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第15話 アルバイト探し

 ボクはネットを使いながら図書館職員の募集情報を検索した。

検索しながら閲覧していると大半が対面業務だった。

対面業務はボクは苦手だな。上手くコミュニケーション取れないし。白人や黒人は怖くないから上手く対応できる。英語話せるし。でも、アジア系は苦手。日本人以外だといいんだけど、過去の記憶からどうしても日本人が苦手。どうしよう。

ボクは不安に陥り悩み続けた。ボクはジェイミーに連絡をする。


たかし「ジェイミー!やっぱりボクにはアルバイト無理だよ。人が怖いし。日本人が…。」


 しばらく時間が経ち、ジェイミーから連絡が返ってくる。しかも、ボイスメッセージで。


ジェイミー「アイムソーリー!練習してて遅くなった。…タカ。たしかに気持ちはよくわかる。ボクも昔日本人苦手だったから。…正直今でも日本に行くのが怖いし。おばあちゃんが今でも怖いしトラウマだ。お母さんがうつ病になったのもおばあちゃんが原因だし。今でもおばあちゃんが許せない。…タカと初めて出会った時だって正直タカが怖かった。日本人だったし。タカだって覚えてるでしょ?ボクが最初タカに対して愛想悪かったこと。…なかなかお互いが打ち解けなくて苦労したあの時期。でもね、あの時陰で泣いているボクはタカに慰められて正直凄く日本人に対してのイメージが変わったんだ。日本人は悪い人ばかりじゃないんだって気づいた。だから今、こうしてタカと仲良くしている。まっちゃんだって日本人のファンだって。…タカだってこの前日本人の友達2人も出来たじゃん。2人とも何か悪いことした?してないでしょ。…だから、もう少し視野を広くして周りを見てごらん。人種に関係なく優しい人は沢山いるんだよ。」


 ボクはジェイミーから言われたことを少し冷静に考えてみた。

たしかにボクは最近日本人の友達が2人も出来た。友達になれた時は正直凄く嬉しかった。2人ともボクと趣味は違う。でも、2人とも優しい人には違いない。日本人は悪い人ばかりじゃないんだ!


 ボクは気力を取り戻し、再びアルバイト探しに励んだ。

しかし、よく求人票やネットで働いた経験者の体験を調べてみるとアメリカの図書館では資格がないと働けないことがわかった。

ボクは図書館で働くことを諦め、違う職種の仕事を探すことにした。

 数日後。ボクは電車で20分にある日系スーパーに合格した。仕事内容は、グロッサリー部門の品出し。

人生初めての経験でドキドキする。


たかし「行ってきます。」


ボクは人生初めてのアルバイトへ行った。

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