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第82話 関係解消

ソウジ「…私は元々ぼっちゃんの家に」

佳宏「ソウジ!この話はしなくてもいいだろ。」

ソウジ「…そんなに隠したい事ですか?いずれバレると思いますが。」

佳宏「そうかな?俺はバレないと思うけど。そう信じたい。」

倫子「…あ、あの。話が読めないのですが。」

佳宏「あ!こっちこそごめんね。気にする事じゃないから大丈夫だよ。気にしないで。」

倫子「了解しました。…でもこうしてジェイミー様とお話しできるなんて夢みたいです。」

佳宏「…キミはどうしてそんなに俺が好きなの?何がきっかけで俺のファンになったの?」

倫子「…実は私は元々アイドルが大好きな人間なんです。ジェイミー様の事は映画に子役俳優さんとして出演していた時から知っていてお人形さんみたいだけど悪役だから性格悪そうな人だなと見ていました。でも、ある日テレビのニュースを見ていたらスポーツコーナーで”テニスに期待の大型新人登場!ルックスも良くて期待の14歳!元子役俳優出身”という内容を見ていたらジェイミー様がプロ初戦でいきなり優勝してしまってそのインタビューを見て聞いてジェイミー様の事をもっと知りたい!と思うようになって色々ネットで調べたり過去の出演作や出演番組を動画サイトで見ていました。気になっているうちにジェイミー様は次の試合もまたその次の試合も優勝してしまって最終的にはプロ初シーズンで総合優勝してしまいました。優勝したその次の日からジェイミー様はスター選手になりました。テレビで色々あなたの情報を追っていくうちに気づいたら大好きになっていました。お顔は元々好みだったんですけど、子役俳優時代よりテニス選手のジェイミー様の方が大好きです。多分役柄のせいですかね?」

佳宏「はは。なるほど、そうだったんだね。たしかにボクは悪い役が多い俳優で良い人なイメージ少なかったかもしれないね。でも、ファンになってくれてどうもありがとう!嬉しいよ。」

倫子「そんなー。まさかこうやってジェイミー様ご本人と長々とお話できるとは思っていなかったので夢のようで今感動しています。こちらこそ今こうしてお話できている事に感謝しています。ありがとうございます。」


