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市場で食料を買おう

俺は明日からのたびに向けて食料などの資材を仕入れることにした。

普通の冒険者は食料と言っても1週間分くらいしかもっていかない。


普通だと腐ってくるし、何より荷物になるからだ。

それ以上になる場合は、現地で狩りをするなどして調達する。


今回みたいな300日となれば、普通は馬車に食料を載せて移動するから最低でも5人以上で旅をするのが普通だろう。


随分安く買われてしまったが、こんな依頼を受けるやつは確かに他にいないだろうな。

その村の人に何か起こっていたら大変だ。


俺にとっても、行ったことがないところだ。

こんな依頼を受けでもしない限りわざわざ行かないと思う。


1日8時間歩くとして、歩く速さが時速5kmとしたら、1日40km。

経験から山道なんかがあると遅くなるから、実際は30km位と考えるか。

もっとひどい場合もあるが、ここは楽観的に考えよう。


300日歩いたとしたら、1,200km。

東京から鹿児島くらいまでになってしまうな・・・


この「時速」とか「km」、「東京」「鹿児島」と言うのはこの世界では誰も使わない単位と地名だ。

恐らく俺の欠落した記憶の中に答えはあるのだろうが、俺にとっては、さっきの通貨単位と同じように、こう考えた方が分かりやすいのだ。


さて、旅は何が起こるか分からない。

ギルドが食料を準備してくれると言っていたが、準備しておくに越したことはない。

普通は一人で持てる量を考えないといけないが、俺にはストレージがある。

入る量の上限は分からない。


試しにちょっとした湖の水を収納してみたが、全部入れても全然余裕だった。

1か月分の食糧位軽いものだ。


食べなかったとしても、旅が終わった後に食べればいいだけだ。

少し多めに買っておこう。



「ジョンさん!旅に出るんだって?オークの保存肉あるよ!」

「耳が早いね!」


行きつけの肉屋に声をかけられた。

この街のプライバシーはザルだな・・・

まあ、確かに要るから買うんだけど。



王都が栄えていると言っても、大陸で王都だけしか栄えていないわけじゃない。

途中途中に中規模な街はある。

そこで買えばいいのだから、そんなに買いすぎる必要はない。


普通は王都をスタート地点として、A→B→C→D・・・と街を目指して移動する。

街ごとに食料や物資は補給できるから普通はそんなに困らない。

ただ、街と街が遠い時などはさっき言ったみたいな馬車が必要になる。


俺の場合は、ある程度行ったことがある街があるので、A→Dみたいに間をすっ飛ばすことができる。

距離的には半分くらいまではルーラで飛んでいけそうだ。

見晴らしのいい平地なら魔物が現れても見つけやすいから歩いて行けばいい。


山や谷は見える限り遠くまでルーラを使えばいいのだから、危険も体力を使うようなところもほとんどない。


王都は物価が高いから、どこでも買えるようなものは地方の街で買った方が新鮮で安い。

王都で買うべきは、王都でしか手に入らないものだろう。


医薬品とか、丈夫な靴や装備品がそれらだろう。

なんだかんだ言って結構歩くから靴は替えを買っておこう。

普通は持って行かないけれど、ストレージに入れておけば邪魔にはならない。


ちょっとしたケガなんかは、治癒魔法があるから要らないかもしれない。

だけど、何があるか分からないのが旅だ。

持っていて損はないだろう。


解熱剤、解毒剤、化膿止め、麻酔薬など思いつくものは買っておいた方が無難だ。

最悪、王都まで買いに戻ることは可能だが、それで知り合いにあってしまったら最悪だ。


装備も王都の方が、質がいいことが多い。

やっぱり人が多いから自然淘汰で一定以上の質でないと装備職人や装備屋を続けることは出来ないのだろう。


目ぼしい物を買うとすっかり日が暮れていた。

でも、今日中に買物が終わったから問題ない。


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