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119・肉祭り再び

 

 今年の夏は色々ありました。

 プリン作ったり、かき氷作ったり、ドライヤー作ったり。後エルナたんの剣を作るのに必要な竜の骨をちょうだいしに北の霊峰までプチ冒険したり。

 …で、嘘がバレて色んな人に怒られたり。

 けどまぁ偶然(?)エルナたんにも会えたし!終わりよければハッピッピ!だよね!


 聖星石作っちゃって埋めた後にエデルさんが乱入して来て、ジークとご対面してハァハァしてたのもいい思い出である。

 その後は伯爵様のおうちでアーくんとシャーロット様にジークを紹介したりで忙しくその日は終わった。

 伯爵様に聞きたい事とかあったけど、別に急ぐことでもないのでまた今度と言う事で。

 それはそうと嘘をついて冒険に出た事をネチネチとお説教されたのが解せませんでした。マル。





 そんな訳で…。

 夏ももうすぐ終わるなぁ~。

 前世なら9月に入っても残暑が厳しくて「おいおい…もう(おまえ)の出番は終わったぞ…」てなってたけれど、この世界は9月に入ると日中は暑くても汗が出るほどのものじゃない。むしろ涼しいし夜もひんやりする。

 本格的に冬になるのは11月に入ってからで、11月の中になるとちらほら雪が降りだすのだ。秋の終わりと冬の始まりが重なってる感じで、紅葉した葉っぱに積もる雪もなかなか綺麗だったりする。


 そして、今は日本で言う秋!収穫の季節!

 と、言う訳で恒例の。


「狩りじゃぁぁぁ!!!!」


「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!!!!!!」」」」」


 野太い声が演習場に響き渡った。今回も前回と同じ非番の兵士さん達が参加することになりました!

 ちなみにジークは伯爵邸でお留守番という名の惰眠を貪っている。駄犬め!


「今日はボロアードを狩りまーす!」

「「「「「え」」」」」


 盛り上がっていた兵士のみなさんの勢いが止まった。なんか顔色も悪い気がする。どうした?ボロアード美味しいじゃないか。


「と言う訳で、10人一組で合計3チームに別れて、1チーム1頭のボロアードを狩ってもらいまーす!」

「「「「「え」」」」」


 今回は前回参加できなかった人が2人入ったので合計29人になる。なので9人チームに私が入るけれど、伯爵様が「たまには実地訓練もいいかもな」って言ってたのでそれも踏まえての肉狩りなんだよね。だから今日は私は現場監督でできる限り手は出さない方向だ。なので9人チームの人達はちょっと不利になるから頑張ってもらうことになるんだけど…。

 くじ引きで3班に別れて貰うと何故か9人チームの人達が10人チームの人達に「まぁ頑張れよ!」とドヤ顔してる。これはアレだね、私がチームに居るから余裕かましてるんだね。けど残念。私は手出ししないよー。


「ちゃんと戦法考えて皆で挑んでね!死にそうになったら信号弾で知らせてくれたら助けに行くからね~」


 森の入り口でレジャーシート敷いて持ってきたクッションに座り込んだ私を見て、9人チームの人達は漸く私が肉狩りに参加しないことを理解して顔色が悪くなる。


「焼き肉パーティーのためガンバローー!!オーー!!」

「「「「「ぉ、オー…」」」」」


 9人チームの人達に覇気がない。

 大丈夫大丈夫。9人居ればヨユーだから!


「ちなみに今日は肉体強化の魔法はかけませーん。伯爵様に「自力で狩れ!」て伝言なので頑張ってね!」


 にっこりと笑顔でサムズアップして激励してあげる。


 9人チーム以外の2チームは我先にと森の中に走り去り、9人チームはなんだかどんより落ち込み気味にとぼとぼとと森へ入っていった。人間そんなに簡単には死なないんだし、心配のし過ぎだと思う。


