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番外編-ヒロの家の話⑨産まれた頃

エマ「何でしょう?」

えい「ジェームズを私に預からせてくれんかのう?」

エマ「…ジェイミーをお義母さんに?」

えい「そうだよ。第一にアンタは体調が余り良くない。ジェームズの面倒を見るのも大変な事だろう?そこで!私がジェームズの面倒を見る事によりアンタはゆっくり病気と向き合う事ができる。」

エマ「…娘たちは?娘たちは誰が面倒を見るのですか?」

えい「もちろん!私が面倒を見るさ。だから、アンタはここでゆっくり休んでれば大丈夫だよ。いずれ病気も治ってまたみんなで生活できるさ。」

エマ「…ではそうさせてください、お義母さん。ごめんなさい。ご迷惑かけてしまって。」

えい「いいんだよ、何も私は全然迷惑だなんて思ってないさ。大丈夫、大丈夫。」

エマ「…ありがとうございます!お義母さん!」

えい「じゃあ今夜は私はシアトルにあるホテルに泊まるからまた明日孫たちを迎えに来るからね。またねー。」


ガチャ バタン!


その日の夜。

エマは娘たちに状況を説明しました。

双子の娘のアイリーンとエミリーは納得しましたが、長女のソフィアは反論しました。


ソフィア「嫌よ!私は絶対行かない!ママのそばにいる!ママを置いてなんて行けないわ!アイリーン!エミリー!アンタたちはそれでいいの?今からでも考えを変えるのは遅くないわよ!アンタたちもここに残りましょうよ!もちろんジェイミーもよ!」

2人「ソフ…。」

ソフィア「いーい?絶対4人全員ここに残るのよ!あんな意地悪なおばあちゃまのお世話になるものですか!」

エミリー「…たしかにそうだよね!ソフ姉の言う通りよ。おばあちゃまは今までママをいじめてきたんだもの。だからエミもここに残るよ!」

アイリーン「そうだよね。ママの事考えたらおばあちゃまのお世話になる事が嫌になってきちゃった!だから私もここに残るわ。」

ソフィア「ママ!みんなここに残るわ!だからジェイミーもここに残してちょうだい?ママがもしおばあちゃまに断れないなら私がおばあちゃまを説得するから大丈夫よ。」

エマ「ソフィア。ちょっと落ち着きなさい。あなたの気持ちはママはよくわかるの。でも考えてみなさい?今の私たちの状況。パパは家にいないし、ママは働けない。だから今はおじいさん、おばあさんに頼るしかないのよ。お願い!ママ絶対元気になるって約束するから、それまでおばあさんたちのところにいてちょうだい?」

ソフィア「…はーい。」


そうして浦嶋4人きょうだいは父方祖母のえいの大豪邸がある日本の東京・文京区小石川へと旅立ちました。

つづく

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