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第81話 倫子を追いかけろ

倫子「え?佐藤さんどういうことですか?」

高嗣「さ、先程森野さんとヒロが握手したシーンに物凄く腹が立ちました。ヒロ!森野さんに近づかないでもらえませんか!」

佳宏「…タカ。タカにもついに春が訪れたんだね!幸せなことだー!」


ギュッ


ヒロはボクに抱きついた。


佳宏「It is impression.(感動だよ。)」

高嗣「…。」

佳宏「それで?彼女の気持ちは?」

倫子「…私ですか?私は…ジェイミーさまが大好きです。」

佳宏「…俺?」

倫子「はい!ジェイミーさまに片思いをしています!」

佳宏「…ごめん。俺彼女いるから。」

倫子「…わ、わかっています。それを前提に告白しました。」


森野さんの頬に涙が伝う。


佳宏「ごめんね。俺彼女いなかったらまた違ったかもしれないけど。」

倫子「いいんです。私はファンがちょうどいいのかもしれません。」


パタパタパタ


ガチャ


バタン


森野さんは泣きながらカフェを後にした。


佳宏「タカ。追いかけたら?」

高嗣「ボクがですか?」

佳宏「そう。好きなら普通追いかけるはず。」

高嗣「そうなの?」

佳宏「俺から追いかける。で、彼女を支える。」

太陽「ガンバレ!高嗣!」

高嗣「…森野さーん!」


バタバタバタバタ


ガチャ


バタン


悟「…あれでよかったのかな?」

佳宏「あぁ。そうだね。上手く行くといいね。」


はあはあはあ


高嗣「も、も、森野さーん!」


ボクは周りを気にせず名前を呼ぶ。

周りからいくらおかしなヤツだと見られても。


はあはあはあ


高嗣「…森野さん!森野さーん!!」


はあはあはあ


高嗣「…も、も、森野さーん!!」


はあはあはあ


高嗣「…も、も、も。つ、疲れた。」


ボクは地べたに座り込む。


高嗣「どこにもいない!一体どこに行ったんだ?」


はあはあはあ


太陽「いた!みんないたぞー!」


スタスタスタ


太陽「大丈夫か?高嗣。」


鷹島さんはボクの身体を支える。


高嗣「森野さん!森野さーん!…何てボクは弱いヤツなんだ。森野さんを探せなかった。ボクはダメな男だー!」

太陽「ダメな男っていうのはまだ早いだろ。一緒に探そうぜ。みんなで手分けして。」

高嗣「え?手分け?」

太陽「1人より人数多い方がすぐ見つかるだろ?」


プルプルプル


太陽「もしもし。」

佳宏「見つけたよ。彼女。」

太陽「了解です!どこですか?」

佳宏「校内を出て5分くらい歩いた公園のベンチ。」

太陽「アザース!」


プープープー


太陽「居場所がわかったぞ。行くぞ!」

高嗣「はい!」


その頃。公園では。


倫子「…。」

佳宏「ねぇねぇ!誰のお顔?」

倫子「え?!じぇ、ジェイミーさま!何故ここに?」

佳宏「キミを探しにきたのさ。」

倫子「え?私を?私をプリンス様が迎えにきてくださったのですか?」

佳宏「はは。そう言いたいところだが、違うんだ。キミには別なプリンスが迎えにくるよ。ここで待ってたらの話だけど。一緒に待たない?プリンス様を。」

倫子「え?ジェイミーさまと2人でですか?」

佳宏「うん!2人で。これをボクとの思い出にして。」

ソウジ「そう言いたいようですが、わたくしも御一緒させて頂きます。」

倫子「あなたはたしかジェイミーさまのマネージャーさん?」

ソウジ「そうです。マネージャー兼ボディーガードです。」

倫子「でも、何故あなたがマネージャーとボディーガードを掛け持つのですか?」

ソウジ「それはですね…。」

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