プロローグ
ここは駅のホーム。
自分はただのオタク高校生だ。
ただのっていうのは自分でもわからないが。
家族構成は
弟が一人
父と母がいる。
友はたった一人
親友のオタクだけだ。
学校では、
キモオタだの陰キャだの言われるが
鋼のメンタルがあるからいいものの。
好きなものを貫くのはいいことだと思う、
たぶん、、、。
見た目は結構いいと思ってる。
でも、女子に話しかけられたことはない
ということは、自分の周りには女子を寄せ付けないオーラがまとっている
とでも考えておこう。
でも、こんな人生でもいいことはある。
今日は待ちに待ったかりんちゃんのライブ
楽しみだ。
と小学生並みの感想だなと思いながらも電車に乗った。
周りは数人まばらに席で座っている。
前の人の荷物棚にキャリーケースが置いてある。
あれは、かりんちゃんのキーホルダー
あの人もライブ行くのかな。
などと考えているとすぐ眠ってしまった。
「!」
自分は物凄い轟音と悲鳴で目をさました。
車内は反転していた。
脱線したのか。
腹に強烈な痛みを感じ見ると何かが刺さっていた。
意識が朦朧とし、息ができずにうずくまっていた。
死ぬのか自分は、、、
死にたくない
死にたくない
ライブ行きたい
助けてかりんちゃん。
足にはキャリーケースが挟まっていた。
動けない
血がどんどん出てくる。
苦しい。
周りには人が倒れている。
何かが刺さっているものや頭から血が出ている奴もいる。
全員死んでいるだろう。
医者じゃなくてもわかる。
そして、自分は出血多量で死んだ。