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番外編 ヒロの家の話①ジェイミーが産まれる前

話の途中で申し訳ないけど、今からちょっとボク、ジェイミー【ヒロ】の過去のお話をするよ。ボクが産まれる少し前からたかしと出会う前までのお話。よろしくね。


20××年3月の事。

ジェイミーが産まれる少し前。

浦嶋家の本家では代々男子が産まれる事を期待されてきた。しかし、今の一家の大黒柱である女性“浦嶋えい”は女性の大黒柱である。えいは双子の姉で長女。もう1人の双子の子は妹で“ゆい”と言う。

えいの母“サキ”は元々体が弱く持病持ちの女性で、えい達姉妹が産まれて6歳の時に病気でこの世を去ってしまった。この代で女子しか産まれなかった浦嶋家はサキの夫である“佳治【よしはる】”に再婚相手を探すよう伝えたが、佳治は再婚相手は探さない、自分1人で娘2人を育てると意志を伝えたため、浦嶋家にはえい達姉妹の他に男子のきょうだいはできなかった。

そのため、えい達姉妹は幼い頃から産まれなかった男子の代わりに自分達が将来、家や代々続く会社を守らなければと決意して必死に努力してきた。

名門最難関大学を卒業してからえい達姉妹はそれぞれ別々の大企業に就職して社会を学んだ。

2人とも優秀な人材でえいは父佳治の会社に。また、ゆいは浦嶋家のライバル会社の社長の息子と結婚し、役職も上がった。

えいが25歳の時。

えいは父の紹介で今の夫である“齋藤一彰【さいとうかずあき】”と政略結婚し、翌年長男“佳巳【よしみ】”が誕生した。

えいは息子“佳巳を”跡継ぎにしようと一生懸命英才教育した。

しかし、佳巳が高校生になったある日のこと。


佳巳「母さん。お話があります。」

えい「なあに?みーちゃん。」

佳巳「ボク、跡継ぎにはなりません。研究者になりたいんです。子供の発達、育て方などを教えたり研究する大学の先生になりたいんです。いけませんか?」

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