運命なんてクソくらえ
今日はmy friendのなほと渋谷に遊びに行きます。きゃっほう!!嬉しすぎて待ち合わせの1時間前に来ちゃったぜっ!!な の に、なんと、なんと!!なほが待ち合わせの所にいます!!ビックリして携帯で時間確認しちゃったよ!!1時間前だったけどねっ!!てか、ちょっ、なほ・・・惚れてまうやろー!!ちょーいい子!!待ち合わせより1時間以上早めに待ってるとかっ!!て、いっつもそうじゃん!!!私が、いっつも早く来るから、仕方なく待ち合わせ時間決めて、その1時間前っていう暗黙の了解があるだった!!じゃあ、いっつもじゃん。てか、私は遠足に行く前日の子供かよっ。まぁ、それより酷い気もするけど・・・うん。
「おっはよー!!」
「おはよ、じゃあ行こっかー」
「ラジャー!!」
なほの隣を歩いてたらすっごく良い匂いがするんですけど。香水かな?なほかわい子ぶりやがって、可愛いじゃねーかよ!!ちくしょうっ。
電車ってなんか嫌なんだよね。いや、好きっちゃ好きだけど、元彼が電車好きだったからなぁ・・・あー思い出した、イライラする。あの電車オタクめっ、人を散々電車に乗せやがって!!私は電車好きじゃねーっつーの!!電車好きな子と付き合え!ばーかっ!!もう別れたけどね。うん。
おお、景色が大分変わってきた。やっぱり都会は違うねー。私の所どんだけ田舎やねんっ!!って話だよ。ん?何で関西弁かって?気分だよ、気分。
渋谷かー、芸能人いるかなー?楽しみだなー。
てか、ずっと言いたかったんだけど、赤い糸が見えるようになってから足首が痛い。縄が痛い。引っ張るなよっ!!って感じ。まあ、私の人生に支障が出るほどではないけどね。たまーに、体育の授業の時に引っ張られたりするのは止めて欲しいよ。あの時すっごく恥ずかしかったから!!いきなり横に引っ張られて物凄い勢いでこけたからっ!!何もない所でっ!!あの時ほどこの能力を恨んだ事はないよ。最近なほが先生と仲良しこよしな所もいただけないけどねっ!私の目が黒いうちは許さんっ。それと、例の美少女、唯佳ちゃんは繋がってたよ、今の彼氏とっ!!高校卒業したら即結婚かな・・・羨ましい限りだ。リア充ムカつく。
「こっこー、そろそろ着くよ」
「んあっ、・・・おお、都会だ」
「当たり前だろ」
なほから素晴らしく冷たい視線を頂きました。泣きそうです。
なほの小指は今回は大人しくしているようです。あの俊敏さは車だと学習しました。電車の中もうじゃうじゃ過ぎて泣きそうでした。通路側が怖くて見れなかったよっ!!あと、私の足も痛いねっ!!誰か知らないけど、やめてっ!!痣完璧に出来てるから!!超イタイっ!!
「すっごー」
「まぁ、人は多いいわよね。休日だし」
人じゃなくて、糸だけどね。私の場合。すごっ、空まで糸が、うじゃうじゃ・・・うん。学校でも思ったけど、よく絡まないよね。不思議過ぎて、これ議題で誰か考えてくれないかなー。ありえないけどね。
「服見よー、服」
「そうね、行きましょ」
最近なほのお姉さま度がアップしたのは私の気のせいじゃない気がする。気のせいじゃないよね!!先生か!!先生のせいかっ!!何か悔しいっ、悔しすぎる!!
どうせ結婚するんだろっ!?!!知ってんだよ、私は!!
て、人すご、人多すぎて肩ぶつかりまくりなんですけどー!!ぷぎゃー!!
これじゃあ、前進めないっ!!
「なほー、人多いいね、今日誰か来てんのかな?それか、なんかの撮影とか?・・・それはないか・・・って、なほー?・・・あれ?」
なほがいない・・・あるぇ?・・・・・・・・・ま さ かの、迷子かよ!私、どんまい!!どんまいすぎるわっ!!やばいじゃんっ、なんか1人だって分かるとテンション下がるわ。ついでに涙、いや、心の汗が噴き出しそう。
「いったん人が少ない所に行こ・・・」
待ってたら、いつか携帯からメールか電話か来るだろう。
てかメール送ろう。寂しい。頭の中は騒がしいけどねっ!!
ん?なんかあそこだけ人口密度激しくね?なんかあるとか?むしろなんか居るとか?てかめっちゃ私の足首の縄そこに伸びてるんですが。まーさーかーのあそこに運命の人居るとか?あの集団のなかに?え、女性ばっかなんですが・・・レズですか。レズに目覚めろとっ?!!そんな無茶ぶりムリでしょっ!!さすがにムリですよ!!でも気になってそっちに行く私。何でだろうね。おもしろーい。
人をかぎわけて行くと、おお、すごい女子度。一体中心には何があるんだ。
って、え・・・・・・・・・・可愛いじゃまいるど。
この子はあれじゃないか、天才子役と言われている狐島尚太くんではないか。
ヤバッ!!写真とらないと!!これはこれは、なほに自慢できる素敵な材料が・・・ぐふふ。って、メールも電話も何もよこしていないなほ・・・私どんだけ忘れられてんのっ?!!悲しすぎるっ!!もうこれは復讐だ!!なほめ、天才子役の尚太くんの麗しい写真でも見て指をくわえればいいんだっ!!ちっくしょー。
・・・尚太くん、手首に赤い縄がありませんか?・・・・・・・・・・・・て、私!!!!??!!私の足首とドッキングっ??!!この子かよっ!!てか何で尚太くんは手首?!私足首なのにっ!!ってか、え、まじっすか?どう見ても10才になるかならないかぐらいじゃありませんか。え、これ犯罪じゃありません?ちょちょちょちょ、ちょっと待ったああああああああああああああああああ!!!!めっちゃ犯罪臭じゃん!!あっぶなっ!!早く逃げよっ!!危険だ危ないっ!!誰がって?私がだよっ!!絶対捕まるっ、年齢的に捕まる!逃げよう。そしてなほと合流しよう。うん、そうしよう。それが良い。物凄く良い。
私が競歩並みの速さで歩いていると、前方からなほが携帯片手に走って来た。
「あんた、はぁ、電話にも出ないで・・・って、え?こっこー?!」
「なふぉー、!!うわーん!!」
「ちょっ、人がっ、人っ!!えっ」
「怖かったよおおおお!!」
「あーもう、よしよし、泣かないでー、てか泣くなー」
「・・・・・・ひどい」
「ひどくて結構、それよりほら、泣かないで、メイク落ちるわよ?はい、ハンカチ」
「・・ありがと」
「はいはい、なんか奢ってあげるから、行こ」
「うん」
美味しいパフェを奢ってもらい楽しい1日でした。なほにまじで惚れました。先生にはやらん。私のなほだ。
その晩、足首を見て思い出し、運命なんかクソくらえと思いながら、のこぎりで切ってみたら切れました。
ブスでデブでチビで常に汗を拭いている人でもなく女性でもなかった所は、ほっとしたけれど、流石に犯罪者にはなりたくないので、残念に思いながらも嬉しかったです。尚太くんにはきっとこれから大きくなって物凄いイケメンになる可能性を秘めているので、将来すっごく綺麗な女優さんとでも幸せになって欲しいと思いました、まる、あれ?やっぱり作文?