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第百八話 あれから半年が経ち

あれから半年が経っていた。

ジェイミーはリハビリした努力が報われたのか以前と同じような調子に身体も心も戻ってきていた。

ジェイミーは手の指が使えるようになってからSNSの更新を再開していた。

世界中のたくさんの根強いファン達は、みんなジェイミーが元気そうな様子に感動していた。

 ボクは学校内で大好きな森野さんからジェイミーの近況の報告を受けていた。

季節は秋から冬に変わるのが近い時期で、青森出身にも関わらず雪嫌いな森野さんはまたもや早くから雪に対して恐怖を感じているのか、ネガティブな発言ばかり繰り返していた。

森野さんは雪をジェイミーに追い払ってほしいみたいだが、それは人間であるジェイミーでも雪を止める事は無理である。

森野さんはジェイミーを何でもできる神的な存在だと思っているように感じる。

心の病で休んでいるジェイミーにも関わらずだ。

人間、身体はもちろんだが、心も身体と同じくらい重要な役割を果たしている。

心が病んだら人間なかなか上手くいかないものだ。

森野さんは、心に病を抱える人間に対して理解がない。というよりもそちらの分野について全く興味がないのが正解だと思う。

彼女にとっては、ジェイミーの存在があれば何でもいいのではないか。と思えてしまう。それくらい森野さんはジェイミーに対して過激な感情を抱いている。

だから、ボク達の家を彼女には絶対教える事ができない。

ボクの友達であれば信頼できるであろうと自信を持ってボク達の家を紹介するジェイミーですら、森野さんが自身の過激なファンである事は気づいているだろう。

そうでなければジェイミーはおかしな人間だと思ってしまう。

 ボクは学校から帰宅してからテレビを付けながらスマホで調べ物をしていた。

 すると、突然スマホの着信音がなった。


プルプルプル


たかし「はい、もしもし。」

ソウジ「たかしさん。こんばんは。」


電話の相手はジェイミーの統括マネージャーであるソウジさんからだった。


ソウジ「今、お話大丈夫ですか?」

たかし「はい、大丈夫です。ジェイミーに何かありましたか?」

ソウジ「ちょっとご相談があるのですが。よろしいでしょうか?」

たかし「構いませんが。」

ソウジ「ジェイミー坊ちゃんの今後についてです。」

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