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シープルおばさまは名探偵〜唐揚げと生贄誘拐殺人事件〜  作者: 地野千塩


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呪われた火因町編-8

 栗子と千尋が帰ってしまう。まあ、この寒さだし若くない栗子に無理をさせるわけには行かないと亜弓は思い、栗子達を見送った。あの牧師の千尋が見た目通りに優しい人なのは、亜弓は好印象だったが、顔は全くタイプではないので恋愛感情には至らないが。千尋は目鼻立ちはくっきりしているので、塩顔好きの亜弓の好みとは少々違った。


 そんな亜弓も香水の呪文の声が気持ち悪く、酔ったような感覚に陥る。不思議と千尋がいなくなった後、さらにその感覚が強くなってきた。


 香水の声が止まった時は、亜弓は心底ホッとするぐらいであった。


 祭壇の上での香水は、しばらく無言になっていた。空を仰ぎ見てた後、しゃがみ込んでいた。


「おい、インチキ霊媒師。何黙ってる? なんとか言ったらどうだ?」


 陽介がヤジを飛ばす。しかし、香水は無視。放心状態で、空を見つめたのち、突然興奮し始めた。


「りゅ、龍神様がたった今私にメッセージをくださいました!」

「なんだよ、龍神って? それは神様のフリをしたサタンかルシファー、悪魔とか呼ばれているもんだろ!チャネリングかい? そんなの全部悪霊が人間に与えてるメッセージだろ!」


 陽介は絶好調の様だ。全く具合が悪いところを見せず、大声でヤジを飛ばし続けていた。陽介の声もよく通り、何となく劇っぽい話し方なので、客達は陽介に注目し始めていた。


 しかし、それは一瞬だった。


「あぁ! 龍神様が真凛ちゃんの居場所を教えてくれました! この町の河原! あそこよ!」






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