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シープルおばさまは名探偵〜唐揚げと生贄誘拐殺人事件〜  作者: 地野千塩


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生贄の花嫁編-3

 元旦が終わり、翌日の1月2日。


 朝のメゾン・ヤモメの食堂では、テレビから駅伝が流れていた。


 亜弓は特に駅伝に興味は無いが、やっぱり日本の正月っぽいなと思いながら、焼いた餅を入れた雑煮を啜った。


 幸子はルカに餌をやり、朝食はいつものように食べていない。桃果も栗子も昨日さすがに食べすぎたと朝食は軽めに済ませていた。餅を入れない雑煮にスープだけだ。


「タッキーはよく食べられるわね」


 桃果はガツガツと雑煮を食べる亜弓に呆れていた。


「ええ。それになんか今日は大変そうな予感がするので、ちゃんと食べます!」


「そうよね。事件調査は意外と力いるわよね。真凛ちゃんをみんなと一緒に発見できなかったのは、ちょっと悔しかった」


 あの時は途中で具合が悪くなったしまった。事件の重要なところでバテてしまったのは、ちょっと悔しかった。


「ところでシーちゃん、由紀乃の呪いっていうのは何かわかった?」

「そういえば、由紀乃の呪いって香水が言ってたわよね」


 桃果と幸子に言われて、栗子も亜弓もそちらは全く調べていなかった事に気づく。


「私は職業柄、郷土資料を集めたり取材するのは得意だけど、今は図書館が閉まってるのよね」

「そういえば陽介さんが何か調べてるってSNSで書いていたけど」


 亜弓はスマートフォンを取り出して陽介のSNSをのぞく。最新の投稿では、「謎が解けた!」とある。郷土資料の山積みの写真もアップされていた。


「謎が解けたっどういう事かな?」

「いやだ、あんな変人の陰謀論者に負けたくないわ!」


 栗子に陽介のSNSを見せると、対抗心に火がついたらしい。食事が終えると栗子もテキパキと着替え、真凛のところに行く準備を始めた。


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