表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メメントキラー  作者: ガンマ
雨の降るド底辺で
1/13

第一話

「われわれは服従すべきでしょうか、それとも戦うべきでしょうか?」

 生き永らえる為には服従すべきであり、存在し続ける為には戦うべきである。



                         ―――サン=テグジュペリ





 神を見た事はあるか。

 魔王を見た事があるか。

 では、天使はどうか。悪魔は?


『見た事がない』。そのような人の、何と幸福な事だろう。

『見た事がある』。そのような人の、何と不幸な事だろう。


 彼等はいずれも人類の敵なのだから。


「『我等を悪より救い給え』」

 薄暗い。ほの暗い。廃墟の町。廃墟の壁。

 血の様に赤いスプレーで書かれた文字を、男の舌が無感情に発音した。

 雨が。雨が降っている。

 崩れて忘れ去られたコンクリートの町に降り注ぐ。

 その中に立つ傘を持たない男にもまた等しく冷たく降り注ぐ。

 夜の世界を黒く黒く、濡らしてゆく。

 立ち込めた雨雲は星も月も隠してしまい、ただただ暗い色だけが音も無く横たわっていた。

「いやまぁ、酷い有様ですねぇ、シロさん」

 ガランドウのゴーストタウン。

 雨音だけの世界で、次いで聞こえたのは少女の甘い声だった。だが、その場に立つのは男一人。どこにも少女の姿はない。

 ではどこから――そこは男の上着のポケット。防水処理を施された通信機からの声だった。

「……だがな、和束。俺達が何もしなければ、世界中がこうなる」

 そっけなく、シロと呼ばれた男が静かな声で答えた。

 彼の顔はフルフェイスのスカルマスクに隠され、更にその上から上着のフードを目深に被っている為に年齢や表情をうかがい知る事はできない。どこか不気味な雰囲気の男。大柄、と言う程でもないものの、その体躯は明らかに鍛え締まったそれであった。

 上着の衣嚢に両手を収めたまま、アンノウンの視線が『壊された』廃墟を見やる。


 この世界には、神も、魔王も、天使も、悪魔も、いる。

 天界、冥界。二陣営に分かれる彼等は人類の住まうこの地上を我が物にせんと終わりなき戦いを繰り広げている。

 その戦いの名は『天冥戦争』――それによって、一体いくつの地が荒地と化し、一体いくつの町が破壊され、一体何人の人間が蹂躙された事だろう。

 彼等天魔達にとって、人類など取るに足らないチンケな存在なのだ。


 されど人類とてただ踏みにじられるだけでなく。

 目には目を、歯には歯を。そして超常には超常を。

 皮肉にも天魔の影響で有り得ない力に目覚めた一部の人間。

 おとぎ話のように魔法を操り、凄まじい身体能力を発揮する、『覚醒者』と呼ばれる超人達。

 彼らは対天魔用に開発された兵器を手に、人類の戦力として、人類の希望となって、人類の兵器となった。

 全てはこの世界を人類の手に取り戻す為――


 天界、冥界、地上界。世界は正に戦乱と混沌の真っ只中にあった。


 ……この街もそんな混乱に巻き込まれ滅んだ町の一つだろう。

 濡れ寂びたそこにはもう生の気配はない――その光景は、流浪の『人類の戦力』であるシロには快いものではない。崩れたストリートを一人歩く。

「確かに、地上が全部こうなるのはお断りです。えぇ、それはもうキッパリと」

 通信機より溜息のように答える少女の声、和束はこの地上のどこかからか通信機でシロとコンタクトを取りサポートを行う、いわゆる『相棒』である物好きな人間である。『人類の戦力』ではなく、本当に普通の人間でありながら好奇心でシロとつるんでいる変わり者だ。

