3:とりあえずアダムとイブ
そして深い眠りにつけないまま二人は朝をむかえた。
「はぁ~やっと朝かーえぇーっとカリンはっと?」
「あっ起きた?」
「あっあぁ 随分と早起きだな今やっと日が出てきたところだぞ」
「ううん私も10分くらいに起きたばっかやっぱ地球と環境がちがうせいか少ししか眠れなくて」
「同感だ自分はまぁしょうがないけどカリンはぼくの都合でこっちに来たからな
ほんとーにすまん」
「別に気にしてないよって言っても説得力ないけど乗りかかった船だしもう吹っ切れるしかないよね」
そう言いながらもカリンはどこか上の空のような感じがした。
(こっちの世界に呼んだからにはどんなことがあろうとも泣かせるようなことはできないな)とカリンの言葉に思いつつ・・・
「ねっ!何考えてるの!これからどうするの?」とカリンが言いぼくの顔を覗き込んだ。
「わぁ!?」
「近っ!?急に顔ちっ近づけるなよ」
(ゆ油断したー考え事をするのにもこの世界にはぼくたちしかいないんだ心配させないためにも気抜けないな)
「はいはいそんなうぶな反応よりもこれからのことについて話しましょ」
(そんなことですかー自分的重要だけどこれ以上するのはまずい気がする)
「これからのことだけど現状の確認としてぼくはこの世界の第一番目の人類として転移?されたらしいそして二番目はカリンでカリンはぼくが転移したのでぼくには他の星からなんでもかは分からないが転移で呼べるというのが今までの現状だよ。」
(まだ転移までのいざこざは伏せておこう何が起こるかわかったもんじゃない)
「うん話がぶっ飛びすぎて分からないわ」
「まぁ簡単に訳すと聖書でいうアダムとイブってとこかしら」
「そ、そうだな本当にざっくりするとそうだ」
(聖書のことはあまり分からないがこの状況と似てるっていうのはわかる気がするがなんかそう思うと恥ずかしいなこの状況)
「なに顔赤くしてんのよ今更でしょそれでまーくんの能力で次何を呼ぶの?
目星は何かついてるの?」
(そ、そうだよなカリンは女といっても親友だし昔から知ってるし今更だよな、うん、今更・・・)
と思いつつまなとは
「まあなついてるちゃついてるけどここは慎重に考えて呼ばなくてはいけない呼ぶ人の世界もあるから・・・」
「ね、それって私にも言えるんじゃないですか」
「なっ、さっきと話しが違うじゃないか」
「冗談よ、じょうだん」
「それで何を呼ぶの?人?物?」
「人だ、それもよく知っている」
「知ってるって、もしかして!?」
「そのもしかしてだ今現状知識がないから賢人が必要、それならあいつだろ・・・」
と言いまなとは転移を使い呼び寄せた。
黒髪ロングで眼鏡をかけておりいかにも利発的で本を携えており10人中10人の頭に思い浮かぶだろう容姿端麗がこれぞテンプレという姿が現れた。
「げっあんたはーーー!?」
「ごきげんよ、白石さんそしてまなと様」
「よっ久しぶりだな、そら」
そこに現れたのはまなとの通っている人は誰もが知っている才女、神志名 蒼穹だった。