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124・美味しそうな魔力のイメージ

 

 忘れていたけど、エデルさんが持って帰ってくれていたワイバーン3匹はどう捌いたのか、その日の夕方にはキレイにお肉と素材に分けてくれてたのでお肉だけ持って帰って後に家族で美味しく食させて頂きました。

 大っっっっっ変!!美味しかった…!!前世ではついぞ食べる事の叶わなかったシャトーブリアンを思い出し、「絶対こっちの方が旨くね?」と異世界マウント取るくらいには美味しかった。脂がくどくなくてお肉は柔らか…こりゃ王族に献上するって言われてるだけのコトはあるなぁ、なんて思ったりもした。けど、肉はやらぬ。私の肉だからな。

 因みにお肉以外はいらないので放っておいたらいつの間にかエデルさんは伯爵様に押し付けていた。



「─で!?」

「で?」


 近い。エデルさんの顔が近い。


「いやいやいや…約束したよね?ね?!」

「なんの?」


 変態魔術師と約束なんてしたっけ?

 ……あ、そう言えば私に迫って伯爵様に羽交い締めにされてたっけか。


 ボロアード討伐隊の皆に囲まれてボロアードの串焼きをもっちもっち食べているとエデルさんが輝くような笑顔で近付いてきた。

 周りの皆は美女と見紛うような美貌のエデルさんに変に顔を赤らめているけれど、よく見て。この人鼻息めっちゃ荒いよ。


「あの魔法の狼達の事教えてくれるって言ったよね?!」


 そんな事言った覚えはないし、勝手に約束を捏造しないで欲しい。


「え〜…やだよ。面倒臭い…」


 心底面倒臭そうに口にする。正直今はお食事中なのでそう言う事は後にして欲しい。


「あーーー!!アンタはまた!! おい、ラピス。何かされてないか?!」


 お肉を食み食みしてるとエデルさんの背後から伯爵様がやってきてエデルさんから引き離された。


「ったく、油断も隙もない…」

「え〜聞いて良いって言ったのはジョシュア君じゃないか」

「聞けば良い、とは言いましたけど、聞いて良い、とは言ってません!」

「ぶ〜!」

「いい大人が何て顔してるんですか」


 伯爵様に怒られたエデルさんはほっぺを膨らませてぶーぶー言ってる。それを見た兵士の皆さんは「え…やっべ…可愛…っ!」とか「くっ…!男なのに…!」とか言ってる。よく見て。あの人の私を見る目、ギラギラしてるから。

 みんな騙されてる。コレだから美形は…!!!!


「犬繋がりでジークに聞けばいいじゃん」


 そう。実はジークの正体をエデルさんは知ってる。

 当初「あの人はヤバイから黙っておこう!そうだ!それがいい!」と伯爵様が言っていたけれど、あの人…どこかから覗いてたんだよね。あの初お目見えでジル達とのやり取りを覗いてたんだよ…。おっと、変態を見る目になっちゃったぜ。

 そんなこんなであっさりとバレてしまったんたけど、

 よく知らないけれどジークとエデルさんて知り合いっぽい…?と言うかそんな雰囲気があるんだよ。

 それはまぁ置いといて、エデルさん、それはそれはジークに避けられている。寧ろ逃げ回っている。いや寧ろ嫌われている。

 理由はジーク本人への興味と犬吸いである。

 事ある毎に顔を埋められたら幾ら中身古竜のジークも「こいつはヤベェ奴だ!」と本能的に思うだろう。

 しかし残念なことにそのご本人はジークに嫌われている実感がないのか追いかけ回しては隠れられる鬼ごっこを毎日続けているんだよね…。

 毎日ジークに縋るような眼で見られるけど、私には実害が今のところないので放置している。ジーク、ふぁいっ!


「え、ジーク君来てるの?!もう1週間見てないけどなぁ」


 あルぇ?みたいな顔してるけどジークは毎日来てるよ。なんなら今もマリスさんの後ろで肉頬張ってるよ。あ、エデルさんに気付いて気配消した。…嫌われてて笑う。


 伯爵様に引き摺って行かれるエデルさんを眺めながら食う肉は美味かった。





 焼き肉パーティーの後、変態魔術師がうるさいので伯爵様から付き合ってやってくれとお願いされてしまった。I!YA!DA!!