 ちなみに声こそ少女だが、ボイスチェンジャーを使っているかもしれないので実際の性別は不明。趣味は電脳弄り。色々と正体不明の怪人物である。

「……っと、シロさん。目的地付近ですよ。見えますか?」

 11時の方向、と言う和束の言葉にシロは「あぁ」と頷いた。

 髑髏が見やる先には、崩れた町の彼方――生きている町。

「あれが『Dis』ですね」

 和束が名を呼んだその町の煌きは乱雑でガチャガチャとした印象を受けた。雨に濡れても尚、光で自己主張を行っている。夜に刃向かう文明の灯。

「そのようだな。案内ご苦労さん」

「長旅お疲れ様でした」

「疲れるのはこれからだ」

 そっけないシロの返事、死した町から生ける町へ向かう足音、通信機から少女の溜息。雨の中。

「天気予報だとここしばらくはずっと雨ですって」

 と、沈黙を好まない(と言うより喋り好きな)和束の言葉がわずかな間の後にかけられる。

「雨はお好きですか?」

「晴れよりはな」

「私はどんなお天気でも好きですよ。ずっとお部屋に引きこもってるんで槍が降ろうと関係ないので」

「メタボリックシンドロームが加速しても知らんぞ」

「誰がメタボですか! 私はナウでヤングでイケイケな17歳ぴちぴちギャルのヒロインですよ、失礼な……メタボな訳ないでしょう」

「今時のガキがそんな言葉を使うか」

「シュレーディンガーの猫ですよシロさん、貴方が私を観測するまで私の主張は否定されません」

 わざとらしくむくれる声に「はいはい」とシロはなげやりに答える。

 その間にも髑髏面の男は歩みを止めない。もう随分と誰も通っていないのだろう道路を行く。Dis(最底辺)の名を持つ町の明かりに近付いて行く。

 まばらに設置されている切れかけの街灯が点滅しながら来訪者をけだるげに出迎える。

「この街に、手がかりがあればいいんですけどね」

「無くても見つける」

 返事をしながら、シロは懐から通信機――和束が相棒に送った特注品だ――を取り出し起動した。電子パネルから放たれる仄ほのかな光に髑髏の顔が照らされる。

「例のデータですか?」

 そんな画面にひょいと顔を出したのは、『いかにも狙った』見た目をした少女のアバター。いかにも、なツインテールのピンク髪に和風ゴシック服、眼鏡をかけた愛らしい顔。だが声は和束。つまり和束のアバターである。

「そうだ」

 それに慣れ切ったシロが特に反応を示す事は無い。「了解です」と答えた和束アバターが電脳世界の中でひょいと指を振れば、画面に文字が表示された。


『覚醒少女連続失踪事件』


 超常に覚醒した少女ばかりが行方をくらませる怪事件。

 それは明らかに超常側の事件であった。

 これには間違いなく天魔が絡んでいる。そう踏んだシロは調査を続け、そしてこの街――Disに辿り着いたのだ。

 男は失踪した少女の顔写真や情報のリストを確認してゆく。確認できてる範囲で行方知れずである少女の数は20を超える……やはり、どう考えても異常である。

 なぜ、誰が、どうやって、何の為に。それらはまだ謎の海の中だが、シロのやる事は決まっている。

「……天魔共を見付けだして潰す。塵も残さず徹底的にな」

「流石。それでこそ『人類の戦力』『明日の希望』『最終兵器』ですよ、覚醒者さん。私、シロさんのそういうところ大好きですよ?」

 頑張って下さいね、ヒーロー。画面の中で、少女が投げキッスをプレゼント。ちゅっ。

 はいどーも――シロは通信機を閉じ懐にしまう。あの露骨にウケを狙った可愛らしいアバターの正体はむさい男の可能性もあるのだ。そう思うと、素直に喜べないシロである。


 それからややあって、髑髏の男は散々落書きされた所為で文字の一部が読む事も出来ない看板の横を通り過ぎた。

『ようこそ××へ!』

 ××。そこにはきっと、この町の名前が入っていたのであろう。

 されど今、この町の名を呼ぶものはいない。

 夜にそびえる、ひしめく町。

「しかし」

 噂通りの場所だな、とシロは呟く。

 遠くからかすかに聞こえてくる喧騒、しかしひと気は無く、見回せば落書きとゴミだらけ。漂う悪臭。遠くから見た光の輝きからは想像もつかぬ光景。

 City of Dis――あまりにも治安が悪く、実質国から見放されている汚れきった町。

 神曲に登場する町をなぞらえ、たっぷりの皮肉を込められて、そこは『Dis』と呼ばれているのだ。

「随分殺伐としてますね。旅行には絶対行きたくない所ランキング殿堂入りの名は伊達じゃあないようです」

「殺伐、ねぇ」

 ばしゃ、ばしゃ、と雨水が流れる黒いアスファルトを踏みしめる音を響かせながら。

 と、そこでようやっとシロの足が止まった。

 そこは路地裏。暗い場所。雨の音。それから、やはり雨の音。

「……その通りだな」

 徐に振り返ったその先。

 そこに居たのは――醜悪なケダモノの姿をした異形だった。

 人間より一回り大きい。四足で黒々とした体躯をしており、巨大に裂けた口からは真っ赤な舌と真っ赤な牙が覗いていた。滴る唾液。腐臭漂う吐息。にじり寄る足には、禍々しい爪。