 そうこうしている内に森の奥が騒がしくなってきた。早速ボロアードを発見したようだ。時々叫び声とか怒号とか爆破音とか聞こえてくる。

 頑張ってるな~とぼんやりしていると今度は更に奥から2ヶ所同時に爆破音が聞こえた。

 どうやら残り2チームもボロアードに遭遇したようだ。…まぁ私が仕込んどいたんだけど。だってこの広い森の中そうそう狙った魔物に遭遇するなんて有り得ないからね。


 3ヶ所から聞こえる戦闘の気配を感じながらボ~っと空を眺めているとバサッバサッと風を切る音が背後から聞こえてきた。


「なんだアレ」


 空には10匹以上のなんかよく解らない魔物が団体でこっちへ向かって来ていた。

 アッシュグレー?て言うのかな。青みのある灰色の蝙蝠みたいな羽に蜥蜴みたいな身体をくっ付けた様な魔物がギャーギャーと騒ぎながらこっちを見て眼を爛々と光らせている。なんだろう。私がワガママボディだから美味しそうに見えるんだろうか。



 取り敢えず危ない感じがしたのでそこら辺にゴロゴロ落ちているリンゴくらいの大きさの石を集めて魔物の頭目掛けてぶつけておいた。


「えいっ。うりゃ。ふんっ!」


 別に掛け声とか要らないけど、掛け声ってなんかヤル気になる気がするのなんでだろ?

 面白いくらいにバタバタと落下していく。仲間がどんどん墜落してゆくのに警戒した飛行魔物が後退していくのも後ろから狙い撃ちである。ものの3分程で飛行魔物は全部地に伏した。帰りに拾っておこう。お肉になるかもしれないから。


 そんなこんなで待つこと小一時間。

 やっと一組目の10人チームが帰ってきた。

 みんな大きな怪我は無く、数人で牛の4倍ほどの個体を引き摺って帰ってきた。そのタイミングで残り2チームも戦闘が終わったのか森に静けさが戻ってきた。


「隊長~~!死ぬかと思ったっス~!」


 半べそで駆け寄ってきたのは最近メイド長(既婚、25歳)に片想い中のクルト君、18歳。既婚者のお姉さんに憧れるお年頃のようだ。私にはよく解らないけど。

 ちなみに彼は数ヵ月前のうさぎ狩りで調子にのって死にかけたおバカさんでもある。


「お疲れ様~」


 持ち帰ってきたボロアードはみんなで力を合わせて木に吊るしてその場で血抜き。ちゃんと穴を掘って血の後を埋めて帰らないとね。


 それから数分後残りの2チームが獲物を引き摺って帰ってきた。

 土や葉や何か色々に埃まみれた姿ではあるけれど全員無事で帰ってきた。訓練の成果か、なんと9人チームが一番の大物を仕留めてきたのだった。


「すごいねー。ショーンさんのチームのボロアードが一番大きいよ! ところで、その人は何でボロアードの上で気絶してるの?」

「あぁ…あいつ…」


 誉められて満更でもなかったショーンさんの目がスッ…と据わったのと同時に同チームの人達がボロアードの上で気絶している人を見てやさぐれ出す。気絶している人がうわ言のように「デイ…ジーちゃん…」と溢したの聞いたみんなの目がギラリと光った。


「クソッ、フラれちまえこのリア充が」

「禿げろ」

「爆ぜろ」

「喰われちまえばよかったんじゃね?」

「「「「天誅だろ」」」」


 ???

 なんか良く解らないけど、これは喧嘩するほどってヤツかな。男の友情的な。放っておこう。



 暫く狩ってきたボロアードを皆で血抜きしたりしていると伯爵様のおうちがある方向からズドドドドド…!と地響きが。土埃を巻き上げながら沢山の人達が馬に跨がって緊迫した厳しい表情で駆けてくる。ちなみに先頭を走るのは伯爵様と愛馬シルバーだった。


 ん?あれ?シルバーじゃなかったっけ?ま、いっか。



恒例(?)の肉まつりです!笑


私はスマホで執筆してるのですがさすがに6年目のスマホは調子が悪すぎてヤバくなってきましたね!www機種変作業メンドクサーーイ!( ; ᷄ᾥ ᷅ )


誤字、脱字がありましたらお知らせください!助かります(〃´ω`〃)

ブクマ&評価ありがとうございます♡

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― 新着の感想 ―
[良い点]  日頃の襲撃訓練が活かされた狩り。。ピンチ以外でラピスがエルナたん以外に過保護になることは無いよね。。 [気になる点]  ラピスのサイズでリンゴサイズを片手で掴むの、握力というか保持力凄い…
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