表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/127

番外編 ヒロの家の話②ジェイミーが産まれる前

えい「な!今なんと言ったの?!もう一度言ってみなさい!」

佳巳「お母さん。ボクお母さんの跡を継げません。」

えい「なんだってー!アタシが今までアンタをどれだけ大事に育ててきたと思っているんだい!私は反対だよ!!」

佳巳「待ってください!お母さん!ボクは小さい頃から子供が大好きなんです!子供達の事もっと勉強したいし携わりたいんです!学生達とも交流がしたい!」

えい「ダメダメ!絶対反対!そんなに子供が好きなら結婚して子供沢山作ればいい話では?」

佳巳「お母さん。実はボクには好き、いや大好きな女性がいます!その人と結婚したいけど、大学の先生にもなりたいんです!」

えい「何?好きな女性?それはどんな女性だい?家柄は?家族は?両親の仕事は?財産はどれくらいあるんだい?」

佳巳「…もしかしたらその女性はお母さんが好きにはならない方かもしれません。」

えい「…どういう事だい?私が好きでは無いタイプの女性?そんな女性論外だね!今すぐ離れな!」

佳巳「お母さん!いい加減ボクに自由をください!頂けないのならばこの家を出ます!」

えい「なんですと!それはダメダメ!みーちゃん!お母さんの大事な大事な子!出ていくのは大反対!!」

一彰「…えいさん。息子に何でも反対はよくないだろう?大事なのはわたしもよくわかる!だが、自分の気持ちばかり押し付けるのは母親としてよくない!佳巳。好きな職業に就きなさい。そして、その好きな女性と幸せになりなさい。わたしはそう思っているよ。」

佳巳「…父さん。ありがとうございます。」


そんな訳でジェイミーの父となる浦嶋佳巳は大学の先生の仕事に就き、好きな女性とも結婚した。

しかし、浦嶋佳巳を苦しめたのはこの時以降も続いた。

母から産まれた子供が女子だと文句をつけられ、男子を求められ続けた。また、妻が外国人だから、家事ができないからと言う理由、外国人妻は仕事しないで家の仕事だけしてほしい等、自分の感情ばかり押し続けた。


そんな事が日常茶飯事だった浦嶋家に4人目の命が宿った。

その頃には妻の精神は限界に近づいていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