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第百九話 ジェイミーの今後について

ジェイミーの今後。なんだろう。

ジェイミーの統括マネージャーのソウジさんは話を続ける。


ソウジ「佳宏いや、ジェイミー坊ちゃんの今後についてですが。今、坊ちゃんが病院を退院して今後住む場所について主治医の先生と相談中でして、坊ちゃんとは、今後あのマンションで生活しない事を計画中です。」

たかし「え?そうなんですか?どちらに住む予定ですか?」

ソウジ「新たなセキュリティの高いマンションか施設ですかね。セキュリティの高いマンションというのは別の意味でセキュリティの高いマンションです。入居する本人と関係者1名しか入居できないマンションなどです。先生とお話して坊ちゃんの病の原因がお祖母様だという事がわかっていますので、今後はお祖母様とできる限り関わらないように生活するよう指導を受けました。」

たかし「え?お祖母さんが同居していたんですか?あのマンションの上の階に?」

ソウジ「そうです。たかしさんには内緒にしていました。申し訳ありません。実は、ジェイミー坊ちゃんがニューヨークに拠点を移してからすぐ東京からお祖母様が来て、無理矢理同居してしまいました。お祖母様は社長職を退き、その時名誉会長職に就いて落ち着いた頃でした。坊ちゃんはなるべくできるだけお祖母様と関わらぬ様、お祖母様が就寝してから上の階にある自室に帰り、お身体を休めたりしていました。」

たかし「全く気づきませんでした。気づかずにいたこちらも申し訳ありません。」

ソウジ「ジェイミー様は多分お心がボロボロな状態に近かったはずです。」

たかし「ジェイミーはボクに助けを求めていたのかな。そんな状態でボクはあんな事を言ってしまいました。申し訳ありません。」

ソウジ「たかしさん。仕方ありません。たかしさんは何も悪くないです。謝らないでください。悪いのはこちらの方です。たかしさんに私からしっかり説明していたらこんな事態にはならなかったはずです。」

たかし「いえ。こちらも申し訳ない気持ちです。でも、ボクは元々こんな臆病者な性格の為なのかジェイミーと一緒にいるところを他人に見られる事が耐えられません。どうしたらいいでしょうか。このままじゃボクはもちろん、ジェイミーも自分の意思の方が勝り、相手に折れないでしょう。」

ソウジ「うーん。そうですね。なかなか難しい問題ですね。私としては出来る限り、ジェイミー様には人混みや密室を避けてほしいと思っております。できるだけ安全で落ち着いた場所で過ごしてほしい。それだけです。」

たかし「でも、そんな場所あるでしょうか。」

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