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猫の目にさえ恋風が〜ルミの気まぐれ  作者: セドケン
猫の夢、私の願い
8/20

その8

お兄さんと交わっている相手は……?


(噓でしょ? なんで?? ありえないから?!)


その顔は私が毎日鏡で見る顔。

すなわち私自身なのだった。


私がベッドの上でお兄さんと愛の行為に励んでいる??


(なんでー!!!!!!)


心の叫びは、猫の鳴き声となって部屋中に大きく響いた。


「!!」


お兄さんがは動きを止め、体を起こして私の方を見る。


「ル、ルミ? なんでっ?!」


猫の私と自分の下にいる私とを交互に見てお兄さんは呆然となる。

すると、「私じゃない私」がこちらに顔をむけた。


「あら、ルミ。来たわね」


私の声だけど口調は落ち着いていて(ツヤ)がある。


「にゃあぁぁごぉぉ」


低い声で「誰なの?」と問う。


相手は私の言葉がわかるようで、


「誰だと思う?」


と質問に質問を返してきた。

私は毛を逆立てて怒りをあらわにする。


「冗談よ」


相手はお兄さんと密着したまま体を起こしてこう告げた。


「私はルミよ。今はあなたの体を借りているの。そうね、中身を入れ替えたと言えばわかるかしら?」

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