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36・お風呂タイム

※注意※

今回はラピスのお風呂タイムですが、異性との混浴なお話になってます。

『ないわ!』と思われた方はスルーしても大丈夫なページなので読み飛ばして下さいませ(;・∀・)


『混浴!?ドンと来いOK!』な方は↓へどうぞ~(*´ω`*)

 

 うぇ~い!お風呂だぜ!


 我が家の宿屋、何とお風呂がある。

 先々代のおじいちゃんが何を思ったのか庭を堀りまくったら温泉が湧いたそうだ。そんな馬鹿な。

 …実は半分は真実で半分は違うらしい。

 何でも穴を掘ったのは真実なんだけど、そこへたまたま旅の魔法使いがやって来て「あ、お風呂に良さそう!」って言って穴の底に魔方陣を描いたそうだ。するとそこに溜まったお水が程よい湯加減になりおじいちゃんが「よし!露天風呂つきの宿屋でリニューアルじゃ!」ってことでお風呂つきの宿屋になったとさ…めでた…いのか?


 とまぁそんな逸話はさておき、着替え一式とタオルを手に私は浴場へ向かった。脱衣所で服を脱いで真っ裸で扉を開く。

 ちなみに、お客さん用とは別の家族専用のお風呂だ。家族用のお風呂も前世での一般家庭のお風呂よりは広いけれど、お客さん用の方が大きくて広いのでたまに使わせてもらうこともある。

 一時間毎に男女の入浴を入れ替えているので、狙わないかぎりラッキースケベな事にはならない。

 今の時間帯は確か男性が使っている時間帯だ。


 ザバッと頭から掛け湯をしてある程度の誇りや汚れを落とす。プルプルと頭を振って水気を切ってから湯船に入った。


「だは~…っ、きンもちいぃ~…」


 思わずオッサンのように唸ってしまった。まぁ誰も聞いてないし良いだろうと油断してたんだけど、聞かれてしまったよ…。


「ブハ…ッ、ちょっ、その声ラピスだろう?何オッサンみたいな声出してんの!」


 隣のお客さん用のお風呂から吹き出す声が聞こえた。そりゃ湯続きで壁があるから聞こえるだろうけどさ~。オッサンは無いだろう、私まだ幼女よ?


「…テオ、乙女の溜め息を盗み聞くとは何事か」

「乙女はそんなオッサン声出さないと思うよ?」


 私の不満の声にテオは正論で返す。

 確かに中身は成人済みだけど、女の子にオッサンは酷い。


「……ねぇ、テオ。そっちはテオひとりなの?」

「そうだよ。ついさっきギヴソンさんが出たから」

「ふ~ん、そっか。 そんじゃお邪魔しまっす!!」

「……。え!?!?」

「とぅ!!」


 慌てるテオの声と私が飛び上がる掛け声は同時だった。

 ふっ、こんな4mごときの壁余裕だぜ!と、ぴょいっと飛び越える。


「うわぁぁぁ!!」


 飛び越えた先には湯船の中で腰にタオルを巻いただけのテオが上を見上げて悲鳴を上げていた。きゃー!とかだったらネタになるのに普通だ。

 頭上から真っ裸の幼女が飛び越えてきたせいでテオにしては珍しく焦っている。

 たまたまテオの真上だったせいでがっちりキャッチされてしまった。テオはきつく瞼を閉じて顔をそらしている。


「ななな何やってるんだよ!?」

「別に。たまにはおっきいお風呂に入りたい乙女心だよ」

「乙女は真っ裸で壁を飛び越えたりしない!」

「別に見られて恥ずかしいものなんて付いてないよ?」

「そういう問題!?」


 たかが幼女の真っ裸に焦りすぎだぜ兄さん。逆にそこまで頑なに目を逸らされると邪な事でも考えてるんじゃないかと疑っちゃうんですけど。


「ラピスは女の子なんだから恥じらいを…」

「私、お父さんとお兄ちゃんとも一緒にお風呂に入るよ?」

「え?」

「ひとりだと危ないからってたまに一緒に入ってるけど」


 マジな話、幼女体のせいか真っ裸はあんまり恥ずかしくないんだよね。おまけに見た目に心が引っ張られてるのか、父と兄と一緒にお風呂に入ってても嫌悪感も違和感も感じないのだ。流石に胸が膨らんできたりしたら恥ずかしいだろうけど、今はツルツルのキューピー体型なので微塵の羞恥心もない。