パタパタパタ


太陽「ハアハアハア。見つけたぜ。」

悟「太陽早いよ。ハアハア。」

倫子「鷹島さんに櫻井さん!どうしたんですか?佐藤さんは?」

太陽「た、高嗣なら今すぐ来るぜ!」


 しかし、5分経っても10分経過しても高嗣は現れなかった。


太陽「あれ?高嗣は?」

悟「来ないね。」

倫子「…。」

太陽「…よし!俺が見て来よう!」

倫子「鷹島さん!今走ってきたばかりなのに!大丈夫ですよ、私が佐藤さんを迎えに行きます。」

佳宏「俺も行くよ!太陽たちはここで待ってて。」

太陽「大丈夫っすよ!だって俺元々体力ある方だし。まだまだ体力余ってるから大丈夫!なあ?悟。」

悟「…え!あ、うん!俺もまだ走れるよ。」

太陽「じゃあみんなで高嗣の元に向かおうぜ!」

悟「ゴーゴー!!」

倫子「はい!倫子参ります!」

佳宏「みんないい調子だね!じゃあ行こうか!ソウジはここで待っててね!」

ソウジ「な!何故ですか!貴方様をお守りし管理するのが私の役目です!ついて行かせて頂きます!」

佳宏「ノー!!たまには一人で冒険させてよ。仲間内だけでこういう事するのが凄くワクワクする。」

ソウジ「…お気持ちはわかります!ですが貴方様をお一人にする事で何かありましたら私の身が危ないのですよ!その辺りを理解していただかなくては困ります!」

太陽「ん?ソウジさん何かヤバい事でもあるんすか?」

ソウジ「実はですね。私はジェイミーぼっちゃんのおばあ様から雇われていまして」

佳宏「ソウジ!!あとは絶対言うな!!」

ソウジ「…ついつい口が滑ってしまいました。申し訳ございません、佳宏ぼっちゃん。」

佳宏「な!その名前を出すなよ!!俺は外ではジェイミーさんなんだよ。日本の名前は家の中、いや身内もしくは関係者だけの時にしてくれ。」

太陽「ジェイミーさん。何そんなに怖い顔して怒ってるんすか?」

佳宏「…太陽には関係ないよ!」

太陽「はあ?!イミフなんすけど!ジェイミーさん俺に喧嘩売ってるんすか?」

佳宏「別に喧嘩売ってないよ!」

太陽「じゃあ何コソコソ隠し事してるんすか!」

佳宏「別に隠し事してないよ!」

太陽「してるじゃないですか!今…いや最初から出会った時からだ。俺は自分の事、家族の事、友達の事、今までの過去の事とか色々しゃべってるのに。ジェイミーさんは自分の事何も話してくれない!」

佳宏「俺、自分の事話してるじゃん!趣味は美容と自撮りだって。」

太陽「それ以外の情報何も教えてもらえてないじゃないっすか!どういうことっすか!!そんなにしゃべりたくないのなら俺もういいっす!」


パタパタパタ


佳宏「太陽!」

悟「太陽!どこ行くんだよ!」

太陽「東京に帰る!ジェイミーさんの顔なんて見たくない!」

悟「太陽、お前帰る金あるのかよ?それに今実家帰ったらエリーゼママが噴火するんじゃないん?」

太陽「母ちゃんに怒られても俺はもう構わねえよ。ここにいるよりかは母ちゃんに怒られる方がマシだ。ここに居たって英語チンプンカンプンだし。」

悟「じゃあお前日本に戻ってこれからどうするんだよ?何かやりたい事でもあるの?」

太陽「…やりたい事は別に何もねえよ。コンビニで働いてのんびり暮らすだけだ。」

悟「…そっか。」

太陽「…悟はさ、まだこっちにいるの?」

悟「…うん、まあね。」

太陽「意外だね。だってお前元々こっち来たのは俺と離れたくなかったからじゃん。理由はただそれだけじゃん。でも、今も残ってるよね、俺がいなくても。何で?」

悟「…俺。変わりたくなったんだよね、彼らと関わってから。」

太陽「彼らって?」

悟「高嗣くんやリンリン、紫帆さんだよ。お前も一緒にいただろ?」

太陽「ああ、俺も一緒の仲間だった。でもそれは今も続いてる。高嗣たちと仲良くしている。離れていても。大事な仲間である事には変わりないぜ。」

倫子「鷹島さん。そうですね!私たち離れていても仲間ですよね。ふふ。」

悟「ありがとう、そうだね。仲間だよね、リンリン。」

倫子「はい!仲間です!!だから私、今から佐藤さんの元へ行きます!!」


パタパタパタ


太陽「悟!俺らも行こうぜ!!俺ら5人、恭佑も含めて6人仲間だ!」

悟「そうだね!行こう行こう!!」

太陽「あ!ジェイミーさん!俺、これからフロリダ行ってジョンコーチの弟子になりに行きます!ジェイミーさんとは今日でお別れです!じゃあ!!」


パタパタパタ


佳宏『…あ、そう!俺が今まで色々教えてあげた事はスルーなんだ。そういう人なんだ。ガッカリだな。』

ソウジ「…ぼっちゃん。ようやくこれで気が付きましたか?彼はあのような方なのですよ?私やえいおばあ様が言っていた通りでしょう?これでせいせいしますね。ただし、彼もぼっちゃんと同じジョンさんのチーム。どうしますか?」

佳宏「…まあ、その時はその時で対応したらいいんじゃない?」

ソウジ「…そうですね。」


 その頃のボクは松山先輩と二人でゆっくり歩いていた。ボクが特別体力のない人間の為だ。


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