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こちらは、本日2話投稿したうちの2話目です。
ご注意ください。
「エラーじゃ、ない。……弾かれなかった」
わたしは唾を飲んで次の文字を待った。
──Connection to external entity... LOST.
わたしはこの世界の神になることができる。
──World state... LOCKED.
巨万の富も、愛しい人も手に入れることができる。
──Input stream... CLOSED.
でも、わたしはそれを望まない。
──Execution COMPLETE.
たくさんの努力と、たくさんの失敗と、その上に築いた今日を愛する。
──This world is now standalone.
ふつん。
空気の抜けるような音がした。
祈りの書が、明滅を止めた。
それだけで、何も変わらなかった。
風は相変わらずそよいでいたし、
穏やかな朝日が窓辺を照らしていた。
遠くに誰かの笑い声が聞こえていた。
「 ──E6 8E 8C E3 81 AB E5 85 89」
自分が改変した祈りを呟いてみたけれど、なにも、起こらなかった。
「……やった」
わたしは長い長い息を吐いた。
誰も知らない。言うつもりもない。
だけど、クソみたいなゲームとの鎖を切って、
この世界は、独立した。




