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猫の目にさえ恋風が〜ルミの気まぐれ  作者: セドケン
猫の夢、私の願い
7/20

その7

見上げたベッドの上では、常夜灯(じょうやとう)に照らされた裸の男女が熱く絡み合っていた。

ベッドの軋む音と熱い吐息が部屋中に漂っている。


私は悲しい気持ちになって鳴き声を漏らす


(お兄さんが誰か連れ込んでるよー)


両親や私の目を盗んでこんな事をしているなんて……裏切られた気持ちになった私は置物の猫のようにその場から動けなかった。


その時、相手の上にいるお兄さんが小さく声を上げた。


「ルミ、ルミっ……!」


(?!)


一瞬、ビクッとなったが自分を呼んだのではない。

相手をしている人の名前のようだ。


偶然だけどウチの飼い猫と同じ名前とか?

ルミコって可能性もあるけど。


(どんな女性(ひと)なの?)


興味が湧いた私は急に身軽になり、ベッドの見える位置にあるお兄さんの机にひょいひょいと登っていく。


そこからベッドの上の状況を一望した瞬間、再び驚き硬直するのだった。

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