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侵入者あり

115話 侵入者あり


「戻ったかルファ、その子どもは? まさかツァンレンコーでは、あるまい」


「いや……。先に言っとくがウーサイ、私の子ではないぞ」


「ルファなら、一人で作れるのかと」


「そんなコトが出来るか! まあ、いい。なぜウーサイがココに……」


「あたいよりは……。そのガキが気になる」


「私はおまえの方が、気になるがな」


「どちらでも、いい! ルファ。それで、その子どもの正体は!」


「聞いて驚くな、こやつは」


 小娘? 顔立ちは娘のようだ。ラゴウがさっきツァンレンコーとか言わなかったか。

 まさか、ツァンレンの姉の……。だが、どう見ても小娘だ。


「もったいぶるな、ルファ。なぜ子どもを連れて来た?」


「あたしは、ツァンレン。おばさん? おじさんかなぁ。ココは何処なの?」


 なにぃ、聞いて驚くよ。

 なんで、この娘がツァンレンなんだ。じゃ今まで一緒に居た、あたいが闘った。あのツァンレンは誰なんだよ。


「どういうことだルファ?」


「ソレが私にも……。幽閉雲へ行けば幽閉されていたのは、この子どもがひとり。名を聞けばツァンレンと。とりあえず幽閉雲から連れ出した」


「そうなのか……。まずツァンレン、おまえは男か女か」


「男? 女? ソレはなんだ? あたしは天上様から名しか聞いてない?」


「男女の意味も知らんのか。ルファ」


「おまえ、さっき私をおばさんか、おじさんかと……男女のことは、わかってるではないか」


「天上様が、ココがふくらんでるのがおばさんだと、あんたはふくらんでるから、そうかと……」


「私は……どちらでもいい、おまえはレンなのか、レンコーなのかどちらだ」


「だから、あたしはレンだと」


 ルファめが、子どもの服を引き裂いて裸に。

 この年頃だと、ちょっと裸を見ても性別とかわからない。

 ルファは、しゃがみこんで股を開き。


「変態か、男女! 子供にすることか。ツァンレン、ゴメンな。この男女は酷い奴なんだ」


「あんたはおばさん? おっぱいがふくらんでる」

「あのな……おばさんと呼ぶな、あたいはウーサイという女だ」

「ウーサイ。女……」

「おまえは、なんで幽閉雲に入れられてたんだ?」

「幽閉雲? なんでって、天上様に連れてこられて……あそこに」


「だとさ、ルファ」


「たしか、ツァンレンコーは天上軍に捕まり幽閉されたと聞くが……捕まっていたのがツァンレンってどういうわけ?」


「あたいも、ソレは聞いている。が、暴れ者だったレンコーは掟を破り天上界に入り込み……アレはレンコーでなく弟のレンだった……そして子供化されて幽閉雲に……」


「そう考えれば納得出来るなルファよ。ワシもウーサイの考えに……」


 「しかしだな、ラゴウ。あたいは、その後ツァンレンと、闘った。じゃ魔天で闘ってた相手はツァンレンじゃなく……。アレはツァンレンコーなのか? わからん」


「本当はおまえはツァンレンコーなんじゃないのか」


「あたしはツァンレンだと天上様が……」


「コレは天界の陰謀かナニか。その子をツァンレンとし、あの暴れ者のツァンレンコーを世界から抹殺したコトに」


「そんな、まぎらわしいコトをせんでも殺してしまえば……すむことだろウーサイ」


「慈悲深いという天界の連中のやることなど我ら魔天の者がわかるか」


「じゃだな、いま人間界に居るツァンレンは……」


「本物と考えればあたいは納得する。が、アレは魔天のツァンレンではない。ラゴウ」


「女狐も言っておったな、どう違うと言うのだ。ウーサイよ」


「まあ、確かに私も見ましたよ。アレは倒した相手を殺さない……。負けたら逃げられぬ。ウーサイ、おまえは何度もヤツの前から逃げたがな」


「ああ、認めよう。捕まれば奴ならあたいが再生前に千の肉片にわけてた。が、逃げられたのもあたいの実力」


「それで、ツァンレンの好敵手か……」




 なんだか、わけがわからんというか、なんというか。ツァンレンに、暴れ者の姉か。

 あの子供はツァンレンなのか? ややこしい。


 ボクの中にいるのは、ツァンレン何だよな、ウーサイだけじゃなく他の奴らもツァンレンと。


 しかしウーサイはラゴウ側につく気なのか?


 客間の壁の向こうの会話が聞ける地獄耳はツァンレンの能力なんだろう。で、なければだれだ?


「おい、貴様。そこでナニをしてる?」


 しまった見つかったか。


「見回りであります」


「見回り……おまえのその服は外の番兵ではないのか。怪しいヤツだな……城内では見ない顔だ。何者だ貴様」


 とりあえず、逃げるか。


「おい! 侵入者だ! 捕まえろ!」


 そうでかい声で。


 ちゃんと城の中を調べるべきだった。


 逃げ道が上に行く階段だけだ。

 仕方がない、上に行くか。




「なんだ、侵入者だと聞こえたぞ」


「あの女狐か?」

「どうかの、さっきはウーサイだったが。仲間かおまえの、ウーサイ?」


「さて、あたいはなにも知らん華中の間者でも忍び込んだんじやないのか。あたいと来たのは、あのブタだけだ」


「華中の間者……。いままではシリスがすべて捕まえていたが、まだこりずに」


「まあ、ココは華中の頭の上のタンコブだからな気になるんだろう」


              つづく 

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