第47話 我が道を行く紫帆
次の日の朝、皆と登校することになった。待ち合わせ場所は学校からすぐの最寄り駅だった。ボクが待ち合わせ場所へ行くと既に森野さんがいた。
高嗣「お、おはようございます!も、も、森野さん!」
倫子「おはようございます!佐藤さん!昨日聞きましたよ。櫻井さんの話。櫻井さんには警戒心を抱きながら行動しましょう!」
高嗣「そうですね!」
倫子「仲間になってしまった以上仲良くする必要があると思います。だから、変な行動や大事な話はしないようにしましょう。」
太陽「おはよう!2人で何話してたんだ?」
悟「おはよう!気になる〜!」
倫子「今日の1講義目が嫌だなーと話していたところです。」
悟「聞いてよ!1講義目の先生、ヅラらしいよ!」
太陽「まじかよ!風で吹き飛ばされたりしないのかな?」
悟「飛んだらそこで皆大爆笑だよ〜!」
アハハハハ
2人は1講義目の男性教授をバカにしながら笑いコケている。
ボクは苦笑いした。森野さんを見ると森野さんも思いっきり笑っていた。
疲れるなー…。
紫帆「おはよう!皆で何の話してたの?面白い話?」
悟「噂なんだけど、1講義目の先生ヅラらしいんだよ〜!」
太陽「飛んだら大爆笑!」
アハハハハ アハハハハ
また3人は笑い出す。ボクも苦笑いする。
紫帆「そこ笑うところ?てかズラなんて見てみなきゃわかんないじゃん。調べたの?」
悟「そういう噂らしいよー。」
紫帆「ふーん。下らない。ブツブツ言ってないで気になるなら調べてきたら?あなた女々しい男で嫌ね!」
急に周りの空気が重くなった。ボクはその場に立っていることがつらかった。
紫帆「じゃあ行きましょう!行かないなら佐藤くんだけ先に行ってましょう!」
高嗣「ぼ、ぼ、ボクですか?ボクは、皆と一緒に行きます!」
紫帆「何言ってるの!ちょっと2人だけで話したいことがあるのよ。さあ、佐藤くん」
高嗣「だ、大丈夫です。皆さんと一緒に行くので…!」
紫帆「…そう。じゃあ先に行ってるわね。」
スタスタスタ
倫子「松山さーん!裏切り行為ですよー!」
それでも松山さんは我が道を優先して先に行ってしまった。
悟「何アイツ!勝手すぎだよ!」
倫子「松山さん裏切り行為です。」
太陽「アイツは勝手だけど、高嗣には俺らがついてるから大丈夫だぜ!」
高嗣「あ、ありがとうございます。」
太陽「さあ、行くぞ!」
一同「おう!」
プルプルプル




