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第49話 最高の助っ人

 どうしよう。このままじゃ遅刻する。


太陽「お前のせいで授業に遅刻するじゃねーか。早く道空けてくれよ!」

梨花「わたくしと学校どっちが大事ですの~?」

太陽「学校!」

梨花「勉強苦手なのに?」

太陽「うるせぇ!今はとりあえず学校の方が大事だ!」

梨花「英語話せないのに〜?」

太陽「それはお前も同じだろ。」


キキィ!


一同はビックリして音のする方を見る。白い一台の高級車が停まり、後部座席の窓が開く。


ジェイミー「タカ〜!どうしたの?」

高嗣「あ!ヒロ!」

太陽「あ!ヘルプ!ヘルプ!ミーヘルプ!」

倫子「あ!ジェイミー様ーー!助けて下さい!」


ガチャ


ヒロが車から降りてボクたちの方へ歩いてきた。


ジェイミー「ここで何してるのー?」

太陽「に、日本語喋った!」

悟「太陽。あの人知らないの?」

太陽「え?知らねーな。ただのアメリカ人じゃないのか?」

悟「お前鈍感すぎだよ。プロテニス選手のジェームズ・バーナードだよ。」

太陽「は?マジで?あ、ホントだ!俺サイン貰おうかなー?」

悟「俺も!」

倫子「私ももう一度サイン貰おうっと!」

高嗣「あ、あの。ちょっと皆さん?学校遅刻しますよ。」


ボクが話しかけても皆シカトしていた。


太陽「学校よりジェームズ・バーナードの方が今は大事だ!」

悟「学校どうでもよくなってきたよ!それよりジェイミーからサイン頂く方が優先だ!」

倫子「私が先ですよ!押さないで下さい!」


ボクはスマートフォンで時間を確認するともう少しで授業開始の時間だった。

ボクは一人先に学校へ走っていった。


ジェイミー「あ!ちょっとタカ!どこ行くのー?」 

太陽「そんなことよりジェイミーさん!サイン下さい!」

悟「俺が先だ!」

倫子「私が先です!」

ジェイミー「キミたち少しリラックスリラックス。」

一同「え?」

ジェイミー「今からボクも学校行くからその時に書いてあげる!だから先に行って待ってて!もう授業始まっちゃうんじゃないかな。だから、約束だよ〜!」


ヒロは左瞼をウィンクして一同に話しかける。


太陽「わ、わかりました!行くぞ!」

悟「おう!」

倫子「はい!」


スタスタスタ


ジェイミー「キミはサインいる?」

梨花「あ、わたくし?あ〜、えーと…ほしいですわ!」

ジェイミー「OK!いい?彼らの邪魔はもうしないこと。キミも学校に行きなよ。」

梨花「わ、わたくしは学生じゃないです。」

ジェイミー「ワーオ!失礼!サインあげるからもう彼らの邪魔はしないこと。約束だよ?」

梨花「わかりましたわ!そのかわりジェイミーさまにお願いがあります!」

ジェイミー「OK!いいよ。」

梨花「わたくしと付き合って下さい!」

ジェイミー「うーん…ちょっとそれはできないな。ボクはこう見えて一人の女性しか愛せないのさ。」

梨花「では、わたくしとデートして下さい!」

ジェイミー「ノー。ボクには既に彼女いるのさ。だから」


チュッ


ジェイミー「?!は、離して!」


ガバッ


ヒロは彼女の身体を自分から離した。


梨花「わたくしが本気じゃないと思っていますの?ジェイミーさま!」




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