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*本編は(超短いので)1日2話投稿の2話目となっておりますので、ご注意ください。
転がるように夜道を走り続けた。
生まれてから一度も全力疾走したことがない令嬢の身体で。
肺が悲鳴を上げ、燃えるように痛かったが、足を止めることはできなかった。
こんな夜更けに。
シスターが。
ひとりきりで。
そんなことは構っていられなかった。
不審がられる。
はしたない。
危険だ。
そんなことはどうでもよかった。
ただもう、ひとりでは抱えきれなかった。
「──どうした」
最近はアンヌのおかげで小綺麗になった、しかし結局無愛想な男に迎えられ、わたしはついに決壊した。
とめどなく涙を流し続けながら、わたしは吐き出した。
「拓人。──拓人。この世界は、仮想現実だ」




