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第94話 住む世界が違うと言われてしまった。

たかし「…あ、あの。」

ジェイミー「なんだ?」

たかし「…あ、んと、その。」


ビクビクビクビク


ボクは全身が震えた。


たかし『こ、怖い。だ、だだ誰か助けてください。』


シホ「…大丈夫?」

たかし「…え?」

シホ「…佐藤くん。」


ボクが顔を上げると松山さんが優しい顔をしてボクを安心させていた。


シホ「ジェイミーさん!どういう事?佐藤くん、怖がっているじゃない。」

ジェイミー「勝手にサインしてボクに内緒にしているたかしは悪いし、ボクのマネージャーたちスタッフも悪い!みんなしてどういうつもりだ?」

タイヨウ「…じぇ、ジェイミーさん。俺は知らないッスよ。見た事ないし。マジッスよ!」

ジェイミー「…タイヨウ。それは本当か?」

タイヨウ「当たり前じゃないすか!俺がいつジェイミーさんに嘘つくンスか?それにたかしはジェイミーさんに対して黙ってるヤツじゃないと思うけど?なあ、たかし?」

たかし「…は、はい。い、いや、違います。」


ボクは鷹島さんから言われた後、即座にソウジさんの方を見る。

ソウジさんとボクが目が合った。

ソウジさんはヤレヤレとした顔をした。


ソウジ「…ジェイミーさま。」

ジェイミー「なんだ?」

ソウジ「…ワタクシを処罰してください。」

ジェイミー「何だと?!何故だ?」

ソウジ「ワタクシはジェイミーさま、そしてたかしさんを騙しました。ワタクシが自分で文章を作成して新人スタッフにサインを書かせたのです。たかしさん、そしてジェイミーさま。お2人を守る為でした。」

ジェイミー「俺たちを守る為?」

ソウジ「…そうです。たかしさんはジェイミーさまがお外で自分の前に現れる事に対して困っています。ジェイミーさまはたかしさんが目立つ事を苦手である事はわかっていらっしゃいますか?」

ジェイミー「それは…まあ。」

ソウジ「ジェイミーさまがたかしさんの前に現れるだけで強烈なオーラを放ち、ジェイミーさま御自身がとてつもなくかなーり目立っている事はわかっていらっしゃいますか?」

ジェイミー「…では、目立たない格好でたかしの前に現れるのがいいのか?」

ソウジ「…いえ。それもダメです。たかしさんに余計に負担がかかります。それよりもご自分の命を考えてください。ジェイミーさまはご自分の立場をわかっていらっしゃいますか?」

ジェイミー「ではボクにどうしろと言うんだ!ボクはたかしにただ会いたい、話したいだけなのに。」

ソウジ「たかしさんは一般人。ジェイミーさまは世界中誰でも知っている有名人なのですよ?命がいつ狙われ、殺されてしまうかわからないのですよ?それでもまだご自分の立場を理解できないですか?」

シホ「ジェイミーさん。あなたは住む世界が違う、雲の上の存在なんだからそんなわざわざ自分から命取られたい行動に出ちゃダメよ。」

ジェイミー「住む世界が違う?!雲の上の存在?!今、同じ場所に立って空気吸っているのに?」


クラッ

バタリ!


ジェイミーは過呼吸を起こして倒れた。

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