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第十七話 出会った頃のボクとジェイミー-3-

 ターミナルから十五分程で浦嶋ヨシミさん家に着いた。


たかし「大きくてオシャレなお家。」

母「ホントねー。羨ましいわ。」

ジェイミー父「さあ、どうぞ、どうぞ。中へ入って下さい。」


ボクたちは言われるままに家の中へ入った。


ジェイミー父「ただいまー。友達連れてきたよー。」


ヨシミさんがそう伝えると家の中から中年の男性と中学生くらいのそっくりな女の子が二人出てきた。


一同「おかえりなさいー。」

ジェイミーの三番目の姉「この人たちがパパのお友達?初めましてー!娘のエミリーです!」

ジェイミーの二番目の姉「初めまして!同じく娘のアイリーンです。」

ジェイミーの母方祖父「初めまして!私はヨシミくんの妻の父のヤスアキ・オオイです。」


浦嶋さん家が皆挨拶するとボクたちも挨拶を交わす。

ジェイミー父「そういえば、ジェイミーはどうした?」

ジェイミーの三番目の姉「部屋にいるよー。出たくないんだってー。」

ジェイミー父「…全くアイツは。さあ、こちらへどうぞ。」


ボクたちはリビングへ通される。

たかし「広い。」

ジェイミー父「さあ、遠慮なく座って下さい。お茶を用意して来ますね。」

父「ミッチー。奥さんとご姑さんは?」

ジェイミー父「あぁ。妻がちょっとまた具合悪いって入院した。お義母さんが付き添ってるところだよ。」

父「大変だな。」

ジェイミー父「でも、また多分何とかなるよ。」


そう話すとヨシミさんはキッチンへ立ち、アイスティーを入れる。


ジェイミーの三番目の姉「うちのパパ、家事が趣味なんです。だから、普段からうちの料理はパパの味なんです。」

父「そういえば、ミッチー。昔から家事に凝ってたもんな。大学時代お前の一人暮らしの家に行った時は部屋は綺麗でオシャレだし、料理は最高だったもんなー。」

ジェイミーの三番目の姉「パパの料理は自慢です!誰にも負けません。」

ジェイミー父「ありがとう!エミリー。どうぞ。」


ボクたちはアイスティーを受け取る。

レモンの爽やかな香りがする。


 皆でにぎやかに会話しているとボクはドアの隙間から人の気配を感じた。

ボクは様子が気になり、じーっとドアの隙間を見つめ続けた。

すると向こうはボクからの視線に気づいたのかその場から姿を消した。

ボクはその姿を追いかけた。

しかし、向こうは動きが素早いのかすぐ見失ってしまった。しかし、足音は上から聞こえる。ボクは階段を駆け上がり、また追いかけた。少ししてドアの閉まる音がした。

ボクが二階に駆け上がるともうその姿はどこにもなかった。

ボクは少しの間その場に突っ立っていた。


 すると一番奥の部屋の扉が開き、中からボクと同じくらいの年頃の美少年が出てきた。

少年はボクがいたことに気づくとビックリしてしゃがみ込んだ。

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