第五話 気になる人
ボクは図書館を後にした時からずっと清水コウタロウさんのことが気になって仕方なくなった。
ついつい断るわけにもいかず交換してしまった。何を話したらいいんだろう。ボクは家に帰っても悩み続けた。
ジェイミー「ただいまー。」
ジェイミーが帰ってきた。考え事していたら夕食作るのすっかり忘れてた。どうしようかな。
たかし「おかえりなさい!」
ジェイミー「タカ。今日はもう取材が耐えなくて疲れたよ。」
たかし「ごめんね。夕食まだなんだ。先にお風呂入ってもらってもいいかな?」
ジェイミー「いいけど、どうしたの?何か悩んでる?」
たかし「いや、悩んでないよ。ただ今日何作ろうか悩んでいただけ。」
ジェイミー「料理得意なタカが?しんじられなーい。」
高たかし「ホントだよ。僕は大丈夫だから。」
ジェイミー「うん。わかったよ。お先するね。」
ジェイミーはバスルームへ向かって行った。
ソウジさん「たかしさん。」
たかし「はい。」
ソウジさん「何かあったらすぐ連絡下さい。助けに行きますから。」
たかし「ありがとうございます。今は大丈夫です。何かあったらすぐ連絡しますね。」
ボクは夕食を作っている最中も彼のことが頭から離れなかった。
プルプル
ボクのスマホのSNSの音がした。
SNSを開くと清水さんから連絡が来ていた。
清水「ヤッホー。こんばんは。元気?」
ボクは何て返そうか返事に困った。
とりあえず返事を返す。
たかし「はい、元気です。清水さんは今何してるんですか?」
清水「今DVD見てた。」
たかし「そうなんですか。」
清水「○崎愛ちゃんめちゃモミモミしたい!」
たかし「そうなんですか。」
清水「…お前は何でエロ見ないの?」
たかし「えーと、人間に興味なくて。」
清水「そうなの?変わってるなー。普段何して過ごしてるの?」
たかし「…勉強です。」
清水「…勉強熱心なんだね!感心する。今何してるの?」
たかし「料理です。」
清水「へー。料理するんだ。意外だね!」
たかし「そうですか。」
清水「何作ってるの?」
たかし「お刺身と蕎麦です。」
清水「めちゃ料理うまいやん!すげーな!」
たかし「そうですか。」
清水「お前にもっと興味湧いてきた。」
たかし「そうですか。」
ガチャ
ジェイミー「何、スマホイジってるの?ニューフレンド?」
たかし「…違うよ。お父さんだよ。」
ジェイミー「ふーん。タカ。凄くスマホに熱中してたよ。お父さんではないでしょ。見せて。」
ジェイミーはボクのスマホを奪った。