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県境の戦い

73話 県境の戦い


 モクハイ県県境。


 まえの戦いと同じくあの大刀の魔人将が兵士の先頭を。

 ヤツを討ってションジャの仇を。



「華中軍のへなちょこどもが! 砦の中でコソコソと、武人なら出てきて正々堂々と戦え!」



「レアン、一人だけだな魔人は」

「おそらく後方に、もう一人は……」


「あの野郎、今度出てきたら……」

「ロ・ツウシン、無理はするな。今度は我々六人が居る。おまえの腕、ションジャの仇は私らにまかせろ。おまえはマ・ソウケン将軍の方につけ」


「ヤン、俺だけ仲間ハズレかよ」

「そういうわけではない、雑兵とはいえ油断できぬ。おまえが正規軍を守れ!」


「まずは、敵の挑発にのらず砦を攻めてきた兵を減らす。弓隊用意!」


 奴らがゆっくり前に進んでくる。

 

「弓を射れ!」


 砦の塀の上から一勢に矢が放たれた。


 敵の歩兵隊は大きめの盾を屋根の様にして矢を防いだ。

 何度か放つが。


「きりがないな、矢も無駄に……アレを使うか。大砲隊、用意!」


 ほう、あんな物をよくここまで運んだな。十器ってとこかな。


「おい、敵の兵列がバラつき出したぞ!」


「まさか、大砲を警戒して……」

「将軍、間者が居るのでは。こちらの攻撃に向こうは準備している様子……」

「まあありえなくはないな。とりあえず、歩兵隊の真ん中あたりに」


  ドッカーン


「しまった、先に大砲を撃たれた!」


 砦の塀が、敵の大砲で大穴が。

 後方の騎馬隊と歩兵隊が攻めてきた。


  ズカーン


「なに、砦内の大筒が暴発!? やられた。間者の仕業か」


「レアン、ジドゥ。間者を捜せ! 後の者は私と魔人将を!」



「おお、出てきたな」


  なんだ、俺にさとられずに鳥が、肩に。


「私だグァイ」

「その声はルファか」

「そう、この戦い敵も必死だよ。あなどるなよ、まえの戦いでグァンが来なければ、どうなったか。私も連中をあまくみてたからね」


「もう一人呼んだから仲良くやりな」


 もう一人だと、誰だ。


 いかん、坊主が。

 大刀で、うけ飛ばしてやったわ。


 次はなんだ鎖玉か、そんな物!


 カキーン


 なんだ貴様は!

 甲冑を着込んで大剣を振り回してきた。


  キーン


 なるほど、強者を揃えたとは、こいつらか。


  ドドドドドド


「グァン・レイ今度は、まえより多いのう。助太刀いたす!」


 おっ矢が、何処からだ。

 一度に三本放つとは。

 だが、そんなものはわしには通用せん!



「あれが!」


 レアンが言ってたヒゲの魔人将だな。私の三本矢を打ち落とすとは。



「どけどけ雑兵ども!」


 両手で使ってた斧が一つだと味気ない。ナニ!

 矢を避けた大きな盾で、囲まれた。

 容赦なく斧で割ってくが次々と盾が。



 砦内。


「レアン、怪しいヤツは居たか!?」

「イヤ、見つからない。おそらく兵士の中に居るのだろうがシッポを出さない」


「私は武器庫の方を見てくる!」

「ああ」


 ちくしょうネズミ探しか、ワタシも外に出て戦いたい。

 ゴージンや弟の仇を討ちたい。

 早く探して行かねば。



 武器庫。


 おや、一人兵士が……怪しい。いかん、火を持って中に入ろうと。


「貴様、そこで何をしている!」


「あんたは? 華中の兵士には見えませんが」


「先にこっちの質問に答えろ! 私は華中の者だ知らんのか!」


「先に、と言っといて私より先に答えないでくださいよ!」


 と、怪しい兵士は武器庫の扉を開け、中に。


「バカな!」


 私はとつさに武器庫から離れた。同時に武器庫が爆発した。


  ドッカーン



 アレは武器庫の方だ。

 ジドゥ!



 ふうっあぶなかった。


「ジドゥ、どうした?」

「武器庫が、やられた」

「間者は?」

「ヤツは武器庫ごと吹っ飛んだ……」


 燃える武器庫の屋根を突き抜け何かが飛び出した。


「なんだヤツは!」


 そいつは人の形をしていたが腕の代わりにあるのはコウモリのような黒い大きな羽。

 鼻がとがつた獣のような顔で耳が頭の上にある。


「亜人か……しかし、いくら亜人でもあの爆発の中」


「貴様もトウメン軍の魔人か!?」


「魔人……だと。俺は魔天十三魔王の一人モグイ」


「十三魔王だと、おまえみたいのが十三も居るのか?」


「まあな、戦場に二人出てるだろ。そして、お前らの中にも何人かいるんじゃないかウハハハハ」


 飛んで行ったバケモノめ!


「奴が、間者か……。ジドゥ、ワタシは戰場へ」

「私も!」



 日が落ち休戦に。クーハイ砦内。


「なんとか、もちこたえた。ヤン殿、そちらは」


「奴らも手強く討ちとることは出来なかったが手傷を……こちらもレンク老が」


「ヤン、これくらいはうっ」

「レンク老、胸骨が折れ、右腕左脚の傷。その体では……」


「グッ」


「おお、マン・チュエン。大剣が折れたか、新しいのを」


「ヤン、武器庫が爆破された。まともな武器は少ないが……マン・チュエン用のがあるかどうか」


「そうか……将軍、ロの姿が見えないが」



「ああ、なんとか帰ってこれたぜ……」


「ロ・ツウシン、無事だったか」


               つづく

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