活躍によっては機密のデータの開示が可能となっていた。

「だからこそ、私は……ッ!!」

 握り拳を作り、力強く握って俯きながら言う。

 何故こんなに沙由莉が追い詰められてるのか凛花には分からない。

 しかし、凛花は優しく微笑みながら沙由莉を優しく抱きしめて頭を撫でる。

「何かあったのかは私は分からないけど、私の出来る範囲なら出来るから相談して?」

「……」

「それに彰吾さんが何もしてない訳無いからね、それを知ってるのは沙由莉もでしょ?」

「……、今回は本当に頼りないと思います」

「ふーん……なら、エリアビーコンを観戦した方がいいと思う」

「何かあるんですか?」

「どーだろ? けど、何かやると思うから。彰吾さんは」

 凛花は沙由莉の抱擁を終え、生徒会室を出ようとする。

「どこに?」

「ん?」

 凛花は振り返ってからニッコリ笑ってから、机に指を指す。

「それの新しい物の発注してくるの」

「……、えっと……」

 ダラダラと嫌な汗が流れ始める沙由莉。

 そんな沙由莉をニッコリと笑いながら見ている凛花。

「あー、もちろん」

 笑いながら沙由莉に近づく凛花は、

「沙由莉の口座から引き下ろすからね?」

「は、はい……」

「うん、じゃあ行ってくるねー」

 生徒会室扉を閉めて沙由莉は一人になり、生徒会室にあるソファーに座ってから横になる。

 ポケットからスマホを取り出し、電話帳を見る。

「天月、彰吾……」

 画面をタッチして彰吾に通話をしようとしたが、何を言っていいのか分からず、電源ボタン押してスリープモードにした。

 そのままポケットに戻してから、大きなため息を付く。

「はぁぁぁぁぁ……、どーしよ……」

 エリアビーコン三日後で、明日練習してからの模擬戦の後に競技場に向かう。

 明後日は競技場にある練習場で最終調整と模擬戦をやり、三日目には本番。

 参加選手は自分の出ない競技でも先に着て観戦するのが許可されている。

 そして投票システムは一人二票持っているが、二票同じ所には入れられない。

 だが、一票でも入れば点数が入る可能性があるので参加生徒は来て欲しいと思う沙由莉。

 競技場まではバスが出ていて、ホテルの宿泊もされているので、来たほうが特と言えば特である。

「……とりあえず、エリアビーコン観戦するしかない……」

 そういうと、沙由莉は生徒会室出て自室に帰るのであった。




 第3高等学校、天文室。

 専用室として作られた天文室のドアをノックせずに開ける。

「はいるぞー」

 部屋の中は本やら服やらで散らかっている。本は山積みにされたのが何個かあり、服は白い無地のTシャツと短パンがそこらへんに転がっていた。

「相変わらず汚ねぇなぁー」

 と男子が呟くと、

「ん~? あ~、お兄ちゃんじゃん~どうしたの~?」

 二階にある観測望遠鏡の近くに仰向けの状態で寝転んで、落下防止兼手すりの棒と棒の間から下にいる男子を見ながら言う。

 その様子を見た男子は深くため息を付く。

「はぁ……、サナお前協高祭に参加するんだぞ?」

「えぇ~、やだぁ~。ここでダラダラしてるのがいい~」

 言いながら中までチョコたっぷり入っているポッキーと食べながら言う。

「お前なぁ……、どうにかして下さいってお願いされてんだぞ?」

 頭を軽くかきながら言う男子、近藤こんどう輝幸てるゆき

「太陽の光が私の身体を突き刺してくるから無理ぃ~」

 第3高等学校に在学中であり、


「――ッ! 分かった、そういう態度を取るんだな?」

「ん? 何が~?」

 日本に8人しかいないSランクの一人、


 寝返りをして下にいる兄の輝幸を見る。

「今月のお前のお小遣いは99.9%カットだ」

「わーー!!!! 分かった分かった!! 出ます! 出ますからぁ!!」

 観測者アブゾーヴァー近藤こんどう紗奈江さなえ




 つづく。

改めて、遅くなりました。

やっと落ち着いて来ました。忙しいのは変わりありませんが。。。


それでも書き続けようと思います。

今回はあとがきの方は短めですが、これからも末永くおつきあいしていけたらな。

と心のそこから思っております。

ありがとうございました。

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