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お金で解決できないことや買えないモノもある!

作者: 七瀬



俺の親父は、一代で築き上げてきた仕事がもの凄く軌道に乗って

今では、何千億と稼げるまでの会社に登りつめ、今や一流企業と

して、その世界では誰もが知っている大きな企業になったんだ!




___俺はそんな親父の一人息子で、、、。

いずれは俺が親父の後を継ぐ事になっているんだ!



・・・その間は、俺に好き放題に遊んでいいと親父が言ってくれて。

お金を腐るほどくれたんだ! 俺は親父のそのお金でやりたい放題

お金を使って、毎日友達と遊びまくっていたんだよ!



『なあ~要一! 今日は何して遊ぶよ~』

『毎日、高級クラブじゃ~つまんねえーしな! 今日は俺の高級車で可愛い

女の子でもナンパして、またみんなで騒ごうぜーい!』

『おう~! それいいな~! どうせ、金をチラつかせれば女なんか! みんな

ケツ振ってついて来るだろしな~!』

『・・・えぇ!? ひょっとして、、、? 甲賀ってさ~ ケツフェチなの!?』

『ちげーよ! なんでいきなりケツフェチなんだよ!』

『今! ケツ振ってついて来るって! 言ったじゃん!』

『はぁ!? それだけで? ケツフェチなのかよ!』

『・・・まあ、そうだな~! 俺は因みに“うなじフェチ”だけどな!』

『アハハ~別に聞いてねーし!』

『あれ? そうだっけ!』

『あぁ、そうだよ!』

『あぁ!』



___毎日、つまんない話でゲラゲラと俺と甲賀は笑って楽しんでいたんだ!





『イイ女の子がいたら、、、? 甲賀が女の子に話しかけろよ~』

『えぇ!? おれかよ! まあ、分かったよ! イイ女の子がいたらな~!』

『・・・うーん、案外いねーもんだな~!』

『おっ! おの子、達可愛くねーえ?』

『はーい! 甲賀くんの出番ですよ~』

『・・・分かったよ!』



【ガタン】


___俺の高級車のベンツの助手席から甲賀が出て行って。

可愛いお目当ての女の子たちに甲賀が声をかけに行ったんだ!


『ねえねえ? 君たち今、暇してるでしょ~』

『えぇ!? なになに?』

『おれたちと、一緒に遊ばない、、、?』

『ええーえ!? ナンパなの?』

『違う違う! あそこで高級車に乗っているおれの友達が君たちが

可愛いから、何でも願いを叶えてあげたいんだって!』

『・・・なに、それ? 怪しいよね?』

『アイツさ~超が付くほどの金持ちのお坊ちゃまだよ~! なかなか? 

こんなお誘いはないと思うけどな~!』

『私、行く!』

『いいねぇ~』

『美緒! そんなに簡単に決めないでよ!』

『いいじゃん! いいじゃん! 千晃はそういうところがカタいんだよ!』

『カタいって何よ!』

『もっとさ~頭を柔らかくした方がイイって事よ~!』

『・・・ううん、』

『それに、大丈夫だよ~お金持ってる人に悪い人はいないって言うしね!』

『だから、なにそれ? 美緒が言うと、信じられない!』

『まあまあ~千晃、一緒に行こっ!』

『・・・ううん、美緒が言うなら仕方がないわね!』

『決まりだね! 千晃はやっぱり【私の親友】だよ!』

『もぉ~調子がいいんだから~』

『どっちか、決まった?』

『うん! 行くことに決めた!』

『じゃ~行こうかー!』




・・・15分ほど、甲賀が女の子たちと話して。

やっと! 3人が俺の乗っているベンツに向かって歩いてきたんだ!


『いや~遅くなってすまんすまん!』

『それは、いいよ~!』

『はじめまして。』

『・・・はじめまして!』

『どうもどうも! なんだよ~君たち、甲賀くんの口車にのったの?』

『ええーえ!? 甲賀くんから超がつくほどのお坊ちゃまがいるって聞いて

この車に乗る事にしたのにねぇ~千晃!』

『もぉ~美緒! なに言ってるのよ!』

『マジ!? それは甲賀くんが言った通りだよ! 俺は超がつくほどの

お坊ちゃまだからな~2人は何処に行きたい? 何処でも連れて行くよ!』

『・・・えぇ!? 何処でもいいの?』

『クルージングでもしに行こうーか!』

『・・・えぇ!?』

『俺の親父が個人のボートを持ってるから! みんなで船に乗りながら

お酒でも飲んで~楽しもうよー!』

『それ! 凄くイイね! 私も行きたい!!!』

『千晃ちゃんは?』

『わたしは、、、美緒が行くなら、、、。』

『じゃ~決まりだー! クルージングするぞー!』

『おーう!』





俺が3人を港にあるボート置き場に連れて行って行き、俺の運転でボート

を海の真ん中辺りで止めたんだ!



『料理もあるし! お酒もあるから朝までみんなで飲み明かそうぜーい!』

『・・・こんなの! 今までで、初めてーすごーいー!!!』

『いいでしょ~飲んで飲んで~美味しい料理もあるよ!』

『本当に、要一くんって? お金持ちだったんだねぇ~』

『アハハ~嘘だと思ってたの?』

『・・・ううん! 実は、少ししか、、、信じてなかったよ!』

『千晃ちゃんも楽しんでる?』

『・・・ううん。』





『・・・甲賀、ちょっと!』

『なんだよ~!』

『俺は、千晃ちゃんがイイ!』

『マジかよ!? 仕方がないな~おれも千晃ちゃんが良かったんだけど、、、?

