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番外編-ヒロの家の話⑥産まれた頃

2日後。

事件が起きた。

ヨシミが荷物を取り替えに一時帰宅している間の出来事だった。


トントントン


妻エマ「はい…ヨシミさん?」


ガラガラガラ


姑えい「私だよ!失礼します。」

ヨシミ妻エマ「…お義母さん!」

エマ養母ヴィクトリア「WOW!えいサン?」

姑えい「ヴィクトリアさん。ちょっとエマちゃんと2人でお話したい事があります。大丈夫ですか?」

エマ養母ヴィクトリア「ええ。少しだけなら構いませんが。」

姑えい「ありがとう!」


えいがエマの養母ヴィクトリアに伝えると、ヴィクトリアは病室を後にした。


えい「…エマ。話というのはだが。突然で申し訳ないが、ジェームズを私にくれんかのう?」

エマ「…え?」

えい「私には跡継ぎが必要なのよ。それはアンタに今まで話してきた事だよね?ジェームズは男の子。浦嶋家にとって物凄く必要な大事な子だよ。アンタは男を産んだ。それには感謝したい。逆に今まで私がアンタを色々傷つけてきた事に対して申し訳ない。ごめんね。おめでとう!ありがとう、男の子を産んでくれて。浦嶋家の為に!!だから、これからはアンタと仲良くしていきたい。アンタはアメリカで治療を続けなさい。その間、ジェームズを日本で預かり私が!!ジェームズを立派な跡取り息子として育てあげる!!ジェームズは将来はうちの会社の社長、会長、名誉会長だよ。素晴らしくないかい?あの子の将来は絶対約束する!私の言う通りにしていればアンタもジェームズも将来的に安泰だよ。どうだい?」

エマ「…はぁ。」

えい「…ジェームズの日本の名前は私が考えたよ。これだよ。」


サッ


えいは紙切れ1枚をエマに差し出す。


エマ「…これは?」

えい「…佳宏。ヨシヒロだよ。いいと思わないかい?占いで調べて見るとこの名前に浦嶋は偽名を疑うほど素晴らしい名前らしい!私は天才だろう?オーホッホッホ!」


ガラガラガラ


佳巳「母さん!何なんですか!エマと2人きりという事はまたエマに悪い事しましたよね!」

えい「いや、私は悪い事などしていない。今大変素晴らしい話をしていたんだよ。実は。」


えいはヨシミにも同じ話をした。


佳巳「そんなのダメだ!ジェイミーは絶対に渡しません!頑張って妻を支えながら私がジェイミーを育てます。」

えい「アンタは本当に私に対して反抗するね!本当に可愛くない息子。ダメだよ。アンタ未だにここに来て定職に就いていないし、エマは体調悪いし。誰が子供を立派に育てるんだい!私しかいないじゃないか!」

佳巳「母さんに渡したら絶対ジェイミーをボクのように育てるに決まっているじゃないですか!そんな教育方針、絶対にさせてたまるか!ジェイミーは責任もって私たちが育てます!だから母さんはもう日本へ帰ってください!」

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