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第23話 ふしぎな女の子

高嗣「え、えーと、その…。」


初対面でしかも今出会ったばかりの人にいきなり交渉?!ボクはこういうの苦手なんだけど…。しかも、ボク同じくらいの年の女の子相手は苦手なんだけど。松山さんは年上だからいいけど…。


倫子「あの!ダメですか?」

高嗣「あ、えーと…その。だ、だ、ダメじゃないです!」

倫子「本当ですか?!アハッ!嬉しい!私、森野倫子って言います。あなたは?」

高嗣「ぼ、ぼ、ボクは、さ、佐藤高嗣です!すぐそこのニューヨークシティヒルトン大学1年生です!」

倫子「え!偶然!私もニューヨークシティヒルトン大学文学部1年生です!」


同じ学校で同じ学部の人…。知らなかった。色白で何だかカワイイな。


倫子「いきなりですが、佐藤さんは連絡先交換できますか?」


い、いきなりすぎる!初対面相手にそれはよくないでしょ。


倫子「だ、ダメですか?」

高嗣「だ、だ、ダメじゃないです!交換しましょう!」


ボクたちはお互いスマートフォンを取り出しSNSを開き、連絡先を交換した。

友達に、友達になってしまった!こんな色白でカワイイ人と!どうしたらいいんだろう。自分から積極的に連絡できないかもしれない。

ボクはSNS一覧の友達一覧にいる【りんこ♡】を見てドキドキしていた。


倫子「ありがとうございます!交換できて嬉しいです!あ!」


倫子さんは外の景色を見て急に表情が暗くなる。


倫子「まだ雪降ってる…。帰りたくないな。」


森野さんは雪が嫌いな様だ。さっきまでの森野さんとはまるで別人だ。


倫子「佐藤くん!雪好き?」

高嗣「え、え?ゆ、雪?き、嫌いじゃないけども。」

倫子「私、雪嫌いなの!昔から。出身は青森で、雪が物凄く積もる場所なの。毎日毎日雪が沢山降るからどんどん積もっていって多い時には1メートル近く積もるんだよ。私はそんな雪にうんざりして青森を出てきた。最近はアジアの大学が人気みたいだけど、私は昔からテレビでアメリカ見ててニューヨークのビル群を見て都会に憧れたの。もちろん東京にも憧れたけど、できるなら英語も上手くなりたいと思ってニューヨークに来たのよ。でも、私はここに来てカルチャーショックを受けた。まさか、ニューヨークがこんなに雪が積もる場所だなんて!信じられない!」

高嗣「ま、まさか、ニューヨークのこと何も調べずに来ちゃったの?」


森野さんは小さく頷く。


高嗣「ど、ど、どうするんですか?これから…。」

倫子「悩んでいるの。このままこっちにいようかそれとも、東京の大学に通い直すか。」

高嗣「…。」

倫子「佐藤くんならどうする?」

高嗣「ぼ、ぼ、ボクならこっちにいようかな。元々育ちがこっちだし。」

倫子「佐藤くんアメリカ育ちなの?スゴーイ!」

高嗣「…ボク事情あって小3の時にこっち来たんですよ。だからこっちの方が生活に慣れてるっていうか。」

倫子「そうだったんだ。寮で生活しているの?」

高嗣「いえ、マンションで生活してます。友達とルームシェアしながら。…まあほとんど一人暮らしですけど。」

倫子「マンション?!お金持ち?!しかも生活はほとんど一人?!なーんか不思議!」

高嗣「ば、バイトは一応していますよ。タダで住むわけには行かないので…。」

倫子「ふーん。私は寮で生活してるんだけど、佐藤くん本当凄いね!お金持ちなんだね!」

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