「下級悪魔ですね」

 シロの服に取り付けられた小型カメラからの視界で和束が言う。

 言われなくても分かるとシロが返事をしたのと、濡れたアスファルトを蹴って彼が飛び出したのは、ほとんど同時だった。

 一方で耳障りな高音を発して悪魔もシロへと躍り掛かる。凶悪そのものの巨大な口で、人間を、獲物を一飲みに食い殺さんと。

 それは彼が普通の人間だったなら成功していただろう。が、彼は普通ではなかった。覚醒者だった。人間でいながら人間ではない存在であった。

 濡れた地面を強く踏み締め、人類の戦力は斜め前へと跳び上がる。狭い路地の壁を蹴って更に高く跳び、悪魔の一撃を回避する。ばちんと空気を食い千切る音が、眼下。

「……化け物め」

 異形の背後へ飛び降りるシロが小さく呟く。

 その手に在るは、赤い柄をした小振りなカッターナイフだった。見た目だけならただの使い古された道具に、親指が添えられて。


 ぢぎぎっ。


 不穏な音を立てて現れる刃――それこそが覚醒者の為に考案された対天魔用兵器。地上界にはびこる悪魔や天使達を効率的に殺戮破壊する為に、人類がその存亡をかけて作り上げた必殺兵器。

 髑髏の奥の双眸が、悪魔を見すえた。

 その目にあるのは果てしなく敵意、殺意。悪魔のそれより暴力的。

 鈍色の薄い刃に破壊の為の黒い魔力が乗せられる。それは攻撃の為の影。天魔を滅ぼす技能。

 その技能の名は『スラッシャー』。切り裂く者。打ちのめす者。

 あらゆるものを切り裂き、ひたすらに『倒す』為だけの力。

 空を裂くように振るわれたそれは空を駆ける斬撃を生み出し、振り返った悪魔の両目を真一文字に切り裂いた。

 鈍い悲鳴。ビグリと身を縮ませる悪魔。たたみかけるべく、容赦なく、シロは踏み込み間合いを詰める。

 振り上げた刃が、街灯に光った。

「人間の恐怖に震えながら滅びろ!」

 吐いた言葉と、超速で振るわれた連撃と。

 澱みなき剣閃はそこらの撃退士でも目で追う事は困難だろう――そしてそれを喰らった悪魔が悲鳴を上げる事はない。叫ぶ口すら切り裂かれ、細切れになって、灰となって雨雫に流された故。

 跡形もない。

「お疲れ様です。お怪我は……無いようですね。何よりです」

「何年俺が天魔撃退士やってると思ってる……あれぐらいでてこずるレベルならとっくに死んでる」

 和束にそう答えるシロがカッターをしまう気配はない。

 どこか遠くで車のクラクションが聞こえた。

 あいかわらず路地裏に人影は無い。

 薄暗い。夜。雨。冷たい。

 覆面の顔は無表情。緩やかに首を動かして、夜の彼方を見すました。


 視線の先――うごめく胡乱な影。生々しい殺気。


 壁を、或いは地を這いずって寄って来るそれらに和束が「うわぁ」としかめる様な声を出す。

「また下級悪魔ですね。数は三……前方一、後方二。挟撃ですね。これがDis流の挨拶なんでしょうか?」

「丁度良い。クソ悪魔共のクソ以下な臭いにいい加減ゲロの一つや二つブチまけそうになってたところだ」

「シロさんって、天魔が傍に居ると口汚くなりますよねホント」

「奴等に敬語を喋るなら自分で喉をかきむしって死んだ方がマシだ」

「わおバイオレンス」

 相棒の軽口に男の物言いは一切変わらず。されど覆面の奥、灰色をした彼の目に燃えるは『天魔滅すべし』といういっそ狂信的な使命感だった。

「俺は天魔を皆殺しにして『人類の勝利』を得る為に居る。『人類の正義』の為に居る」

 だらりと下げた右手に持つカッターナイフ。雨粒が滴る刃。

 そう、男は『正義の味方』。人類を脅かす者を脅かす者。

 赤い凶器を手に、盲信する正義を目にたたえたその様――夜に黒い服を靡かせるその姿は、さながら幽霊か死神か。

「貴様等の血肉で、平和はいっそう綺麗になるのさ」

 その為に倒す。

 その為に滅ぼす。

 吶喊(とっかん)。先ずは前方の一体から。

 サソリと人間を混ぜた様な見かけの悪魔が、迎え撃つがごとく長い尾を振り落とした。

 響くは硬い音。尾の先にある針をシロが兵器で受け止め、そのまま刃をすべらせるように駆ける。

 ぎぎぎぎぎ。刃擦れに近い音と火花と。

 ぎり。先に離れたのは刃。勢いのまま振り下ろされたカッターが悪魔の頭部を深く深く切り裂いた。

 上がる悲鳴と悪魔の冷たい血と――しかし直後、シロの背後から襲い掛かって来た二体の爪が、拳が、シロを切り裂き殴り飛ばす。

「ぐ」

 覆面の奥からくぐもった声が響いた。

 直撃はまぬがれたとは言え、並の人間ならミンチになっていただろう一撃だ。吹っ飛ばされてゴミ箱にぶつかり、盛大に中身がひっくり返る。酷い悪臭を放つ中身が道にばらまかれる。

