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第56話 ジェイミーの心の病気

 そんな…。


ソウジ「ジェイミーさんは幼少期からうつ病という心の病を抱えております。」

高嗣「うつ病?」

ソウジ「はい。ジェイミーさんはおばあさんから幼少期からずっと跡継ぎとなるよう強制的に責められ続けてきました。このことがキッカケでジェイミーさんは心の病を患いました。テニスをしている間は忘れたかのように元気なのですが、テニスをしなくなるとトラウマのようにおばあさんのことを思い出していました。そうなる度に私は処方されてある精神薬を飲むよう促していました。高嗣さんには今まで黙ってきましたが、ジェイミーさんはそういう病を抱えております。」

高嗣「その病は治るんですか?」


ソウジさんは首を横に振る。


ソウジ「またアメリカに帰れば今より落ち着いて来るでしょう。」

高嗣「じゃあヒロのおばあさんの問題は一生解決しないってことですか?」

ソウジ「まあそうでしょうね…。とりあえず日本を避けることが一番でしょう。飛行機で日本へ移動の最中から発作はありましたが、ジェイミーさんは大丈夫とのことで来たのですが…。ダメでしたか…。とりあえず部屋へ戻ります。」

高嗣「ボクもヒロに挨拶してから帰ります。」


コンコン


高嗣「入ります。高嗣です。」

ジェイミー「ちょうど良かった。タカに話がある。」


ガラガラ バタン


高嗣「話って何?」

ジェイミー「ボクは約束守れないヤツだ。タカたちを九条から守らないといけないのにパーティにも顔を出せなさそうだ。身体が動こうとしない。動こうとするとめまいが起きる。だから、タカ、ごめん。」

高嗣「…でも、ヒロは悪くないですよ。悪いのはおばあさんじゃないか。ヒロをここまで苦しめて。ヒロ。アメリカ帰ろうよ。」

ジェイミー「でも、ボク動けない。」

高嗣「アメリカの病院に転院することはソウジさんから話してくれますし、ボクは車椅子にヒロを乗せて連れて行くよ。だから、一緒にアメリカ帰ろう?」

ジェイミー「タカ…。ありがとう。」


 こうしてボクたちはアメリカへ帰ることになった。ニューヨークに着いて、病院で手続きをしてヒロは再び入院となった。


ジェイミー「タカ。ここまで連れてきてくれてありがとう。」

高嗣「お見舞いには来るから安心して。ちゃんと病院で心休ませてね。」

ジェイミー「…ありがとう。」

高嗣「明日また来ますね。」


ボクは病院を後にして自宅へ戻った。

 ボクはヒロが退院するまでの間、毎日病院へ通った。差し入れとして手作りの料理を毎日持って行って食べさせていた。ヒロの体調は順調に回復していった。

 退院してから少しの間、ヒロと一緒に生活した。ボクはヒロに毎日毎食手料理を食べさせていた。ヒロはリハビリテーションを受けて順調に元の運動量を取り戻した。精神的にも回復した為、フロリダへ帰って行った。




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