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〜暗部レポート:未確認の呪詛①〜

不定期連載なので、レポート風のまとめです。

メンドくさいので流れがわかっていれば読み飛ばしても大丈夫!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


概要。詳細及び記述担当者名は別紙に記載する。


〜発端〜

1097年

03月14日(月)未明 少女が皇立学園初級生に受験し,失格。理由は力不足と力コントロール不足。鍛治部に入部。

03月15日(火)13:42 鍛治兼部・光輝より冬夜,玲,滝,昴に少女との面会を暗部に要請。暗部員・冬夜、徹、光太郎及び警備係中の智,明久,鍛治兼部の光輝の6名が,少女の怪我を確認。特別治療センターに暗部経由で無断搬送。特別医療部でさらに少女の体内に未確認の呪詛を確認。胸部から呪詛を摘出,少女自身が力ずくによる解除を行なった。

※私による面会及び不許可での暗部内通過をさせた,暗部の冬夜,徹,光太郎,鍛治兼部の光輝,及び,不正許可証を作成した暗部の智,明久の計6名は,緊急事態と認定し,規則違反を不問とする。

 


 

 

〜問題点〜

●…事実や証言,※…注意事項,??…問題点や疑問点,◇…今後の活動・調査,◯…課題や調査内容,


⑴【緊急】未確認の呪詛の発生源の特定 

 ●事実 2017.03.15:担当した特別医療兼部スタッフ及び暗部・冬夜によると,問題の呪詛は少女の体内に埋め込まれていたこと,未確認の術式とその数の多さ,展開方法の違いが見られた。初見での解析は不可能と判断。力ずくの解除を少女が実行。

 ●文献調査 2017.03.18:一番に発生源と考えられる少女の出身地・最北の村及びその周辺での緊急要請や通報など異変はここ1ヶ月間なし(1097.03.20 現在)。また,村の戸籍情報からも,該当する力の持ち主や“稀れ子”はなし。


◇最北の村の現地調査を実行中  1097.03.20 現在

 ◯呪詛の有無の確認

 ◯少女の怪我の経緯

 ◯呪詛被疑者の特定と確保

 

 

 

⑵少女が“稀れ子”である可能性

 ●事実 2017.03.15:怪我を抱えながら,失格理由は力不足と力コントロール不足とはいえ皇立学園初級生に受験し,魔法用の短剣を制作し,未確認の術式を力ずくの解除を行った。

 ?? 2017.03.15:事実(2017.03.15)を比較すると,一般人よりもはるかに大きい力を潜在的に所有しているか,極めて高い生命力・回復力など特殊な身体能力を所有している可能性が極めて高い。

 ?? 2017.03.15:少女の戸籍が1097.03.13より作成されたことから,“稀れ子”特有の村からの差別や迫害があった可能性がある。


◇⑴の現地調査と並行して情報収集。

 ◯少女の経歴,山狩り所属の確認

 ◯村での少女の待遇,戸籍の問題

 ◯少女の親・カテンという名の者の捜索

 

 

 

⑶暗部員の報告義務違反の疑い,該当者:冬夜,玲,滝,昴

 ?? 2017.03.15:⑵の内容を伴い,少女と“獣集”時に知り合った暗部員・冬夜,玲,滝,昴(以下4名)は“稀れ子”保護法の報告義務を違反した疑いが浮上。また,最北の村も報告義務の違反をした疑いがある。

◇⑴の現地調査と並行して情報収集。

◇4名に対する尋問が決定(1097.03.25 実施予定)。

 

 

 

 

〜少女の治療経過〜

胸部の呪詛及び刺傷の他,全身に無数の負傷あり。また,力の影響懸念あり。経過を観察。

03月15日(火)14:13 摘出と力ずくの解除を行う。重体。

03月16日(水) 呪詛は感知せず。怪我の状態は良くないものの,悪化はしていないと判断。冬夜,玲,滝の看病の方法を指示。ほとんど起きないので、栄養剤と生理食塩水を点滴。

03月17日(木) 呪詛は感知せず。目が覚めていたので問診したが,またすぐに寝てしまった。呼吸,脈拍に異常なし。

03月18日(金) 呪詛は感知せず。呼吸,脈拍に異常なし。怪我の回復状態が見られた。

03月19日(土)01:12 癇癪を起こすものの,自力鎮静。怪我の回復状態は良好。力は未検査。



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