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クニツクリ
「で?結局のところ君は何が言いたいわけ?」頬杖をついてパッとしないギャルゲの主人公のような男が草臥れたような声を出した。
「私は一貫してこの国をヌーディストの国にしたい!!」元気な女の声が寂れた教室に響き、右拳を振り上げた。
そして、男は短く言葉を放つ。
「は?」
***
「は?っとは何よ!は?っとはぁ!」怒号を上げるのは黒髪のツインテール。会話している男と小学生の頃からの幼馴染で、名前は”池上 凛”だ。
「だってさ・・・まさかの幼馴染からそんな言葉聞くと思わないだろ?」凛に反応した男は黒髪の短髪で、名前は”鳥居坂 林”だ。
「苗字は違えど、同じ名前なんだから仲良くしようよ!って言ってた小学の時の純粋無垢なお前が懐かしいよ...」林が寂れた教室の天井を眺め、目を瞑る。
「ちょっと!どういうことよ!今の私は純粋じゃないとでも!?」凛が両手を地面に向けるように、ピンッと伸ばし、林に向けて叫ぶ。
「実際のところそうでしょ...」林が横目で凜を見た。