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第31話 仲直り

 ボクは家を出てからずっと走り続けていた。走り続けて疲れてコンビニへ入った。


高嗣「ハアハア。」


疲れた。コンビニの商品をチラッと見て買う物がなく外へ出る。というより、何もかも家に忘れてきた為何も買えなかった。スマートフォンも家に忘れてきた為、誰にも連絡も取れなかった。

 ボクは仕方なく歩いて歩いて家へ帰った。帰った頃には朝を迎えていた。


高嗣「ただいま…。」

ソウジ「おかえりなさい。高嗣さん。帰りを待っていましたよ。」

高嗣「ソウジさん!寝ないでボクの帰りを待っていたんですか?」

ソウジ「当たり前です。高嗣さんは大切な家族の一員ですから。」

高嗣「…ご心配おかけ致しました。ごめんなさい。あの!ヒロは?」

ソウジ「ジェイミーさんならリビングで高嗣さんの帰りを待っていましたよ。ずっと心配していましたよ。」


 ボクはヒロの待つリビングへ入る。


高嗣「ヒロ…。」

ジェイミー「タカ!おかえり!待ってたよ!」


ヒロはボクに近づく。


高嗣「ごめんなさい。勝手に家出て。」

ジェイミー「タカ。ここはタカとボクのの家なんだから出ていかなくてもいいんだよ。だから、家出ていかないでよ。」

高嗣「ごめんなさい。家出てわかりました。ここがボクの居場所なんだってこと。」

ジェイミー「昨日はごめん。怒りすぎちゃった。」

高嗣「こちらこそごめんなさい。もう出ません。ヒロ、疲れて寝てないんじゃない?休んだら?」

ジェイミー「ありがとう。少し休むね。タカはボクにとって大事な一人の存在なんだからずっとそばにいてね。」

高嗣「はい!ありがとうございます!」

ジェイミー「タカ。また今度学校に行ってもいいかな?タカのことをボクの友達だってタカの友達に紹介したいんだ。いいかな?」

高嗣「皆の前でですか?」

ジェイミー「もちろんだよ!」

高嗣「いや、それは恥ずかしいです。遠慮します。」

ジェイミー「ボクは時間がある時にタカに会いたいんだ。それじゃあ休むね。おやすみ。」


 ヒロは自室へ入って行った。ボクは悩んだ。ヒロに言われたこと。ヒロはボクにどうなってほしいんだろう?よくわからない。ボクは休まないまま学校へ行った。


学校へ着く前に城田さんから電話があった。


プルプルプル


高嗣「もしもし。」

恭佑「おはようさん。昨日大丈夫やったか?」

高嗣「昨日同居人とケンカして今朝仲直りしました。」

恭佑「良かったな。仲直りできて。」

高嗣「はい。良かったです。夜中家を飛び出して朝方家に帰ってきたら怒ってなくて逆に心配されました。」

恭佑「当たり前やん!同居人なんやから心配くらいするわ。」

高嗣「また学校に行きたいと言われました。どうしたらいいでしょうか。」

恭佑「別に来てもええんやないの。お前に会いたいんやし。構わへんやん。だいたいお前は暗くなりすぎなんや。もっと明るくなりや。」

高嗣「ぼ、ボクそんなに暗いですか?」

恭佑「正直言わせてもらうとそう見えるで。だからもう少し明るくなりや。俺これから授業やから電話切るわ。ほなまた。」


プープープー


ボクは城田さんの電話が終わってからその場にいてしばらく立ち尽くしていた。

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