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第22話 悩みと出会い

高嗣「先輩!ぼ、ボク友達のような人間になりたいんです!どうしたらいいでしょうか?」

耕太郎「うーん…。難しいな。まずさ、他人を比べても仕方ないじゃん。だからさ、お前はお前なりの道を進めばいいんじゃないのか?」

高嗣「でも、ボクは彼のようになりたい!彼のようになるにはどうしたらいいでしょう?」

耕太郎「佐藤。少し落ち着け。まず勉強や運動は置いて置いて。人と比べても仕方ないじゃん。あのさ、友達や恋人は自然と寄ってくるもんなんだよ。いつかまたそういう存在が現れるからそれまで待ちな。まあ、俺も正直恋人できたことないからあまりアドバイスできないけど、いつか必ずお前を好きな人は現れるから心配するな。だから今から焦るなよ。」

高嗣「…わかりました。」

耕太郎「まだ納得できない感じか?」大丈夫!必ずいつか現れるからその時まで待ってな。」


 ボクは清水さんと別れてから講義室へ入った。すると松山さんを発見して声をかけた。


高嗣「あ、あの。おはようございます!」

紫帆「おはよう!佐藤くん。」 

高嗣「松山さん、相談があります!」


ボクは松山さんに悩みを伝えた。松山さんも清水さんと同じことを話していた。

やっぱり自然と待つしかないのかな?ボクは悩み続けた。

ヒロはやっぱり凄い!普通の人ができないことを成し遂げているんだもの。…ボクはボクなりの人生を歩んで行こう。自分にできることをやるしかないのかもしれない。ボクは気持ちを切り替えることにした。

 そうだよ!ボクはヒロとなりたい物や趣味も違う。自分の人生は自分で切り開くしかないんだ。ボクは前に進むことを決めた。


 季節は冬になった。ニューヨークの冬は日本でいうと青森のような気候だ。雪が降り続き、この年のニューヨークは記録的な大雪を観測した。ボクが本屋さんへ入ると一人の女の子から声をかけられた。


倫子「すみません。この辺にコンタクト落としちゃって。一緒に手伝ってもらえませんか。」

高嗣「い、いいですよ。」


ボクたちは懸命にコンタクトレンズを探した。


高嗣「あの。お、落としたのは片方ですか?」

倫子「そうなんです!」

高嗣「わかりました。」


ボクたちはまた懸命にコンタクトレンズを探す。

結局コンタクトレンズは見つからなかった。


倫子「あの。もう大丈夫ですよ。ありがとうございました!」

高嗣「あ、あの。コンタクトなくて大丈夫ですか?」

倫子「大丈夫です!眼鏡もあるので。」


女の子はリュックサックの中からメガネケースを取り出し、眼鏡をかける。


高嗣「じ、じゃあボクはこの辺で失礼します。」

倫子「待って下さい!あ、あの。もし良かったらお友達になって頂けませんか?私あなたが余りにもいい方だったから気になってしまって。」

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