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第64話 2人の師匠

 ボクは昨日の夜、翌日から再び森野さんと会うことを考えて一睡も眠れず、朝を迎えてしまった。この気持ちは何なんだろう。生まれて人生初めての経験だ。ボクは学校へ向かう間森野さんに会わないか気にしていた。


紫帆「あら?佐藤くーん!」


ビクッ!


も、森野さん!あ、違う声だ。ボクは恐る恐る振り向くとそこには松山さんが立っていた。


高嗣「ま、松山さん!お、おはようございます!」

紫帆「おはよう。どうしたの?ビクビクしちゃって。」

高嗣「え…。特に何もありません。」

紫帆「そう?あなた最近バイトでもミス多いし、それに前と違って目の辺りにクマが出来てるわよね。どうしたの?」

高嗣「えーと、その。考えすぎて一睡もできませんでした、昨日。」

紫帆「あ、やっぱり何か悩みあるんだ?」

高嗣「え…はい。実は、鷹島さんのことが気になって鷹島さん大丈夫かな?と心配で。」

紫帆「なんだー!そんなことね!大丈夫じゃない?アイツのことだし何とかやってるでしょう。」

高嗣「だといいのですが…。」

紫帆「大丈夫だって!心配のしすぎよ。」

悟「おはよー!2人ともこれ見た?めちゃビックリなんだけど!」

紫帆「あら、櫻井。何かあったの?」

悟「ほら、これ!見てみ!太陽凄くない?二人の師匠だってさ〜!」


 ボクらが櫻井さんのSNSを覗き込むとそこには3人の人がいて、真ん中に鷹島さん、右にジョン・ミラー、左にヒロがいた。

鷹島さんの師匠がヒロ?どういうこと?

ボクは頭が混乱した。


悟「もしもし。太陽?どうしたんだよ〜。超有名人の間に太陽がいるってめちゃくちゃ凄いんだけど!まあ、お前も有名人には変わりないけどね。…あ、そうなの?お前凄いじゃん!ジェイミーの私生活俺にも教えてよ〜!うん、え?何で?俺ら友達じゃん!あ、うん。じゃあまた!」

悟「あのさ〜、太陽がジェイミーと一緒に一日中いるみたい!住む場所もジェイミーの家なんだって~!凄くない?」

紫帆「アイツ運いいのね。」

高嗣「凄いですね…。」

倫子「皆ー!おはようございまーす!」

悟「あ!倫子ちゃん!ちょうどいいところに〜!太陽がさ〜、ジェイミーが俺の師匠になってくれて一緒に生活してるんだってさ!」

倫子「本当ですか?!」

悟「マジマジ!」

倫子「鷹島さん私と交換してほしいです…。」

悟「これ太陽のSNS!見てみて!」

倫子「はい!あ、この写真私ジェイミーのSNSでもう見ましたよ。」

悟「さすが、倫子ちゃん!」

倫子「だって私のジェイミーですよ!」

悟「アハハ。」


も、森野さん。森野さんの一番はヒロに決まってますよね。ぼ、ボクなんか相手になりませんよね。って何ボクは考えているんだ?も、もしかしてボクも、森野さんのことが好き?


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