第50話 最低なヤツだよ、佳宏は。
ジェイミー「ごめんね。無理なんだ。」
ジェイミーは車に乗ろうとする。
ガシッ
梨花「嫌ですわ!ジェイミーさま!」
ジェイミー「キミ、もう少し自分の立場を自覚したら?特に芸能人でしょ、キミ。」
パッ
ジェイミーは彼女の腕から離れる。
バンッ
ブーン
ジェイミーは彼女の側から離れると車に戻り、学校へ向かった。
-その頃の高嗣-
ハァハァハァ
何とか学校に着いた。
ザバー
高嗣「冷たっ!」
頭上から水が落ちてきてボクに降りかかった。
上を見上げるとおデブちゃんがニヤついた顔をしていた。
九条「ねぇ!一体いつになったら佳宏はここに来る?記者会見から何日か経ったよね。待ちくたびれたんだけど!」
高嗣「ぼ、ボクは何も知りません!」
九条「ふーん!」
ザバー
おデブちゃんはボクにホースを向け、またボクの身体中を水が覆う。
九条「フザけたこと言うなよ!連れてこない限り水ブッかけちゃうよ!」
倫子「ちょっと待ちなさいよ!」
九条「は?」
太陽「俺らのダチに何してくれるんだ!おデブちゃん!」
九条「おデブちゃんとは失礼な!こうなったら、えーい!」
ザバー
森野さんと鷹島さんと櫻井さんはずぶ濡れになった。
そして卵を食らう!
倫子「キャー!」
太陽「大丈夫か?倫子?」
倫子「えぇ。何とか。」
九条「悟。お前はボクちゃんを裏切った。生卵もう一発食らえ!」
悟「…よっ!と。裏切って悪かったね。九条さん。今の俺はこっちの方がいいです。」
櫻井さんは卵から避ける。
ジェイミー「そこまでだ!」
高嗣「ヒロ!」
九条「やっと来たな!浦嶋佳宏!ボクちゃん待ちくたびれたよ!」
ジェイミー「キミが俺の様々な情報を流した主犯者か?」
九条「フッ!フフフフフ!フハハハハ!」
おデブちゃんは急に笑い出し笑いが止まらなくなる。そして、ヒロにホースの水をザバーンとかけ、生卵を思いきり投げつける。
バシッ
高嗣「ヒロ!」
卵の殻がヒロの頬に思いきり当たり、皮膚が切れ、頬から血が出た。
九条「佳宏〜!あ~ぁ!綺麗な顔が可哀想に…。クスクスクス。」
高嗣「な、な、何てことしてくれるんですか!ボクの、ボクの大事なヒロに!許せません!」
ジェイミー「タカ…。」
高嗣「大丈夫?ヒロのことは、ヒロのことは、ボクが守るよ!」
九条「クスクスクス。さっきまでいじめられていたくせに。暗いヤツは引っ込んでろ!」
高嗣「い、い、嫌です!キミはヒロのどこが嫌ですか?ど、どうしてそんなに腹が立つんですか!」
九条「ボクちゃんは佳宏の全てが嫌い。会社のパーティに顔は出さない、浦嶋家を将来継ぐ約束をされてる後継者のくせに。呑気にアメリカでテニスや芸能人なんかやりやがって。しかも、ボクちゃん一家がアメリカの実家を訪れた際に佳宏から避けられた。最低だよ、佳宏は。最低なヤツだよ、佳宏は。」