「大丈夫ですかシロさん?」

「たいした事はない」

 脇腹がちょっと切れただけだ――そんな超人の完全な主観台詞を、一般人である和束が理解するには少々難しいかもしれないが。

 言葉を吐いた頃にはシロはすばやく起き上がり、襲い来る悪魔達の獰猛な攻撃を転がる様に回避する。

 それを追って化物共は牙を剥いた。下級悪魔達は知能が高くない――巧みに連携して追い詰める事など思い至らず、ただ力任せに目の前の人間を八つ裂きにせんと襲い掛かって来る。

 それが彼等の弱点で、突くべき箇所。

 シロがカッターナイフを振り抜くと、杭状のエネルギーと化した斬撃が一直線に夜を飛んだ。

 輝くそれは悪魔一体の足を捉え、地面に縫い付け、動きを封じ込める。

 そして文字通り足止めされた悪魔は、暴力の儘に他の悪魔が吐き出した火炎からシロを護る肉の盾となった。

 雨の中に赤々と、炎。肉の焼ける臭い、悪魔の悲鳴、倒れる音。

「dust to dust……『ゴミはゴミに』、だ」

 唾を吐く様な低い声。髑髏が悪魔を睨む。覆面の下で唱える呪文。

 兵器の切っ先を突き付ける。

「焼き潰す。『塵』が残らん程にな」

 刹那の閃光。

 白い色が黒い路地に満ちる。

 カッターナイフの切っ先から迸ったのは一条の蒼白い雷。

 兵器によって増幅された彼の能力は『焼き切る稲妻』となって、まるで貪欲な蛇の如く荒れ狂い悪魔達を切り裂き喰らう。焼き滅ぼす。

 雷光と雷音――その光景を見、和束は思う。しかし覚醒者達は質量保存の法則だとかそういった科学的なモノをことごとく否定してくれる存在だ、と。

 そこまで思ったところで、和束はカッターナイフの刃がしまわれる音を聞いた。もう近くにシロへ牙を剥く悪魔はいないらしい。

「終わりですか? 今度こそお疲れ様です。病院に向かわれるのでしたら連絡つけときますが」

「いらん。お前はかすり傷にオオゲサだ」

「心配性って言って欲しいですね、または過保護か溺愛」

「ドアホ……」

「アホ言った人がアホって小学校でチョケた男子から習いませんでした? 某時某分地球が何回か回った時に」

「……」

「もしもしヒーロー? やだなぁちょっとからかっただけですってば、怒らないで下さいな」

「違う」

「違う? 何がです」

 モニターの前の和束は首を傾げた。シロが別のものに反応を示している事を知ったからだ。

 次いで漏れた髑髏の忌々しげな溜息と、刃こそしまったが兵器自体をしまおうとしないその行動に対し質問を投げかける。

「あれ。終わったんじゃないんですか?」

「……臭うんだ」

「臭う? ああ、確かにこの街は臭そうですね。それにさっき、シロさんゴミ箱とキッスしてましたし」

「それじゃない」

「冗句ですよ、そんな殺気のこもった声で言わないで下さいな。……で?」

「悪魔共の臭いだ。まだ臭う。……あちこちに居る。潜んでやがる。うかがってやがる。襲ってくる気配は今のところないようだが」

 もう一度溜息。雨の中、歩き出しながら。

「……この街はおかしい」

 ハッキリと言った。上着の衣嚢に手を仕舞い、沈黙を促しとする和束に続けて曰く、

「比較的天魔共の巣窟になりやすい廃墟や森なんかならまだ分かるが。こんなにも悪魔共の臭いがする『人間が住んでいる所』は初めてだ」

「え……それじゃ、Disは人間の町なのに悪魔がウヨウヨしてるって事ですか?」

「そういう事だろう」

「一体どうして」

「……ふむ」

 呟き、シロは脳内のメモを掻き集める。


 覚醒少女連続失踪――

 やけに悪魔共の気配がする底辺の街――


 何か関係があるのだろうか。

「結論を出すには未だ、推理材料が少ない。圧倒的にな」

 それに幾ら考えたところで推理は推理であり、真実とは決められない。

 故に、それらの真相を暴く為には歩かねばならないのだ。行動せねば始まらないのだ。

「一先ず、手近な悪魔共をかたっぱしから討伐する。悪魔臭くて失神しそうだ」

「ひゃあ、大丈夫なんですか? あんまり無茶しちゃ駄目ですよ」

「なに、悪魔共へ俺流のあいさつだ」

 声と足音は雨音に掻き消える。


 今夜は、長い夜になりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
※この作品は出版デビューをかけたコンテスト
『エリュシオンライトノベルコンテスト』の最終選考作品です。
コンテスト詳細、そのほかの候補作品は 公式特設ページをご閲覧ください
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