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第102話 あの後のジェイミーたちは

プルプルプル


ソウジさんがなかなか電話に出ない。

留守電に流れる何秒か前にやっとソウジさんが電話に出た。


ガチャ


ソウジ「はい。たかしさん。どうかいたしましたか?」

たかし「あ、あの。急にごめんなさい。あ、あの。今大丈夫ですか?」

ソウジ「はい。大丈夫ですよ。今ジェイミーさまは病室でご就寝に入られていまして、私は手が空いている状態ですよ。」

たかし「よかった。あ、あの。あのニュース見ましたか?」

ソウジ「あのニュースとは何の事でしょうか?」

たかし「あの、実は。」


ボクはオドオドしながら言いにくい口を開いて正直にソウジさんに説明した。


ソウジ「あぁ!ケイトさんの事ですね!それなら既に大きな病院へ運ばれ現在治療中との事ですよ。意識不明の重体ですが…意識を取り戻してほしいですね。」

たかし「そ、それで、ジェイミーの様子はどうですか?」

ソウジ「もちろん大変ショックを受けられていましたよ。ショックを受けた後の行動や発言はいつものジェイミーさまではありませんでした。」

たかし「と、言いますと?」

ソウジ「…病室で急に大声で暴言を吐かれ、ボクも同じように死んでやる!と暴れた状態でしたから、お医者様や看護師さんと相談し、その時の状態に合わせたお薬を処方してもらい、現在そのお薬のお陰でリラックスした状態に落ち着かれ、深い眠りにつかれております。」

たかし「…そうでしたか。そ、ソウジさんお疲れ様です。」

ソウジ「ありがとうございます。予想はしていましたが、あそこまで大声を出すジェイミーさまは初めてでした。」

たかし「いつも落ち着いてますからね、彼。」

ソウジ「そうですね。」

たかし「…お、落ち着いたらお見舞いに行きたいのですが、大丈夫ですか?」

ソウジ「もちろん!たかしさんは大歓迎ですよ。ジェイミーさまの精神状態が落ち着いたらまたご連絡しますね。」

たかし「ありがとうございます。ではまた。失礼します。」


ボクは電話を切ると城田さんに電話で話した内容を説明した。


城田「…そうなんや。ジェイミーさん、心配やな。仕事はしばらくお休みかな?」

たかし「…た、多分。そうなると思います。」

城田「…そういえば、もうすぐオリンピックの選考会あるやん。ジェイミーさん、オリンピック出るんかな?」

たかし「…そ、その時の体調次第だと思いますね。」

城田「俺!ジェイミーさんがオリンピック出るんやったらめちゃくちゃ応援するわ!」

たかし「…ぼ、ボクもですよ。日本はもちろん応援しますが、ジェイミーはボクにとって大事な人なので彼を1番応援します。」


あれから1ヶ月が経った。

ジェイミーの彼女のケイトちゃんは何とか意識を取り戻したが、精神状態は最悪だった。

ジェイミーは、体を動かせるようになったものの1ヶ月ものの間、寝たきり状態だったため、リハビリが必要だった。そして、精神状態はまだ悪い方で仕事や日常生活が送れるレベルではなかった。その為、まだ入院を必要とされた。


オリンピック選考会の日は日に日に迫っていた。

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