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大道芸

103話 大道芸


 本当に武踊演術披露と、ボクたちは県都コンナに行き、カネを稼ぐことにした。


 さすが、県都だ。人は多いし、建物も立派だ。西方や北方式の建物もある。


 コレは城がないだけで王都とあまり変わりがないのでは。


 ボクらが見た無法地帯とは、大違いだ。

 からと、言って平和ボケした都ではない。

 ここの軍兵は華中一とも言われている。規模では王都級なのだ。

 兵士、ひとりひとりが強いと言われている。

 北側のかなめ。

 な、はずだったがなぜかトウメン国侵攻のときにまったく動かなかった。


 当然王都からは出撃命令は出ただろうが。

 

「華中国であって、華中国ではない。と言われてるだろこの県。ココの知事ってぇのは華中国が東方統一のときに最後まで抵抗していた王族がなってるらしいな」


 なるほど隣の県出身のチャオは、詳しい。


 ボクらはそんな県都の真ん中の中央広場で演武を始めた。


 チャオが司会をつとめての演武披露は、マジだ。段取りなんかない。



 リーさんの双剣はマジにボクに切り込んでくる、ボクは棍術棒で応戦。


 こちらも驚くような技を出してくる。


「出た! 大河剣法双龍斬刺!」 


「聞いたことも、見たこともない技だ」


 チャオが勝手につけた名か?!


「オー!」


 必死で避けると歓声と拍手が。


 ニュウが袋を持って観客からカネをもらう。


「次は彼らが見せる大河夫婦剣!」


 小人夫婦がチャオから習った剣術を披露。

 見世物的だが、武術にうるさいこの都の人間たちは、その真剣な演武に大河拳法は評価を上げてく。


 数日やってると、たまに居る客だが。


「大河拳法なんて聞いたことないな。我が拳と勝負しな!」


「あんた、聞いたことがない拳法は弱いと思ってんのかい」


 とチャオが司会をしているから、そんな客を相手に。


「お客さん、あたいは大河拳法で、この男を三手で倒す。賭けに乗ってくれ、この男とあたいのどっちが勝つか。さあ、賭けた賭けた!」


「面白い俺の南下拳法を見せてやる!」


「この、男は南下かい。まあ悪くわないがチャオの敵ではないね」


「リーさん南下拳法とは、どんな?」


「アロンさん、南下拳法は、この県で生まれたもっとも古い拳法です」


「レイさんも出来るの?」

「はい、ウチの師匠は、あっ元師匠ですが、基本は南下でした」


 バシッ


 わあっチャオが男の突きを払い、その手で平手を。


ひるんだ男の胸に突きが。


「う……俺はまだ、倒れてないぞ!」


「ああ、手加減して二手打った」


「手加減だとぉ効かねぇんだよ」


 男の突きを避けたチャオは拳をアゴに。


「大河花和尚拳昇龍掌」


 男は一瞬宙に浮いて後ろに飛んだ。


「すげぇ、ホントに三手で倒した。賭けには負けたが、いい気持だ!」


「ああ、あのヤローちょっと出来るからって、いばりくさってたもんな!」


「あんたのおかげで儲かった、ありがとうよ」



「なんだか、ここ数日見ていて驚いてばかりです師匠」

「ああ、みんなすごいからな」

「あの、私は師匠の技をまだ」


「はあ? あんた、坊さんの技を見ずに弟子になったのかレイ」


「はあ、私はあの町から出たかったので」


「おい、それじゃマン・ケイとあまり変わらないなぁ」

「アロンさん、マンケイって?」


「あ、ついてこなかった弟子だけど、ボクらみたいな拳法の弟子ではないんだ床技の弟子なんだか」


「床技……」


 「レイ、床技の言葉で赤くなるなよ。次はあんただ。あんたの習った拳技を披露して」


 と、チャオがレイさんの肩をたたいて言った。


 レイさんは、あの道場でどんな拳法を習ってたのか。


「ほう、キレイな南下拳法だ、次は北上脚だな、南と北の拳と蹴りをキレイに習得している。あの町長は教え方が上手かったとみえる。おしい男だったな……」


「アレが……」

「天林寺拳は習ってないようだな」


「みんな、若いのに見事なもんだ。お嬢ちゃんは何かやらないのかな?」 


「あ、すみません。この子はまだ」


「アロン、出来るよニュウも」


 ニュウが、地面に手をかざし何やら呪文を。

 すると、手の先にあった小石が動き出した。


 ニュウが何やらごにょごにょと言ってると小石とホコリが周りはじめつむじ風が。


「その、着物。やはり外道の娘か!」


 なに、この老人は天導引派か?! 刃物を出しニュウに斬りかかった。のをボクは手のひらで止めた。


「ニュウ、師匠の方に!」

「アロン、手に!」


 こんなもんは、手から短刀を抜いて捨てた。


「あんたまだニュウを」


 ボクは胸ぐらを掴み引き寄せた。


「外道はどっちだ、まだあんたらは『他派つぶし』してるのか。帰っておまえらの頭に伝えろ! まだ続けるというならボクも、ようしゃはしないと」


「ひっ!」


「今回は無事に帰れるが次はどうなるか知らないぞ……」


 コレはツァンレンの力。


「アロン手は、大丈夫? 直してあげる」


 と、ニュウが手に布を巻き付けた。


「大丈夫だ、ニュウ。こんな傷、明日の朝には治ってるさ」


「さっきのアロン、怖かったよ……」

「そうか……ニュウに刃物を向けたあいつが、悪い。ボクを変えてくれたニュウをボクは絶対、守るから」

「アロン!」



「いつになったら体が手に入るかな……」


 私の横の。 


「なんだかやけちゃうんだけど……」

「リーアン、子供は大きくなるのは早いぞ」

「ウーサイ、リーアンじゃないわよ!」


「名前なんか、どうでもいい!」


「よくないわよ! ウーサイもアロンの体、狙ってるのよね」


             つづく

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