第27話 ヒロが学校にやってきた！
高嗣「ちょっとボク失礼します！」
ボクは講義室を出ると早急ソウジさんに電話した。
プルプルプル
ガチャ
高嗣「も、もしもし!ソウジさん！今大丈夫ですか？」
ソウジ「あ！高嗣さん！ちょうど良かった!今ジェイミーさんを探していた最中なんです！」
高嗣「え？ソウジさん一緒じゃないんですか？てっきり一緒だとばかり考えていました。」
ソウジ「それがですね、空港に到着して私が用を足している最中にいなくなったんです。で、今浦嶋家の力を使って探している最中です。」
高嗣「そ、それが今ボクの学校に向かっていると連絡があったんです！どうしましょう。」
ソウジ「ニューヨークシティヒルトン大学ですか？わかりました！今からそちらへ向かいます!」
高嗣「お願いします!」
ソウジ「了解しました!」
プープープー
ボクはヒロから逃れようと必死に逃げ場を探す。どこか見つからない場所はあるかな？
高嗣「ハアハア」
ボクが全力疾走で外のサークルの物置小屋に入った。
高嗣「ハアハア。疲れた。」
この隅なら間違いなく気づかれないかもしれない。ボクは速やかに何かの大きい物の隅に隠れた。
-その頃のヒロ-
ここがタカの学校か。何だか人の視線を物凄く感じる。皆、俺を見ているのは気のせい？うん、絶対気のせいだ！うん！気のせいにしておこう。さて、タカはどこにいるかな。よし、電話してみよう！
プルプルプル
で、出ない。どういうこと？…もしかしてどこかに隠れてる？それとも授業中で気づかないだけ？
女子A「あ、あの。もしかしてジェームズ・バーナードさんですか？」
ジェイミー「そのもしかしてのジェームズ・バーナードです！」
女子A「キャー!サイン下さい!」
ジェイミー「いいですよ！」
女子B「私にも下さい!」
皆「私にも！私にも！」
-講義室内-
悟「ねえ、太陽！今学校に超有名人来てるよ!」
太陽「え！誰だ!」
悟「テニスのジェームズ・バーナード!」
太陽「まじかよ！」
悟「サインもらいに行こうぜ！」
太陽「おう！でも、何でジェームズ・バーナードがうちの学校に来てるんだ？」
悟「さあ？わからないけどとりあえず行こう!」
-その頃の高嗣-
ガチャガチャ
ん？何の音？
ボクは音が無くなってから周りの様子を確かめる。何ともなかったことにしよう。ボクはこのまましばらく物置小屋にいることにした。
-その頃のヒロ-
はー。やっとサイン会終わった。さーて、タカはどこにいるのかな？電話してみよう！
プルプルプル
あれ？また出ない。何で？…やっぱり俺から逃げてどこかに隠れてるな。タカがまず行く場所と言えば図書館か。でも、タカは本が好きだから俺がすぐ図書館に来ると思うはず。
ソウジ「ジェイミーさん！」
俺が振り返るとソウジたち浦嶋家の召使いが20人くらいいた。
ジェイミー「何？」
ソウジ「ここにいましたね！やっと発見しましたよ！さあ、これからミュージックビデオの撮影会やCMの撮影会があります。帰りましょう!」
ジェイミー「でも俺はタカに会いにきたんだけども。タカが見つからなくて。」
ソウジ「こちらのお話はきちんと聞いていますか？勝手にどこかにいなくならないで下さい!勝手にいなくなられては困ります!ご自分の立場をよく考えて下さい!」
ジェイミー「俺はタカに会わなきゃ帰らないよ。仕事はタカに会ってからにする。」
