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第十二話 まっちゃん

ジェイミー「タカ。明日空いてる?」

たかし「空いてるよ。」

ジェイミー「明日久しぶりにまっちゃんと会うんだけど、タカも一緒に出かけない?」

たかし「…ボクは家にいるよ。」


ま、まっちゃんってヒロ(ジェイミー)の親友のマサト・ウエダさんだよね?ボク別に友達じゃないし会わなくてもいいんじゃ…。


ジェイミー「何故?!タカも一緒じゃないとボクは嫌!タカもまっちゃんと仲良くなってもらいたいの。ダメ?まっちゃんもタカに会いたがってる。」

たかし「…ヒロの友達なんだからヒロが一人で会えばいいじゃん。」

ジェイミー「ノーノー!タカも一緒がいいの。お願い!」


何故ボクがヒロの友達にワザワザ混じらないといけないのでしょうか。謎だ。でも、ヒロはちょっとワガママな面があるし、友達として付き合おう。仕方がない。


たかし「…いいよ。」

ジェイミー「やったー!ありがとう!早速まっちゃんに連絡するね!」


ジェイミーは楽しそうにしながらスマホをいじる。


ジェイミー「あのね。まっちゃんは医学生だからなかなか会える機会がないの。わかる?だから明日は楽しもうね!」


 家に帰ってからボクはなかなか眠れなかった。

まっちゃん、まっちゃん。ウエダさん。ジェイミーの小さい頃から仲良い凄く落ち着いてる人。大人って感じの人。趣味が美術品集めたり、絵描いたりするのが好きな人。ボクは正直合わない感じがする。

ウエダさんのことを考えて結局眠れずに朝を迎えた。


 朝日が登る。


ジェイミー「タカ!起きてる?今日は楽しみだね!」


朝早くからジェイミーはボクに声をかける。親友に会えることが彼にとってそんなにも楽しみなことなのだろう。


ジェイミー「タカ!起きてる?」

たかし「起きてるよ。」


ガチャ


ボクは寝ぼけた顔のままジェイミーと対面する。


ジェイミー「タカ!大丈夫?どうしたの、その顔!」

たかし「大丈夫だよ。気にしないで。」

ジェイミー「心配だな…。」

ソウジ「たかしさん。大丈夫ですか?今日は休まれた方がよろしいのでは?」

ジェイミー「ソウジ!」

たかし「大丈夫ですよ。行きます。」

ソウジ「無理していますよ。無理なさらないで下さい。今日はご無理せずに自宅でゆっくり休んでいて下さい。」

たかし「でも…。」

ソウジ「大丈夫ですよ。ジェイミーさんのことは私がしっかりお話しますから。」

たかし「…ありがとうございます。ソウジさん。」

ジェイミー「ソウジ!何言ってるの!タカはこれからまっちゃんと会うんだよ!」

ソウジ「ジェイミーさん!アナタたかしさんとお友達でいたいならたかしさんの顔ちゃんと見たらどうですか?浮かれてますよ!冷静になって下さい。」

ジェイミー「ソウジ!お前は相変わらず俺に対して口答えするヤツだね!」

ソウジ「これから支度するのでしょう?早くご支度下さい!遅れますよ。」

ジェイミー「わかったよ。タカまた今度ね。」


ジェイミーは統括マネージャーのソウジからそう言われるとジェイミーはシャワールームへ向かっていった。

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