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第26話 それぞれの好み

 あれから僕は森野さんからヒロの話と雪が嫌いな話を毎日聞かされていた。


倫子「佐藤さん!今日からジェイミーのグッズがリニューアルしたの!またいっぱい買わなきゃ!」


-次の日-


倫子「あーあー。また雪降ってる。止まないかな。」


ボクは同じ話ばかり繰り返され段々聞きたくなくなっていた。


紫帆「佐藤くん!」

高嗣「ま、松山さん!」

紫帆「久しぶり!あれから元気にしてた?えら!佐藤くんの彼女?」

高嗣「ち、違いますよ!と、友達です。最近仲良くなったばかりなんですけど。」

紫帆「そう。仲良いからてっきり彼女かと思ったわ。佐藤くん、どうしたの?顔赤いわよ。」

高嗣「な!き、気のせいですよ!」

紫帆「ふ〜ん。」


松山さんはボクを見ながらニヤニヤする。


高嗣「も、もしかしてずっとこっちの様子見てたんですか?」

紫帆「気のせいじゃない?ふふふ。」

倫子「佐藤さん!知り合い?」

高嗣「と、と、友達でもあり、バイト先の先輩でもあります!」

倫子「そうだったんだー。初めまして。私、森野倫子って言います!よろしくお願いします!あなたのお名前は?」

紫帆「私は松山紫帆よ。こちらこそよろしくね。」

倫子「松山さんはジェイミー好きですか?」

紫帆「ジェイミー?」

倫子「はい!テニスのジェームズ・バーナードです!」

紫帆「あー、あの人ね。私は嫌い。」

倫子「えーーーー?!そんなー…ジェイミーが嫌いな人いるなんて信じられない!」

紫帆「私はあの人、男のくせに美容に興味あるのが気持ち悪いし、男のくせにオシャレでチャラいから嫌いなのよ。」

倫子「私は逆にそこが好きなんですけど。」

紫帆「男はねー、やっぱり男らしい人がいい!あの人見てると女々しい。男はジーンズに白や黒のTシャツで化粧水も何もつけない男がいいのよ。あの人はこだわりすぎ。」

倫子「私は逆にあなたのそういう好みの人苦手です。」

紫帆「あなたは夢見がちね〜。きっといつかチャラい男に狙われてやられちゃうわよ。」

倫子「そんなーーー!」

紫帆「佐藤くんみたいな男が理想的ね!」

倫子「佐藤さんですか?!」

紫帆「私、結婚していなかったら佐藤くんを狙うわ!」

倫子「そうなんですか?!意外ですね。私はやっぱりジェイミーが理想です!」


プルプルプル


ボクのスマートフォンの着信音が鳴り出す。

相手を確認するとヒロだった。

ボクは通話ボタンをスライドすると電話にでた。


高嗣「もしもし。」

ジェイミー「ハ〜イ!タカ!元気?」

高嗣「元気ですよ。どうかしましたか?」

ジェイミー「今家にいるんだけど、タカどこにいる?」

高嗣「え…。学校だけど。」

ジェイミー「オー!今から向かう!」

高嗣「え!え!ダメ、ダメですよ!絶対絶対来ないで下さい!」

ジェイミー「えー?!Why?!今から向かうからじゃーね!」

高嗣「あ!ちょっと!」


プープープー


マズイ!学校中大騒ぎになっちゃう!何とかならないかな?!


高嗣「あ!そうだ!」


ソウジさんに伝えると何とかなるかめしれない!ボクは急遽ソウジさんに電話した。

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