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第44話 苦手なふたり組

 ボクたちが講義室へ入るとボクをおデブちゃんと一緒にいじめてきた一人が2人組で話しかけてきた。


悟「ねぇ。キミがジェイミーの友達だよね?」

高嗣「は、はい。そ、そ、そうですが…。」

悟「…太陽。戻ろう。」

太陽「は?何でだよ。」

悟「コソコソコソコソ」


おデブちゃんの仲間はもう一人にコソコソ話をする。ボクたちはそれを嫌に感じた。


太陽「別にそんなことどうだっていいだろう!俺には関係ねーし!」

悟「は?!何それ?」

太陽「よ!日本人!俺は鷹島太陽!お前は?」

高嗣「…さ、佐藤高嗣です。」

太陽「ようやく日本語話せる友達見つけたー!俺のことは太陽でいいぜ!よろしくな!高嗣!」

高嗣「…こ、こ、こちらこそよろしくお願いします。鷹島さん。」

太陽「鷹島さんって何だか堅苦しくね?太陽でいいんだよ。」

高嗣「鷹島さん。」

太陽「…太陽!」

高嗣「鷹島さん!」

太陽「…わかったよー、鷹島さんでいいよー。で、隣にいるお前たちは?」

倫子「私、森野倫子です!よろしくお願いします!鷹島さん!」

太陽「お前も鷹島さんかよ。まあ、いいや。で、お前は?」


ムカッ


高嗣「ま、松山さん!」

紫帆「ちょっとあなたねぇ!さっきから初対面の人間に対して“お前”って何なのよ!失礼だわ!」

太陽「そうかー?」

紫帆「当たり前じゃない!私はあなたに“お前”って言われる筋合いないわ!外人さん!」

太陽「…が、外人。一番言われたくなかった言葉…。」

紫帆「だってあなたどう見たって外国人じゃない!」

太陽「はぁ?!俺は日本人だ。」

紫帆「金髪で鼻が高くて肌が白くて瞳が緑なのに?」

太陽「…たしかに俺は母ちゃんがベルギー人でハーフだけど、俺は日本人だ!」

紫帆「ふーん。」


 あ!この人たち、よく考えたら城田さんと一緒にいた人だ。そういえば城田さんが話してた外人ってこの人のことか。で、もう一人はおデブちゃんと一緒にボクをいじめてきた人。城田さんが言うにはお喋りだから気をつけろって言ってたような。この人苦手だな。そういえば、鷹島さんはおデブちゃんとこの人と一緒にいなかったな。何でだろう?ただいなかっただけ?もしかしてグル?そうだったら嫌だな…。


太陽「なぁ。姉さんの名前は何?」

紫帆「松山よ。」

太陽「松山何?」

紫帆「まだそこまで仲良くなってないから教えませーん。」

太陽「まじかよ。」

悟「太陽。コソコソコソコソ」


またおデブちゃんの仲間は鷹島さんに内緒話をする。


太陽「だから、俺は仲良くなりたいんだ!そんなにいうなら仲間にならなきゃいい話だろ?なぁ、高嗣。」

悟「そんなこと言うなよ。俺も仲間になる!」

太陽「コイツは櫻井悟。俺と中学からの同級生。よろしくな!」


鷹島さんと櫻井さんはボクたちの仲間になった。ボクは何だか危機感を感じていた。特に櫻井さんに対して。



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