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第29話 気まずい雰囲気

 あれからボクは物置小屋から脱出出来たことにホッと一安心していた。たしかに城田さんの言う通りスマートフォンをもっていなかったらあそこで一晩過ごす羽目に陥るところだった。ていうか、第一にヒロが悪い。急に許可なく学校に来たから。だから、ボクは逃げる羽目になった。有名人の友達だって知られたくないし。恥ずかしい。皆から一気に注目浴びるだなんて物凄く苦痛。耐えられない。次、また来たら物置小屋じゃない違う場所に逃げよう!うん!それが絶対いい。それか帰っちゃうか、かな。帰るのが一番か。

 ボクはバイトをして家に着くとまだヒロは帰ってきていなかった。ボクはホッとした。食事を作り、スマートフォンを開くとヒロから何件かSNSに連絡が届いていた。


ジェイミー「タカ!何故ボクから逃げる?!」

ジェイミー「Why?!後で説明して!」

ジェイミー「タカ!俺からの連絡ちゃんと見てるの?!」


高嗣「ヤバい!めちゃくちゃ怒ってる!どうしよう…。そうだ!」


ボクは連絡先で城田さんに連絡する。


プルプルプル


で、出ない。忙しいのかな?そういえば城田さんは薬学部だったな。忙しいのも仕方ないか。でも、ボクとヒロが友達だってこと知っている人は城田さんしかいない。とりあえず、SNSには打っておこう!


-城田さんへ-

今夜泊めて頂けませんか?ボク今からファミレス行って返事待ってますね!


よし!これで大丈夫!まずはファミレスに避難しよう。ボクは24時間営業のファミレスへ向かった。

 ファミレスへ到着するとボクはコーヒーを注文して電子書籍を読みながら城田さんからの連絡を待つ。

2 時間経って急に城田さんから電話が来る。


プルプルプル

ガチャ

高嗣「もしもし!城田さん!」

恭佑「泊めてくれってお前どないしたん?」

高嗣「実は…。」


ボクは城田さんに事情を説明する。


恭佑「…そなことで家出るんやない。同居人に心配されるで。」

高嗣「…でも、ボク気まずいです。」

恭佑「何とかなるやろ。とりあえず家に帰って謝り。俺が逃げて悪かった、ってな?わかったか?それでもダメならまた連絡しーや。」

高嗣「あ、あの。でも、ボク!」


プープープー


城田さんに会話の途中で電話を切られてしまう。ボクは仕方なく家に帰ることにした。家に帰るとまだヒロは帰ってきていなかった。

 ボクが寝る支度をして、布団に入り寝ようとするがなかなか眠れなかった。

あぁ。ヒロ帰って来ないな。しばらくヒロのことを気にして寝れないでいると、玄関のドアが開く音がした。

 

ジェイミー「あぁ。疲れた。タカもう寝たかな?」


コンコン


ボクの部屋のドアがノックされた。

ボクは急にビクビクした。帰ってきたー!どうしよう。


ジェイミー「タカ!寝たの?起きてるの?」

高嗣「…。」


ゴンゴン


先程よりも強い拳でドアをノックされる。


ジェイミー「タカ!俺をこれ以上怒られないで!」


シーン…。


ボクはベッドの中にいながら頭の中が真っ白状態で身体はブルブルと震えていた。


ジェイミー「反応なし。」 

ソウジ「開けましょう!」


ガチャ


ドアが開くとボクの部屋にヒロとソウジさんが入ってきた。



 


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