「…あ、そっか、ラピスってまだ6歳なんだっけ」


 なんか解らないけどテオはひとりでハッとしてひとりで納得している。

 6歳だけど体の成長速度が遅いせいか同い年のロベルトよりずっと小さい。なので未だに年相応ではなく4歳位に見られることは多かったりする。


「6歳に見えないって言ったら頭突きすんぞ」

「ほら、そう言うこと言うから何かラピスの年齢が俺の中じゃあやふやなんだよ…」


 溜め息を吐いたテオは漸く瞼を開いてこっちを向いた。何だか呆れてるよう複雑な顔をしている。

 そのままスッと浴槽に足を下ろしてくれた。


「…きゃ!」


 見上げたテオと目が合ってつい悪戯心がにゅっ!とわいたので手ブラでペッタンコの胸を隠してみる。


「やめなさい」

「あべし!」

「なんだよ…あべしって」


 残念ながら恥じらうような表情が解らなかったのでニヤニヤしたままだったのがいけなかったのか、テオにチョップされた。本日二度目のチョップだ。

 ちょっと巫山戯ただけなのにぃ。


 その後は広い浴槽で泳いで叱られ、お背中流しますぅ~で叱られ、何故か今はテオに頭を洗われている。泡がモコモコで羊みたいになっていた。おまけに気持ちいい。



 ─わしゃわしゃ


「テオ上手だね~」


 ─わしゃわしゃ…


「犬を洗うのは得意なんだ」

「ん~?何か言った?」

「別に何も言ってないよ」


 兄も頭を洗うのが上手だけどテオも中々。


「はい、目閉じて、耳押さえて」

「はーい」


 シャワーで流し終わると顔にペッタリと髪が付いていたのでプルプル頭を振る。


「わっ!やめてラピス!もう、ホントに犬みたいだな…」

「ん?」


 振り替えるとテオは苦笑したまま私を見下ろした。

 ポタ…とテオの前髪から雫が滴る。こうして見るとテオって俗に言うイケメンなんだけどなぁ。前世の世界なら確実にスカウト確定だと思う。アイドルになれるよ。そりゃレニも虜になるわな…。


「テオはレニをお嫁さんにするの?」

「…は?突然なに」

「いやぁ~何となく?レニはテオの事好きみたいだし。…あ、でもテオの事だから新天地で取っ替え引っ替え出来るから解んないか」

「あれ?俺何気に貶されてる?」

「ま、でもレニもお年頃だし、新しい土地で新たな出会いもあるかもしんないもんね。もしレニに捨てられたら祝賀会してあげるから!」

「何で俺が捨てられる前提なの。おまけに何で祝賀会?捨てられて祝われるっておかしいよね?」

「うさぎ用意しとくからね!」

「え、スルーなの?」


 気が付くといつの間にか湯船のなかに浸けられていて、隣にはテオも浸かっていた。

 何故かほっこりとふたり肩を並べている。

 考えてみるとおかしな状況だよね。中身は成人済みな訳なのに。前世の私なら男の子のリアル裸なんて見たらきゃーきゃー言ってたよ…。

 勿論彼氏いない歴と年齢が同じだったから、リアル恋愛の経験もないわけで…。

 そのせいか今も全く異性にときめかない。と言うより私と同い年ならロベルトくらいだし。あ、アー君もか。 残念ながら幼児に対して恋愛感情なんて全く湧かない。

 なら前世と同じ年頃の男性にならときめくのか?と言われればそれもない。


 あれ?もしかして私って恋愛不能なのか?


 気になって隣のテオを見る。

 うん、一応イケメンだ。

 しかし。


「………ないな」

「?」


 私の呟きにテオは首をかしげた。




と言う訳でラッキースケベられたのはテオでした笑



誤字脱字がありましたらお知らせください(*^^*)

ブクマ&評価ありがとうございます!(★`>ω<)ノ

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