「お前がそう言う顔するの珍しいな…」


 への字口してたのを伯爵様が横からツンツンしてくる。

 だって!私には何の得もないし!壊れた物を直す魔法だってまだ教えてもらってないし!


 焼き肉パーティーの後はお勉強だー!て図書室に駆け込んだのに追いかけて来たんだよね…。


「…わんちゃんズに焼いてもらおうかな…」


 目の前で両手を合わせてワクワクしてるエデルさんを見ながらボソッと零せば伯爵様に「気持ちは解るが堪えてくれ」ってお願いされてしまったから焼けない。


「チッ…仕方ないなぁ…『炎の(ウルフ)─』」

「わおん!」


 おいで〜と心のなかで何となく語りかけて呪文を口にしようとした瞬間にはもう出てきてた。

 3匹出てきたんだけど、一匹は私を乗せてくれたわんちゃんだった。3匹はお行儀よく横に並びお座りしている。

 んお?私まだ呪文言い終わってなかったぞ?なして?


「〜〜〜〜〜!!!!」


 声にならない悲鳴が聞こえてきて振り返るとエデルさんがハァハァしてた。わんちゃんズもハッハッ!てしてた。わんちゃんズのハァハァは可愛いけど変態のハァハァは気持ち悪いな。顔が良いだけに実に残念だ。


「くぅ〜ん、くぅ〜ん…」

「ん?どうしたの?」


 私を乗せてくれたわんちゃんが鼻を寄せてほっぺにスリスリしてくる。愛い奴め!

 ぺろん、と舐められてふと前世の飼い犬がお腹が空いたときにペロペロしてきてたなと思い出した。

 けどこの子達は私が作った魔法のわんちゃんなので人間の食べるものなんて食べないだろうし、だったら何を食べたいんだろう?と考えて、魔法で作ったわんちゃんなら食べ物は私の魔力では、と思い立った。


「よぉ〜しヨシヨシ…」


 わしゃわしゃ撫で回して何となく感覚で手のひらに美味しそうなイメージの魔力を寄せてみる。

 むむ…難しいな…こんな感じか…?美味しそうなもの…お肉…ケーキ…いや、わんちゃんだからドッグフードか…?けどドッグフードは食べたことないから味わからん!わんちゃんだからお肉だお肉!


 出ろ〜出ろ〜美味しいお肉の魔力〜!


 イメージが固まると、ぽわ…と手のひらに魔力が集まってきた。まんまるの淡いお月さまみたいな光の魔力の塊が手のひらに現れる。それを見たわんちゃんが尻尾をブンブン振っているので多分コレが正解なんだろう。


「食べられる?」

「わん!」


 嬉しそうにお返事するとパクっと丸呑みしてしまった。わんちゃんはまるで噛みしめるみたいに目を閉じてお口をモゴモゴしてた。丸呑みにしたのに…。


「は…?ぇ、何したのソレ…」


 エデルさんが震える声ではわはわしてる。そう言えば居たんだっけ。わんちゃんのゴハン作るのに熱中して忘れてたわ。


「何って…わんちゃんがお腹すいたって言うからゴハン作ってあげただけだよ」

「えぇ〜…どうなってるの…ねぇジョシュア君…?!」

「俺に聞かないでください」


 顔を寄せるエデルさんに伯爵様が仰け反って避けようとしてる。そして嬉しそうな顔をしつつも困惑してる様にも見える表情でエデルさんは私に向き直った。


「ともかく、これは大変な事だよ」

「大変なコト?なにが?」

「ラピス。君が魔法で作ったこの子達は─」



「『ぁ、あ……ある、じ……あ、るじ…』」



 その時、エデルさんの言葉に被るように小さな男の子の様な声が聞こえてきた。



遂にわんちゃん達の秘密が…!(終わらなかった!続く!www)



誤字、脱字がありましたらお知らせください!助かります(〃´ω`〃)

ブクマ&評価ありがとうございます♡

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― 新着の感想 ―
 食べる魔力(肉味)を食べたら喋る機能が追加。。  このあとどういう風に変化するのか。。?(とりあえず、ラピスよりも大きくなりそう。。)
キェェェェェェアァァァァァァ!!シャァベッタァァァァァァァ!!
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