要一に千晃ちゃんは譲るよ!』

『流石! 持つべきものは友だな!』

『まあ~何時も要一くんには、お世話になってますからね!』

『ホント! わりーな!』

『まあ、気にすんなよ! 要一!』

『あぁ!』




 *




___俺たちは、これがキッカケで、俺も甲賀も彼女が出来たんだ!


俺は千晃ちゃんと!

甲賀は美緒ちゃんと付き合いだした。



『なんで? 要一くんは美緒じゃなくて! わたしだったの、、、?』

『顔がタイプだったからかな!』

『ええーえ!? 顔だけなの?』

『いやいや? あんまりよくしゃべる女の子よりは控えめの女の子の方が

俺はタイプだからだよ!』

『ふーん、そうなんだ~!』

『なに? 何か不満なの?』

『別に、嬉しいよ! 要一くんがわたしを選んでくれて!』

『あぁ!』






一方、甲賀と美緒ちゃんは、、、?



『甲賀くんってさ~ 本当は千晃が良かったんでしょ?』

『・・・えぇ!?』

『だって! クルージングの時さ~ずっと甲賀くん、千晃の方ばっかり

見てたから、、、。』

『・・・何言ってんだよ! そんな事ないよ~』

『要一くんには何も言えなんだね! 好きな女の子がカブっても身を引くんだ!』

『おれは、ただ要一は親友だし! それにおれは別に千晃ちゃんの事、、、!』

『まあ~いいけどね! 私は、はじめから甲賀くんしか見てなかったし!』

『・・・えぇ!?』

『実は、そうなんだよ!』





___俺と千晃ちゃんが付き合いだして3ヶ月。

俺たちは、しょっちゅう喧嘩するようになったんだ!


『今日もまた、甲賀くんと遊びに行くの、、、?』

『・・・あぁ!』

『わたしたち付き合ってるだよね? 彼女より他の女の人の方がいいの?』

『・・・それ? なんなんだよ!』

『甲賀くんと遊ぶって事は、女遊びもしてるって事でしょ!』

『違うよ! 俺は千晃しか見てないよ!』

『嘘ばっかり!』

『まあまあ、そんなに怒るなって! 千晃の好きなところ今度! 何処でも

連れて行くからさ~』

『・・・・・・』





___既に、甲賀と美緒ちゃんは別れていたんだ!


『なあ! 甲賀、今日はどこ行く?』

『要一! いいのか? 千晃ちゃんとまた喧嘩したんじゃないのか?』

『・・・うーん、まあ、それはいいだろう! 今日も楽しもうぜ~!』




千晃との気持ちを一時的に忘れたいがために、、、毎日、他の女たちと

遊んでいた! 俺は千晃との心のずれを感じていたんだ、、、!





・・・そんな時に、俺は美緒ちゃんと偶然会ってしまったんだ!


『___あぁ! 要一くんじゃない?』

『・・・あぁ、美緒ちゃん! 偶然だね! ここで何してるの?』

『別に、それより千晃とはうまくいってるの?』

『・・・あぁ、い、いや? お互い顔を合わせれば喧嘩ばかりするよう

になってしまってね!』

『・・・ふーん、そうなんだ!』

『それより、なんで! 甲賀と別れたの、、、?』

『・・・まあ、いろいろあってね!』 

『じゃあ、また今度! 4人で遊ばない?』

『・・・えぇ!? あぁ、ううん、それよりさ! 今から要一くん時間ある?』

『えぇ!?』

『一緒に来て欲しいところがあるの?』

『・・・でも? どこ行くの?』

『___いいから!』




・・・そういって! 美緒ちゃんが俺を連れて来たところは、、、?

【ラブホテル】だった!


『むしゃくしゃしてるから! 要一くんもいいでしょ!』

『・・・あぁ、俺はイイけど!』

『じゃあ~入ろうか!』

『うん!』



___俺と美緒ちゃんは、その夜! 男と女の関係になったんだ。






___それから、俺と千晃が、だんだんとまたうまく行きかけた時だった。

美緒ちゃんから、俺の携帯に電話がなったんだ!


『もしもし、、、? 美緒ちゃん、どうしたの?』

『・・・私ね! 要一くんの子供がデキたみたい!』

『・・・えぇ!?』

『要一くんとの間に子供が、私のお腹の中にいるのよ!』

『・・・嘘だろ? 俺の子供、、、?』

『うん! 要一くん、だから私と結婚してくれるよね?』

『・・・そんな、俺には千晃が、、、!?』

『千晃とは、もう別れて! 私のお腹の中に要一くんの子供がいるんだよ!』

『・・・・・・それって? おろせないの?』

『そんなのできるはずないでしょ! もう8か月目になるのよ!』

『・・・・・・そんな、』

『そんな言い方、酷いわ、要一くん! 責任取って結婚して! いいわね!』

『・・・ううん、』





___俺はこうして。

千晃としぶしぶ別れて、美緒ちゃんと結婚したんだ。


『俺は、お金で解決できないことや買えないモノもある!』んだと

初めて思い知らされたんだ、、、!!!



___気が付けば?

甲賀と千晃が付き合いだしたと言う話を耳にする事に、、、!


【まあ、他の男に千晃を取られるよりは、まだ甲賀で良かったと思ってる!』


本当は、俺が千晃を自分の手で幸せにしてやりたかったと後悔の気持ちも

残っているが、美緒ちゃんのお腹の中に俺との子供がいるなら仕方がないと!

・・・そう、諦めたんだ!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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