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序章:北の大地の少女

閲覧、ありがとうございます。

作品を楽しんでいただければ幸いです。








 しんしんと雪が積もり始める中、一人の少女が悲痛そうに叫び、やがて気を失ったように倒れた。



 力が抜けた少女の手には、少女の身長程の長さがある使い古した槍がある。

 少女の体は全身怪我だらけで、服も所々擦り切れていて汚れている。その小さな背中の中央からは赤い血が滲み出してきた。


 倒れた少女は10代前半ぐらい。銀色だと思われる短髪が血と土に濡れていて、微風によってわずかに(なび)いていた。

 虚ろに開かれた、幼さを宿す碧色の目には、もはや生気がない。


 倒れた少女の周りの風景は一面灰色の大地に覆われ、生物どころか草木の姿形がない。風によって、粉雪と砂が少し舞っていた。

 あまりにも荒涼とした風景だ。




 北の大地、“ホラル”。

 ここには、かつて自然豊かな大地が広がっていた。

 しかし、その面影はどこにもない。



 人間はここより南方にある“南の大地”に暮らしているが、南北の境に“毒の谷”があるせいで、人間は“北の大地”には入ることができない。


 その“北の大地”にその少女はいた・・・・。





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